Collected English Writings of Josiah Conder
監 修: 山口静一(埼玉大学名誉教授)
[Series: Collected Works of Japanologists]
2019年11月刊行 ISBN 978-4-86166-211-9
B5判(Vol.1 & 2)・B4判(Vol.3 &4) 全約1,000頁 図版(カラー&白黒多数)全4巻+別冊
published by Eureka Press / Edition Synapse
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明治10年に御雇外国人として工部大学校造家科(現:東京大学工学部建築学科) に赴任した英国人コンドルは、建築学教授として辰野金吾、片山東熊ら日本草創期の建築家を育成するとともに、自身も鹿鳴館や三菱一号館をはじめ明治日本を代表する西洋建築物の設計を手がけました。ニコライ堂、旧岩崎邸、旧古河庭園、三菱開東閣(旧岩崎弥之助高輪邸)、綱町三井倶楽部、清泉女子大学本館(旧島津家袖ヶ崎邸)、桑名市六華苑(旧諸戸清六邸)など、現存するものは今日貴重な建築文化財となっています。
建築家として活躍する一方でコンドルは日本文化へ強い関心を示し、服飾、生け花、庭園など明治の人々の生活に生き続ける文化に傾倒します。工部大学校退官後も日本に残り、日本人女性と結婚したコンドルは、寄席、歌舞伎や日本舞踊の稽古に励み、日本画家河鍋暁斎や遠州流華道に入門、このような実体験を通じ日本を理解し、多数の英文著作を通じそれを海外へ発信します。この著作集は、それらの内、既に復刻出版されているThe Flowers of Japan and the Art of Floral Arrangement (1891)、Landscape Gardening in Japan (1893)の二著を除いた、ほぼすべての英文著作を網羅、雑誌、新聞記事含め復刻収録します。
◆収録文献例◆
- 海外の建築誌に発表された日本建築に関する論文
- 1891年の濃尾地震後に訪れた被災地の建築物の調査
- 英字新聞紙上で交わされた東洋学者F・T・ビゴットとの日本美術論争
- 師暁斎の追悼文や多数の大判の図版とともに出版した暁斎論
- コンドルの業績に触れた海外の記事や死亡記事
- 没後に日本で編集された建築作品や絵画作品の図版集
- 蒐集美術品の売り立て目録
長くコンドルと河鍋暁斎を研究する山口静一氏による概説「ジョサイア・コンドルおぼえがき」と、頴原澄子氏(千葉大学工学研究院准教授)による建築史研究の視点からの解説も付されます。
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(学術洋書部)