2022年4月、朝日新聞社の提供する記事データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」は「朝日新聞クロスサーチ」へ全面リニューアルいたしました。
リニューアルから間もなく1年が経ちますが、改めてリニューアルのポイントをご紹介・解説します。
サービス名は「朝日新聞クロスサーチ」に変更
「朝日新聞クロスサーチ」はインターネットにてご利用いただける、大学・公共図書館・企業・官公庁向けの記事データベースです。朝日新聞社が提供する記事・紙面などを検索・閲覧することが出来ます。
長年「聞蔵Ⅱビジュアル」という名称で親しまれ、多くの機関で利用されていましたが、サービスリニューアルを機に名称が「朝日新聞クロスサーチ」に変更されました。名称の変更により、朝日新聞社の記事が閲覧できるデータベースであることが分かりやすくなりました。
より便利な検索機能
「朝日新聞クロスサーチ」を深く知って頂くために、是非ご注目頂きたい機能を紹介します。
■進化した「横断検索」で検索の幅を広げる
まずは、思いついた言葉(=検索キーワード)を検索ボックスに入力し、検索を行います。複数のコンテンツ(※)をまたいだ検索を行うことが出来ます。これを「横断検索」と呼んでいます。また、検索後、本文プレビュー画面から他のコンテンツを横断検索することもできます。旧サービスの「聞蔵Ⅱビジュアル」と比較して、「朝日新聞クロスサーチ」ではこの機能が強化されました。
※「コンテンツ」
「朝日新聞クロスサーチ」に収録されている記事のパッケージを指し、それぞれ内容や閲覧範囲が異なります(詳しくは商品紹介ページをご覧ください)。機関毎にご契約されているサービスの収録コンテンツが画面左側のタブに表示されます。
例えば「地球温暖化」という言葉を検索ボックスに入れ、「横断検索」のボタンを押します。コンテンツは「記事 1985~」(1985年から今日までの朝日新聞記事を検索・閲覧出来ます)、件数は22,661件です(2023年2月17日時点)。
図1:ログイン後の検索画面
「横断検索」を実行した後、その結果について、「コンテンツ別」に検索結果が表示されます。「記事 1985~」の22,661件だけではなく、「縮刷版~1999」(1879年の創刊から、1999年までの朝日新聞紙面イメージを検索・閲覧出来ます)においても1,134件の結果がヒットしていることが分かります(2023年2月17日時点)。
図2:横断検索結果画面
このように「横断検索」を行うことで、画面左側から選択し、検索をかけたコンテンツとは別のコンテンツにおいて、関連する記事を新たに発見することが出来ます。
例えば「2000年代の記事から探したい」という目的があって調査を開始したとしても、「縮刷版」において、それよりも古い時期の記事(明治・大正時代など)における関連記事を見つけることが出来る、ということです。また、検索結果一覧の「コンテンツ別」のタブを「適合度順」のタブに切り替えると、各コンテンツの検索結果を適合度の高い順に並び変えて表示させることができます。
このように、思いもよらない記事との出会いによって、検索の幅を広げることが出来ます。
■「選択文字列検索」で知的好奇心を広げる
また「選択文字列検索」ボタンが設置されているため、記事本文のプレビュー画面から関心を持った言葉について、「横断検索」を行うことが出来ます。こちらの機能では、新たに知った言葉をより深く調べることが出来ます。
例えば、「地球温暖化」という言葉を検索しましたが、記事本文を読む中で「長良川」という川の名前を新たに知ったとします。「長良川」という言葉にカーソルを置きマーカーを引くことで、「選択文字列検索」のポップアップ表示がされるため、こちらの画面より「横断検索」を行うことが可能です。
図3:本文プレビュー・選択文字列検索画面
ここまで読んで頂いた方には、「聞蔵Ⅱビジュアル」から名称が変わったことの理由が、お分かり頂けたかと思います。収録コンテンツを「横断(クロス)的に検索(サーチ)する」機能を強化しているという意味で、「クロスサーチ」という名称が付けられました。ぜひ覚えて頂けると幸いです。
画面デザインを一新
またリニューアルを機に、サービスの利用しやすさ(アクセシビリティー)に配慮したデザインが取り入れられています。イメージカラーについて、「聞蔵Ⅱビジュアル」では黄緑色でしたが、「朝日新聞クロスサーチ」では「ターコイズブルー(緑がかった青色)」に変更になりました。
「朝日新聞クロスサーチ」のイメージカラーは「ターコイズブルー」
なお、ブラウザの幅で端末を判断し、表示を切り替える「レスポンシブデザイン」が採用されているため、スマートフォンやタブレットの画面でも見やすい表示になっています。
スマートフォンでも使いやすい「レスポンシブデザイン」になりました
何かご不明な点・疑問点がございましたら、最寄りの営業所までお問い合わせください。
今後とも、「朝日新聞クロスサーチ」をよろしくお願いいたします。
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(紀伊國屋書店 デジタル情報営業部)