ヴァージニア・ウルフ未集成書簡集
The Uncollected Letters of Virginia Woolf

Editors: Stephen Barkway & Stuart N. Clarke
2025:03 1,056 p. ISBN 978-1-399-50732-5 (Edinburgh University Press) -GB-
GBP 195
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概要

『ダロウェイ夫人』『灯台で』などの傑作で、英国モダニズム文学および20世紀世界文学を代表する存在であり、フェミニズムの思想家としても広く読まれ続ける女性作家ヴァージニア・ウルフ（1882-1941年）は、21世紀においてもますます盛んな研究やアダプテーションの対象となっています。その伝記・作品研究において全6巻の書簡集（1975-1980年 Hogarth Press刊 ※日本国内の大学図書館100館以上で所蔵）は必携の資料ですが、完結から40年以上を経て、ここに含めることのできなかった書簡も多数見つかっています。

本書は、新たに日の目を見た1400通以上ものウルフの未公刊書簡を収録し、全6巻の書簡集と併せて決定版のウルフ書簡集となるものです。編者たちは、英国ヴァージニア・ウルフ学会の創設者であり、本書には付録として、全6巻の書簡集に対する補遺と修正が含まれています。ここに新たに集成された書簡からは、これまで知られていなかったウルフの文通相手、ウルフの生涯において今まで隠れていた側面が浮かび上がります。数々の著名作家と交わした書簡の中では、とりわけ、T・S・エリオットとの50通の書簡が注目されます。また、作家を志す新人を激励したり、編集者や文芸エージェント、外国語翻訳者たちと交渉する、職業作家としてのウルフの顔も窺えます。

主な文通相手：
Stella Benson, Rebecca West, Lyn Lloyd Irvine, Berta Ruck, May Sarton, T. S. Eliot, Lady Colefax, Winifred Holtby, Mary Hutchinson, Christabel McLaren (Lady Aberconway), Raymond Mortimer

既に多数のウルフ研究書がある中でも、新たな必携資料となる本書は、新たな発見を促すでしょう。全6巻の書簡集を所蔵されている多数の大学図書館・研究室におかれては、本書も必ず購入されることをおすすめいたします。

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収録内容明細

Acknowledgements
Abbreviations
Virginia Woolf’s Homes
Editorial Note

Introduction

The Uncollected Letters

Appendix I. Uncollected Letters Listed in Number Order
Appendix II. Additions and Corrections to The Letters Vols 1-6
Appendix III. Additional Letters
Selected Bibliography
Index

（紀伊國屋書店 学術洋書部）