図書館をつくる

OCLC News 増刊号 年次報告

2017.12.12

OCLC News 増刊号

2016 – 2017 OCLC 年次報告

絶え間ない改革

画像をクリックすると、OCLCの年次報告ページが開きます。

OCLC President & CEO スキップ・プリチャードからのごあいさつ
―変化を先導してきた50年―

OCLCは、テクノロジーの世界において継続と改革を両立する稀な例です。1967年に、オハイオ州のほんの数館の図書館の夢として始まったOCLCは、世界中数多の図書館と、それを利用する人々の現実となりました。

輝かしい記念すべき50周年を祝う中で、この50年に渡る、わたしたちがこれまで培ってきたテクノロジーの共有、リサーチ、コミュニティへの寄与の歴史を振り返ってみました。2017年度を通じて、OCLCは学生スタッフによるWorldShare®の使い方をイメージし直してみました。リソースシェアリングを通じて誰のために何ができるかを再考しました。また、さらに大きな枠組みで図書館同士の連携の在り方を改革する必要性を指摘する新たな大規模リサーチを行いました。これらについては、以下でご覧になれます。

OCLCは過去50年で大きな進歩を遂げました。2018年度以降、共同コレクションの改革から始まる、将来に向けた大きな計画を持っています。OCLCの3つの地域評議会全てに向けて、“The Smarter Library”という世界共通のテーマを掲げています。更に、より多くの種類の図書館に我々のサービスを利用可能にする、新たな道を見つけようとしています。これらも、OCLCの先進的な取り組みの一部です。

わたしたちはまた、メンバーによる貢献の案内役です。非営利組織として、わたしたちのゴールは投資家やオーナーの為に利益を出すことではありません。その代り、全ての人が知識をより良く手にすることが出来るよう努力することによって、わたしたちのメンバーに新しい価値を与えようとしているのです。わたしたちの財務実績は、これらの努力の、一つの指標です。少しお時間を頂いて、以下で紹介されている2017年度に我々が成し遂げたプロジェクトの成果と、財務実績をご覧頂ければ幸いです。

50年の素晴らしい時を有難うございます。次の50年も、ともにブレイクスルーを実現できるのを楽しみにしています。

Skip Prichard, OCLC President and Chief Executive Officer

WorldShare

WorldShare Management Servicesは新たな機能強化を進めました。その70%以上は、メンバーからのフィードバックに応えたものです。

2016年9月、オハイオ州ダブリンにて、120以上の図書館員が参加する初めてのWMS グローバルコミュニティ&ユーザーミーティングが開催されました。

2017年度、新たにカナダ国立図書館・文書館(Library and Archives Canada)や、ミュンスター応用科学大学(Münster University of Applied Sciences、ドイツの学術機関で初)、フィリピンのデ・ラ・サル=カレッジ・オブ・セント・ベニルド(De La Salle-College of Saint Benilde、アジア初)などがWMS利用館となりました。

2017年8月、図書館業務用モバイルアプリ“Digby”(ディグビー)がリリースされ、WMSがモバイル端末でも利用できるようになりました。

2017年1月、初めてのクラウドベースの図書館間貸借管理システムTipasa®をリリースしました。現在では65館の図書館がTipasaを利用中で、また2017年度の終わりには、115館がTipasaの利用を決定しています。

2017年1月、カナダのRelais International社を買収しました。Relais International社のRelais D2Dは、リソースシェアリング界をリードするコンソーシアムによる相互貸借のソリューションです。リクエストロジック等の卓越した特徴により業界トップのリクエスト充足率を誇ります。

WorldShareは、ネットワークレベルのコミットメントとリソースを反映した、新たなリソースシェアリングを可能にします。2017年度、WorldShare Interlibrary Loanは、図書館間貸借(ILL)のリクエスト:7,066,399件(3秒に1件リクエスト達成)を達成しました。

 

WorldCat

WorldCatのレコード数は2017年度も増え続け、その数は
レコード:397,091,112件、所蔵:2,557,515,951件
に達しました。
150以上のプロバイダーから、2,000以上のコレクションをWorldCat knowledge baseに搭載しました。

リサーチ

2017年度、OCLCリサーチは、図書館がより大きな規模で相互作用(交流)するエリアに研究の焦点を当てました。このリサーチは、OCLCメンバー間、他の図書館グループ(コンソーシアム)間、地域もしくは国家レベルのインフラ間、より広い意味での学術関係の団体間での共働にまつわるものでした。

OCLCは、将来の図書館業界に影響を及ぼすと予測される、重要なトレンドに関して独自の研究を行います。
Research Library Partnership”は3機関の新たなメンバーを迎え、14ヶ国150のメンバーを抱えるまでになりました。

コミュニティ

2016年12月、アジア・パシフィック地域(APRC)会議が香港で開催され、22ヶ国から260名の参加者が集いました。
2017年2月、ヨーロッパ・中東アジア・アフリカ地域(EMEARC)会議がベルリンで開催され、28ヶ国から267名の参加者が集いました。

2016年9月から12月までに、アメリカ、イギリス、カナダ、プエルトリコで13回のOCLCメンバーフォーラムが開催され、500を超える図書館から1,100人以上の図書館員が参加しました。

Web上で図書館同士が知見をシェアしたり、OCLCへ直接改善要求を出したり、問い合わせができるOCLCのコミュニティセンターは、3,800機関、11,200人以上のメンバーを抱えるまでになりました。
WorldShare Analytics、Tipasa、ILLiad to Tipasa(ILLiadからTipasaへの移行を検討している利用者のためのコミュニティ)の3つの新製品のコミュニティを追加して、メンバー同士がつながる機会をさらに増やしました。

2017年3月に初めて開催された“OCLC Resource Sharing Conference”では、約350人の図書館員が、プレゼンテーションとパネルディスカッションを通して、知見を交換しました。

国際的なメタデータのハブとして

50年の歴史を振り返ると、1980年代には、WorldCatが事実上のアメリカの標準書誌目録になっていました。これにより、他の国や団体のWorldCatの利用が促進され、WorldCatが図書館のメタデータの国際的なハブとなりました。

この効率性の高さから、オランダ国立の学術機関全てが加盟するコンソーシアムであるUKBは、WorldShareを採用して、メタデータやアプリケーションを共有し、国内外とコラボレーションを行っています。

ローマ国立中央図書館、カナダのBibliothèque et Archives nationales du Québec韓国国立中央図書館の目録を含め、国家的書誌目録、他にはない地域特有のコレクション、重要な学術資源をWorldCatに搭載しました。

2017年2月、イギリスの英国情報システム合同委員会(Jisc)と、National Bibliographic Knowledgebaseを構築する提携を結びました。

 

ニュージーランドの92%の図書館が加盟する、国家的な図書館連合“Te Puna service”の、2フェーズの作業を完了しました。

ユニコードプロジェクトを完了しました。ユニコードがサポートされたことにより、世界の6,500以上の言語の、全ての文字を使って目録をアップしたり、資料を検索したりすることが可能になりました。

A YEAR IN PICTURE

画像をクリックして頂くと、一年を振り返る写真の数々をご覧頂けます。(別のページが開きます。)

A YEAR IN FINANCIALS

画像をクリックして頂くと、財務報告の抜粋をご覧頂けます。(別のページが開きます。)

 

(紀伊國屋書店 OCLCセンター)


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