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Screen and Stage Online

帝政ロシア末期の演劇・映画雑誌デジタル・コレクション

関連ワード:Brill メディア史 大衆文化 帝政ロシア 映画 演劇  更新日:2021.06.05

提供元

Brill

編集顧問:Rashit Yangirov, Moscow

概要

ロシアの演劇・映画定期刊行物のユニークなコレクションで、革命前のロシアにおけるキャバレー演劇やサーカスなどの娯楽や大衆文化に関する資料も含まれています。洗練された雑誌から、帝政ロシア期最後の30年間、発行された安価な雑誌まで、19世紀末から20世紀初頭にかけて発行された様々なタイプの定期刊行物で構成されています。

都市社会のあらゆる階層と、演劇や映画などの新旧の芸術形態に対する彼らの反応を網羅しています。ナイトクラブの出し物やその変遷、一人芝居の変遷や参加者の経歴など、いまだに解明されていないユニークな情報を提供します。

  • 原本所蔵機関:ロシア国立図書館(サンクトペテルブルク)
  • 言語:ロシア語
  • 取り上げられている娯楽:映画、劇場、ミニチュア劇場、キャバレー演劇、サーカス、オペレッタ

Screen and Stage Online

収録コンテンツの背景

20世紀初頭の都市大衆文化

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ロシアの都市文化は新しい余暇の活動や娯楽によって豊かになりました。大衆のための露店、中産階級のための祭り、上流階級のためのオペラ、バレエ、演劇などの既存の娯楽に加えて、サーカス、スポーツ競技、競馬などの大衆娯楽が登場し、映画、キャバレー演劇、ミニチュア劇場などが大衆の人気を博しました。親しみやすく平易なキャバレー演劇は従来の劇場のライバルとなりました。

映画

モダニズムの波がヨーロッパに押し寄せ、新しい娯楽の提供など生活のあらゆる側面に影響を与えました。映画は大衆文化を形成する格好の道具となりました。映画は人気がありましたが、無声であるがゆえの表現的な限界もあり、それを補うべく模倣やパロディ、映画とバレエや演劇、音楽などの寸劇をまとめるなどさまざまな工夫が行われました。

キャバレー演劇・演芸場

1900年代のロシアでは、キャバレー演劇や演芸場が登場し、芸術的な実験を行うための理想的な舞台となりました。

ロシアのキャバレー演劇文化は、形式的にはヨーロッパのコンセプトに近いものの、独自のルーツを持ち、その様式と芸術的な独自性は、kapustniksと呼ばれる俳優集団に影響を与え、上流階級の舞台をパロディ化しました。

モスクワの有名な未来派キャバレー「野良犬」などは、当時の若い文学、演劇分野のアーティストたちを魅了し、象徴派の詩人ソログープは自身のキャバレーを開こうとしたほどでした。俳優の中にはモスクワ芸術座で活躍したヴァシーリイ・カチャーロフ、イワン・モスクヴィン、チェーホフの妻となったオリガ・クニッペルなどがいます。そして、演出家コンスタンチン・スタニスラフスキーも、元・芸術座のメンバーだったニキータ・バリエフが開いた演芸場の舞台に現れることを厭いませんでした。

マスメディアと大衆娯楽

1900年代初頭から、帝国ロシアの都市部や地方都市では、日刊・週刊の絵入り新聞や雑誌が多数発行されていました。これらの出版物には、オペレッタ、狂言、バラエティーショー、サーカス、スポーツなどの娯楽に関する主要なニュースが掲載され、演劇関連の職業についての情報も提供しました。映画やキャバレー演劇が普及すると、それらに関するニュースも掲載されるようになり、定期刊行物はさらに多様化しました。

19世紀末には専門誌が登場し、主要都市や地方の演劇に関し、重要な初演、最新の演目、舞台ツアー、改革、検閲官や地方当局の行動、俳優の交代などを記録しました。映画の定期刊行物は軒並み短命でした。

 

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(デジタル情報営業部)