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【洋古書】ゴッセン《人間交易論》第二版、シャルル・フーリエ《産業的・学問的無秩序》 

経済学における法則、限界効用理論の先駆者とされるゴッセンの著作の希少な第二版

関連ワード:ミクロ経済学 ユートピア 共同体 古書 洋書 社会思想 経済学史  更新日:2024.12.19

ゴッセン《人間交易論》第二版
GOSSEN, Hermann Heinrich.
Entwickelung der Gesetze des menschlichen Verkehrs, und der daraus fließenden Regeln für menschliches Handeln.  Neue Ausgabe.  Berlin,  Verlag von R.L. Prager, 1889.

¥990,000
8vo, pp. (8), [v]-viii, 277, (1) errata, (2) publisher’s advertisements; edges lightly browned, some ink underlining and pencil scorings, occasional spotting, but otherwise a very good copy in original publisher’s printed wrappers, entirely uncut.  Einaudi 2657.

ミクロ経済学における法則「限界効用理論」を最初に発表したドイツの経済学者ヘルマン・ハインリヒ・ゴッセンの『人間交易論』。1854年に刊行されたものの、ほとんど注目されなかったこの著作は、ゴッセンの死後1870年代にジェヴォンズらにより「発見」され評価されるようになります。弊社在庫の版は、初版の残部を遺族から引き取った出版社が前付けを差し替えて1889年に「新版」として出版したものです。

*お見積り、お問合せは弊社各営業所、またはこちらまでご連絡ください。
—以下、「紀伊國屋書店 古書目録 2020」より—

ドイツにおける限界効用理論の先駆者、ゴッセンののこした唯一の著書。1854年著者が自費でブルンシュヴィックの出版社から刊行された際にはほとんど売れず、ゴッセンは死の直前、残部を出版社から回収しています。偶然この著作を入手したジェヴォンズが、『経済学の理論』第二版(1879年)でゴッセンの功績を認めたことから本書が斯界に知られるようになると、著者の甥が保存していた残部をベルリンの出版社プラーゲルが買取り、前付けを差し替えて1889年に「新版」として販売したのがこの第二発行本。「初版」は極めて稀覯ですが、「新版」も稀少。

上掲は原装本。巻頭では第一発行本から前付け冒頭の二葉を削り、代わりにプラーガーの広告(一葉)、ハーフ・タイトルとタイトル(二葉)、プラーガーの序文(一葉)の計四葉が加えられています。また巻末最終葉として第一発行の版元となったフリードリヒ・フィーヴェークの広告葉がそのまま残されています。

シャルル・フーリエ《産業的・学問的無秩序》
Fourier, Charles. De l’anarchie industrielle et scientifique.  A la Librairie Phalansterenne, Paris 1847

¥115,000

晩年は「パレ・ロワイヤルの狂人」と言われつつ、フーリエ主義に傾倒した人々によりアメリカにもその影響が及んだ初期社会主義思想家・活動家シャルル・フーリエ(1772~1837)の著作。表紙なしの仮綴じ小冊子です。

(学術洋書部)