提供元
Brill
監修: Alexander Lubotsky, Leiden University
概要
インド・ヨーロッパ語語源辞典オンライン(IEDO)は、インド・ヨーロッパ語族の最も重要な言語と語派の語彙集の再構を目指し、歴史言語学者および一般言語学者に、おびただしい数の情報を提供するオンライン・レファレンスです。
収録されている各々のタイトルの横断検索、単独検索の両方に対応し、複数の条件を設定した詳細検索画面により、より複雑な調査も可能です。各項目には、文法情報、意味、語源解説、再構、同一語源、そしてしばしば広範な文献情報が付されています。
コンテンツは定期的に更新・追加されます。
特徴
- 15種類の辞書・辞典を収録(2023年6月現在)。
- 150言語以上、20,000項目以上をカバーします。
- さらに調査の幅を広げるための、豊富な参考文献情報を提供します。
- 横断検索と、シンプルな検索から複数の条件を指定した検索まで、様々なレベルの調査に対応します。また、エクスポート、印刷、保存等の各種機能をご提供します。
- Unicode対応により、複雑な文字や発音コードの検索・表示に対応します。
収録タイトル
※2023年6月現在。コンテンツは定期的に更新・追加されます。
Etymological Dictionary of the Armenian Inherited Lexicon Online
インド・ヨーロッパ語族の1つ、アルメニア語の語彙に関する最新情報を、地方語・方言の情報を体系的に取り込みながら提供します。アルメニア語は、100年以上もの間、語源研究の対象になっており、アルメニア語の比較言語学に関するハンドブックや研究書が多数存在しますが、その大半が、古いアルメニア語を対象としており、地方語や方言に関しては、散発的にしかとりあげられてきませんでした。アルメニア語の地方語・方言に含まれる語彙、音声、形態学的な要素を、インド・ヨーロッパ語族の語源論的な扱いに組み込む点が、本タイトルの新しい視点といえましょう。
Etymological Dictionary of the Baltic Inherited Lexicon Online
インド・ヨーロッパ語族の比較言語学に関する最新の知見を、近現代バルト・スラブ語派の強勢学と融合することを目的とし、ラトビア語や古期プロシア語特有の語根が数多く含まれています。また、他のバルト語系語源な研究とは異なり、ラトビア語、リトアニア語の両方の強勢データが優れてよく取り上げられています。
Etymological Dictionary of Proto-Celtic Online
数世代にわたるケルト研究を踏まえて出版されたケルト祖語の初の語源辞典です。1,500項目を収録し、ケルト祖語の語彙を再構します。主見出し語ケルト祖語を復元した単語をアルファベット順に整理し、各見出し語にはケルト諸語におけるケル祖語の反映、そこから派生したインド・ヨーロッパ語根、他のインド・ヨーロッパ諸語の同語源の語も含まれます。個々の単語の歴史や豊富な参考文献も提供します。
Etymological Dictionary of Old Frisian Online
古フリジア語オンライン語源辞典は、古フリジア語、ゲルマン諸語、インド・ヨーロッパ祖語の研究にとって不可欠な研究ツールです。Riustring 1 manuscriptの語彙をベースとした古フリジア語初の辞典です。インド・ヨーロッパ語族の比較言語学に関する最新の知見を体系的に取り入れ、古フリジア語の地方語・語源の詳細な分析、フリジア祖語の復元、他のインド・ヨーロッパ諸語の同語源の語も豊富に含みます。
Etymological Dictionary of Proto-Germanic Online
英語、ドイツ語、オランダ語、スカンジナビア語を含むゲルマン語は、世界で最も研究が進んでいる語族です。その祖語にあたるゲルマン祖語のイメージも進化を続けています。本タイトルは、新旧のゲルマン語源から収集した豊富な資料を提供し、ゲルマン祖語の音韻論、形態論、派生論に関する重要な進化を取り入れています。見出し語約2,800点と、それと同程度の派生語を収録誌、ゲルマン祖語の語彙の大部分をカバーします。
Etymological Dictionary of Greek Online
最も研究が進んでいる言語であるギリシア語の語源辞典です。ミケーナイからホメロス、古典期、紀元5世紀の語彙学者ヘシュキオスまで、2000年におよぶ古代ギリシア語をカバーします。各項目は、ギリシア語の起源と初出の情報や、語源に関連するすべての派生語、方言、複合語、参考文献を提供します。
Etymological Dictionary of the Hittite Inherited Lexicon Online
インド・ヨーロッパ語族で最も古い歴史を持つヒッタイト語は、インド・ヨーロッパ語族比較言語学における最も重要な言語です。直近の数十年間で、ヒッタイト語の共時言語学、歴史言語学分野での知識は飛躍的に向上したものの、それらの新しい知見は、ヒッタイト語関連の全資料に対して体系的に適用されてきたわけではありません。本タイトルは、この差を埋めるべく編纂された、インド・ヨーロッパ語起源のヒッタイト語彙全体の語源辞典です。
Etymological Dictionary of the Iranian Verb Online
イラン語系の言語と、イラン語の古い時代の姉妹語であるサンスクリット語から、イラン祖語に含まれていたと推定されるあらゆる動詞を批判的に調査したものです。形態学的な分析、起源に関する情報の評価も行っています。西アジアと中央アジアで今も使われているイラン語グループの中でも、ペルシア語、バルーチー語、クルド語、パシュトゥー語、シュグニー語、オセット語はよく知られており、過去にはアヴェスター語、古・中ペルシア語、パルティア語、バクトリア語、コータン語、ソグド語、ホラズム語が存在していました。
Etymological Dictionary of Latin Online
ラテン語は、主要な古代インド・ヨーロッパ語の一つであり、インド・ヨーロッパ語研究の基礎言語の一つです。本タイトルでは、インド・ヨーロッパ語起源のあらゆるラテン語語彙を網羅します。1,900項目、約8000のラテン語の単語を論じています。キケロ以前のすべての単語が、ラテン語初出の情報と共に収録されています。また、オスク語、ウンブリア語、南ピケーネ語、他の古代イタリック語派の継承語を含み、イタリック語の語源辞典としての役割も果たします。
Cuneiform Luvian Lexicon Online
楔形文字のルヴィ語の語彙素を可能な限り網羅することを目的に作成された辞書です。
Reconstructing Proto-Nostratic Online
インド・ユーロッパ祖語の発展のあらゆる段階・側面を、北ユーラシア、中東、インド亜大陸の他のさまざまな言語族と包括的に比較したものです。インド・ユーロッパ祖語が孤立したものではなく、より大きな言語グループ、すなわちノストラティック大語族に属していることを示すべく、音韻論、形態論、語彙、統語論、原郷など、推定される祖語のあらゆる側面が初めて詳細に論じられています。
Etymological Dictionary of the Slavic Inherited Lexicon Online
スラブ語由来の語彙を体系的かつ網羅的にとりあげた辞典です。インド・ヨーロッパ語比較言語学と近現代バルト・スラブ語派の強勢学の最新の知見を融合しました。
Etymological Dictionary of Tocharian B Online
現在のタリム盆地周辺で話されていたトカラ語Bの語源辞典で、トカラ語Bの語彙を歴史的に研究するための端緒となるものです。
Materials for an Etymological Database of North Lechitic Dialects Online
スラブ系ポメラニア語の地方語・方言、特にスロヴィンツ語とカシューブ語に由来する語彙資料の体系的な概観を提示する目的で編纂されています。伝統的な語彙辞典の構成を採用し、他のスラブ諸語との比較データを、他の地域語・方言、中世スラブ語のテキストに関するいくつかの研究から導き出された既知の強勢学的と組み合わせています。
Lithuanian Etymological Dictionary Online
リトアニア語の語源辞典として最も包括的な辞典です。リトアニア語の語彙、古い時代のリトアニア語文献やリトアニア語の地方語・方言に由来する多くの単語の語源を詳細に論じています。
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