アーデン版 シェイクスピアの言語百科事典(全2巻)
The Arden Encyclopedia of Shakespeare’s Language
Authors: Jonathan Culpeper (The Arden Encyclopedia of Shakespeare’s Language Series Editor), Professor and Head of the Department of English Language and Linguistics at Lancaster University, UK, Andrew Hardie, Reader in Linguistics at Lancaster University, UK, and Jane Demmen
2023:08 2 vols. 880 p. set ISBN 978-1-350-01795-5
(The Arden Shakespeare / Bloomsbury) -GB-
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概要
シェイクスピアの最初の作品集となった、今日では歴史的な書物として世界中で探し求められている「ファーストフォリオ」が1623年に刊行されてから400年が経ちました。シェイクスピアの言語は、今日の英語文化においても数多引用、転用され続け、その生命力は英語史においても比類ないものです。
本書は、シェイクスピア作品集の重要な出版元であるThe Arden Shakespeare(Bloomsburyグループ)から、シェイクスピアの言語の魅力を新たな角度から解き明かす刺激的かつ画期的なレファレンスです。言語学の専門家を結集し、近年の言語分析や辞書作成で広く用いられているコーパス言語学の手法で、シェイクスピアと同時代人たちの作品を構成する321万語もの巨大なコーパスを計量的に分析します。全2巻のアルファベット順の辞典として成った本書は、シェイクスピア作品における個々の単語の意味と用法に焦点を当てます。あらゆる単語をコーパスと対照させることで、シェイクスピアの言語の何がユニークだったのか、それが同時代人たちにとって意味していたこと(例えば、愛や死に対する態度や肉ではなく魚を食べることの意味)、あるいはシェイクスピア作品の中での変異(悲劇/喜劇/歴史劇の各ジャンル、ジェンダーや社会階層によって特徴的な言語の使用)を実証的に明らかにしていきます。なお、The Arden Encyclopedia of Shakespeare’s Languageはシリーズでもあり、アルファベット順の本書の後、テーマ別の第3~5巻の刊行も予定されていますので、ご注目ください。
英語学およびシェイクスピアの研究に必携の本書をぜひご検討ください。
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(学術洋書部)