医療系情報

創薬・医療の論文調査をAIが変える「JDream SR」

2021.12.10

JDream SRとは

「JDream SR」は、国内外の医学薬学文献情報から、AIが疾患、薬剤、遺伝子変異、アウトカム指標などを抽出・解析する新しい文献調査ツールです。ある疾患の病原性変異であるかどうか、薬剤が疾患に有効であるか無効であるかなど、従来の文献検索では実際に文献を読むまで判別が難しかったような条件をあらかじめ指定いただけます。

「JDream SR」ならではの一歩踏み込んだ条件指定で見つかった文献について、重要な文脈を一目で把握いただけるハイライトや、予後などのエビデンスに関わる情報をAIが抽出した表など内容の把握を容易にするさまざまな機能があり、論文を読み込む時間を削減することができます。「JDream SR」をお使いいただくと、検索と内容確認の両面で作業を効率化することができるため、スクリーニングの手間を軽減し、文献調査にかかる時間を短縮することができます。

導入シーン

JDream SRは医学薬学関係の文献検索に関わる方向けのサービスです。文献調査や研究業務に携わる多くの方にご活用いただけます。

  1. ゲノム医療におけるエビデンス抽出
    遺伝子名・変異名・疾患名・薬剤名等の医療用語と、それらの関係性を用いた効率的な文献検索により、ゲノム医療に欠かせないエビデンス抽出(キュレーション業務)を支援します。
  2. 医療技術評価(Health Technology Assessment;HTA)/医療経済アウトカムリサーチ(Health Economics and Outcomes Research;HEOR)
    製薬/医療機器メーカーや政策分析に携わる機関における医薬品や医療技術の医学的、社会的、倫理的、経済的な価値を総合的に評価するための調査業務を支援します。
  3. 新薬の研究開発やライフサイエンス系の文献検索全般
    ある薬剤に感受性を示す変異、ある疾患に有効・無効な薬剤など様々な観点から検索でき予後に関するエビデンスも抽出されるため、医学・薬学・ライフサイエンスの幅広い分野の方にご利用いただけます。

情報源

  1. 海外医薬文献
    米国国立医学図書館(National Library of Medicine;NLM)が提供する医学・ライフサイエンス分野の代表的なデータベースMEDLINE(PubMed)に加え、全文については同じくNLMの提供するオンライン論文アーカイブであるPubMed Central(PMC)のうち、商用利用可能なもの(CC BYライセンス)を収録しています。
  2. 国内医薬文献
    国立研究開発法人科学技術振興機構が作成し株式会社ジー・サーチが提供する国内最大の科学技術文献データベース「JDreamⅢ」から、国内の臨床医学論文を広く収録する「JMEDPlus」の情報を収録しています。

JDream SRの機能

論文データの知識を構造化してわかりやすくアウトプット

富士通の自然言語処理研究に基づいた独自技術により、論文情報に含まれる、疾患名や薬剤名などを、用語の種類を判別しながらAIが抽出し、周囲の文脈から「疾患と遺伝子変異」、「疾患と遺伝子」、「薬剤と遺伝子」、「薬剤とアウトカム指標」の関係性などを解析します。目的に応じたエビデンスを、構造化されたわかりやすいアウトプットで見ることができます。

色分けされたハイライト表示でテキストの関係性や文脈を確認

解析に基づき、疾患と遺伝子変異、疾患と遺伝子、薬剤と遺伝子、薬剤とアウトカムの関係、アウトカム指標と値の関係などがわかる形でハイライト表示をおこないます。用語の種類をAIで自動判別し色分けをしているので内容把握の手助けになります。

例)EnasidenibとIDH2、Enasidenibと急性骨髄性白血病(AML)の関係性が読み取れる

論文内の重要なエビデンスを表形式で表示

論文内で記述のあるOverall Survival(OS)などの予後関連の情報や、医療技術評価で用いるICER(Incremental Cost Effectiveness Ratio;増分費用効果比)関連の情報を表形式で表示します。必要な情報が記載されている論文かどうかを短時間で把握できるため、スクリーニングにかかる時間を短縮できます。

例)予後関連のエビデンス(Prognosis Evidence)

例)医療技術評価(HTA)関連のエビデンス(ICER Evidence)

論文検索結果で出現するキーワードの関係性を集計して表示

医薬品と関連する遺伝子変異の一覧表示、医薬品ごとの論文出現件数の集計表示では、例えば薬効あり(responsive)薬効なし(insensitive)といった関係性ごとの論文件数を確認できるため、検索結果全体の傾向も把握でき、論文調査における作業負担の軽減につながります。

例:関係性ごとの文献数のカウントや、検索結果におけるDrug(薬剤)の出現数をランキングで表示

JDream SR 定期セミナー

現在以下4テーマのセミナーを定期的にオンライン(Zoom)で開催しています。

AIを活用した医薬文献検索ツール「JDream SR」ご紹介
JDream SRにご興味をお持ちいただいた方を対象に、特長をご紹介いたします。(所要時間45分)
お申込みはこちら

「JDream SR」を使った医薬文献調査 -操作方法ご紹介-
実際の使い勝手を知りたい方、トライアルをご検討中の方向けに、操作方法をご紹介いたします。(所要時間30分)
お申込みはこちら

ゲノム医療におけるAIを活用した効率的な文献検索
ある遺伝子変異をもつ患者さんの予後について調査するなど、具体的な事例をご紹介いたします。(所要時間45分)
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「JDream SR」検索事例セミナー -疾患の治療・医薬品の有効性の調査-
薬剤の有効例、無効例などを区別した検索など、JDream SRならではの検索事例をご紹介いたします。(所要時間45分)
お申込みはこちら

期間限定・JDream SR長期無料トライアルのお知らせ

JDream SRの検索機能を試せる「無料トライアル」を実施しています、圧倒的な検索・抽出能力を体験ください。

(株式会社ジー・サーチ)

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