とある授業の一場面。
先生:今日は「水質汚染」をテーマに、調べ学習をしてみます。
調べた内容をもとに、自分なりに理解を広げていきましょう。
「調べる → 理解する → 深める」という流れで進めていきます。
【STEP1】まずは言葉の意味を正しく知ろう
先生:最初の問いです。
「水質汚染って、そもそも何?」
生徒B:水が汚れていること…ですか?
先生:その通り。でも、それだけだと少しあいまいですね。
ここで「ジャパンナレッジSchool」を使います。
先生:「ジャパンナレッジSchool」は、複数の辞書や事典、本、雑誌などを調べられるサービスです。
生徒C:インターネットで調べるのと何が違うんですか?
先生:インターネットでも情報は調べられますが、辞書や事典は、専門家が整理した「正確な情報」です。
例えば、「水質汚染」と入力して調べてみましょう。
先生:調べてみると、
・水質汚染の定義
・原因(工場排水、生活排水など)
・種類(有機汚染、化学物質など)
が整理された形で出てきます。
先生:複数の辞書や事典の説明を見比べることもできます。
先生:気になる言葉から、関連する内容へと広げていくこともできますよ。
先生:ここでは、すぐに答えを出すというより、まずは「何が問題なのか」を見ていきます。

ジャパンナレッジSchool, https://school.japanknowledge.com, © NetAdvance Inc.(参照日:2026/05/07)

ジャパンナレッジSchool, https://school.japanknowledge.com, © NetAdvance Inc.(参照日:2026/04/28)
【STEP2】本や雑誌で理解を深めよう
先生:次にやることは何だと思いますか?
生徒A:もうレポート書けそうですが…
先生:ここまででもレポートは書けそうですね。
でも、もう一歩進むと、理解がぐっと深まります。
次は、本を1冊読んでみましょう。
生徒B:論文ですか?
先生:いえ、まずは新書や一般向けの本、ニュース雑誌などです。
例えば、水質汚染が起きた実際の事例や、その背景がわかるものです。
生徒C:でも、どの本を読めばいいかわからないです。
先生:そういうときは、「ジャパンナレッジSchool」で文章検索(セマンティック検索)を使ってみましょう。
「水質汚染をなくすには」などの文章で探すと、関連する記事や本の一部が見つかります。キーワードを少し変えると、見つかる記事や本の幅も広がりますよ。
先生:こうした資料を読むと、
・なぜその問題が起きたのか
・どんな対策がとられてきたのか
・最近はどのように議論されているのか
がわかります。
生徒C:さっきよりイメージしやすいです。
先生:そうです。整理された情報に加えて、背景や今の状況も見えてきますね。

ジャパンナレッジSchool, https://school.japanknowledge.com, © NetAdvance Inc.(参照日:2026/05/07)
【STEP3】視点を広げてみよう
先生:ここまで来たら、もう一段進みます。
生徒A:まだやるんですか?
先生:ここから、視点を広げていきます。
「CiNii Research」や「J-STAGE」で論文を探してみましょう。
生徒B:難しそう…
先生:最初に調べた用語がここで役に立ちます。
例えば、「生活排水」「富栄養化」などの言葉で検索できます。
先生:関連する論文や研究が一覧で出てきます。タイトルや概要を見ながら、気になるものを読んでいきます。
生徒B:論文って、すぐ読めるんですか?
先生:「本文リンクあり」などで検索すると、そのままオンラインで読めるものもあります。わからないときは、図書館や先生に相談してみましょう。
先生:キーワードを変えながら探していくと、いろいろな研究に出会えます。
先生:そこから、
・具体的な研究
・新しい技術や政策
が見えてきます。
生徒C:同じテーマでも、いろいろな考え方があるんですね。
先生:その通り。ここで、自分の意見をより深く考えられるようになります。

CiNii Research, https://cir.nii.ac.jp/, © National Institute of Informatics(参照日:2026/05/07)

J-STAGE, https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja, © 国立研究開発法人科学技術振興機構 [JST](参照日:2026/05/07)
【STEP4】学びを残そう
先生:さらに、もう一つ見ておきましょう。調べたことは、どのように整理していきますか?
生徒A:レポートにまとめます。
先生:レポートにまとめることも大切ですね。
あわせて、読んだ本や論文、気づいたことを記録しておきましょう。
例えば:
・使った資料
・新しく知った言葉
・自分の疑問
生徒C:どうやって記録すればいいですか?
先生:タブレットやPCでまとめてもいいですし、ノートに整理する方法もあります。「RefNavi(レフナビ)」を使って、読んだ本や論文を整理することもできますよ。
先生:あとから見返せるようにしておくと、次の探究につながります。
先生:そして、こうして整理したことをもとに、自分の考えを言葉にしていくこともできそうですね。

RefNavi, https://www.refnavi.net/, JST(科学技術振興機構)第3期戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築」事業の一環として開発・運用(研究責任者:稲垣忠〈東北学院大学〉)(参照日:2026/05/02)
【まとめ】
先生:今日の流れを振り返ります。
① 辞書・事典で調べる(正しく理解する)
② 本や雑誌を読む(理解を深める)
③ 論文を調べる(視点を広げる)
④ 記録する(学びをつなげる)
先生:テーマについて調べるときは、まず「ジャパンナレッジSchool」を使ってみる、という進め方もあります。「ジャパンナレッジSchool」はすぐに答えを出すためというより、「何をどう調べればいいか」を考えるための入り口です。
生徒C:これなら、自分でも進められそうです。
先生:そうした進め方も大切にしていきたいですね。
調べたことをもとに、自分で考え、言葉で表現していくことが、探究学習につながっていきます。
【教員、授業支援に携わるみなさまへ】
「ジャパンナレッジSchool」の活用を起点に、探究学習における「何から調べればよいかわからない」といった課題に対し、「辞書・事典 → 書籍・雑誌 → 論文 → 記録」の流れを具体化しました。
「どのように調べ、どのように学びを深めていくか」というプロセスに着目しています。
また、この流れは、その後のレポート作成や発表といった学習活動にも接続しやすい形となっています。
今回は「水質汚染」をテーマとしていますが、他の探究テーマや、個人・グループいずれの学習にも取り入れることができます。
本記事では情報探索のプロセスを中心に扱っていますが、実験・観察・フィールドワーク・企業連携などを含む探究学習においても、背景理解や情報整理の場面で活用いただけます。
学年や授業時間に応じて調整しながら、「ジャパンナレッジSchool」を使った授業導入やガイダンスの具体的な進め方の一例として、お役立ていただければ幸いです。
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