提供元
Brill
概要
モスクワ大学図書館所蔵、教会スラブ語初期刊本コレクションの中から、15-16世紀に発行された古代教会スラブ語聖書とキリル文字諸言語で書かれた宗教書40点を収録、福音書、新約聖書、行伝、詩篇の刊本を含みます。
収録タイトルはこちら(Contents部分)をご参照ください。
収録内容と研究領域
聖書や宗教書は、印刷の歴史において興味深い事例を提供します。印刷自体が芸術の領域であった時代に、聖書の表紙や本文には画家による装飾・挿絵が施されていました。聖書の多くはモスクワ、ポーランド、リトアニア、現ウクライナ、ベラルーシで印刷され、モスクワ版とウクライナ版、ベラルーシ版は、かなり異なる様相を呈していました。モスクワ版が政府の資金援助と首都・皇帝の管理下に置かれていたのに対し、ウクライナやベラルーシでは、主に個人の寄付により印刷が行われたため、ウクライナ版、ベラルーシ版には、しばしば紋章、献辞、序文が含まれ、種類も多彩でした。16世紀後半には、モスクワ、リビウ(ウクライナ)、オストログ(ロシア)、ヴィルニュス(リトアニア)が教会スラブ語書籍発行の中心地となりました。
言語史分野でも独自の価値を持ちます。個々の編集者や翻訳者の仕事と、15世紀から16世紀にかけての教会スラブ諸語の発展を記録します。
ご契約形態・価格
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(デジタル情報営業部)