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アーサー王伝説:19世紀初期物語集 The Morte Darthur : A Collection of Early-Nineteenth-Century Editions

よみがえる中世-中世主義ロマン派、ヴィクトリア朝文献復刻 Medievalism in the Romantic and Victorian Periods

関連ワード:Medievalism Morte Darthur Romantic and Victorian Periods Thomas Malory アーサー王 ヴィクトリア朝 英文学 中世・ロマン主義  更新日:2020.10.13

アーサー王伝説:19世紀初期物語集成(全7巻+別冊解説)
The Morte Darthur : A Collection of Early-Nineteenth-Century Editions
2017年2月刊行  全7巻 3,250頁   ISBN: 978-4-902454-41-3
(Eureka Press/ Edition Synapse)‐JP‐
監修・解説  不破有理(慶應義塾大学)

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1816 年に二社から刊行されたWalker 版とR.Wilks 版および1817 年のSouthey 版『アーサー王の死』を、原テキストに含まれていた資料を口絵や広告文なども含め、可能な限りすべて復刻する贅沢かつ資料性の高い出版です。19 世紀の中世復興およびアーサー王伝説に復活の息吹を吹き込んだマロリーのテキストを味わいつつ、これらの及ぼした深い長い影響を研究するに最高の資料。

【各巻内容】

第1-2巻(約1,010頁)

THE HISTORY OF THE RENOWNED PRINCE ARTHUR, KING OF BRITAIN; WITH HIS LIFE AND DEATH, AND ALL HIS GLORIOUS BATTLES. Likewise, the NOBLE ACTS AND HEROIC DEEDS OF HIS VALIANT KNIGHTS OF THE ROUND TABLE. IN TWO VOLUMES.

LONDON: Printed for Walker and Edwards, 1816.

PREFACE OF WILLIAM CAXTON, TO THE CHRISTIAN READER.

1634年のWilliam Stansby 版以来、約200年ぶりに出版されたMalory の2巻本のテキスト。Alexander Chalmers の編集、Thomas Uwins による挿絵が含まれ一般読者向けに比較的安価に設定されたポケットサイズの2巻本。19世紀における中世復興やアーサー王伝説の復活の嚆矢となる画期的な出版で、19世紀の文人に広く受け入れられた。John Keats、William Wordsworth、Leigh Huntなどもこの版を所有していたことが知られている。

第3-5巻(約1,200頁)

LA MORT D’ARTHUR. The most ancient and famous History of the renowned Prince Arthur and the KNIGHTS of the ROUND TABLE. By Sir Thomas Malory, Knt.

London. Printed & Published by R. Wilks, 1816.

THE PREFACE OF WILLIAM CAXTON, To the Christian Reader., p. iii. THE PROLOGUE OF WILLIAM CAXTON., p. iv-vii. THE ORIGINAL OREFACE OR ADEVERTISEMENT, TO THE READER, For the better Illustration and understanding of the Famous History. pp. viii-xii. THE CONTENTS AND CHAPTERS OF PART I., pp.xiii-xxiv. ADVERTISEMENT, Containing some Account of the respective Editions of PRINCE ARTHUR., pp. i-vi.

先の2巻本に一歩出版の遅れをとった3巻本。ライバル版を意識して急遽、挿入されたと思われる「比較広告文」も今回のシリーズでは復刻される。近年の古書市場で3巻本は稀に発見されるが、この宣伝文を保存する完全版は入手不可能といってよい。当時の出版事情を編集者の肉声で語る第一級の一次資料である。ヴィクトリア朝において出版されるアーサー王物語は、「不道徳」な箇所や冒涜的な表現を改変するいわゆる「改竄版」が趨勢を占めるが、改竄を編集方針の眼目に据える傾向を先取した19世紀最初のテキストとして貴重である。Alfred Tennysonがアーサー王に接したのも本書である。

第6-7巻(約995頁)

THE BYRTH, LYF, AND ACTES OF KYNG ARTHUR; OF HIS NOBLE KNYGHTES OF THE ROUNDE TABLE, THEYR MERVEYLLOUS ENQUESTES AND ADUENTURES, Thachyeuyng of the Sanc Greal; AND IN THE END LE MORTE DARTHUR, WITH THE DOLOUROUS DETH AND DEPARTYNG OUT OF THYS WORLDE OF THEM AL. WITH AN INTRODUCTION AND NOTES, BY ROBERT SOUTHEY, ESQ.

LONDON: Printed from Caxton’s Edition, 1485, FOR LONGMAN, HURST, REES, ORME, AND BROWN, PATERNOSTER-ROW. BY THOMAS DAVISON, WHITEFRIARS. 1817.

1816年の両版が1634年のStansby版を底本としたのに対して、本版は1485年のWilliam Caxton版をテキストとした初めての版。原作に近い「より正確な」テキストを標榜し、桂冠詩人Robert Southeyが63ページにもわたる充実した序文と注を加え、分析的な研究対象としてMaloryを評価した点できわめて重要な版である。Walter Scottとの編集権をめぐるやり取りでも名高い。本版は中世学者への影響のみならず、William MorrisやEdward Burne-Jonesなどラファエロ前派の創作の源となったことでも知られている。

(書籍・データベース営業部)