図書館をつくる

OCLC News 36号

2020.01.16
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OCLC News 第36号
商品情報をはじめ、OCLCに関する様々な情報をご案内致します。

『OCLC News』一覧 >>

目次

  1. OCLCがThird Ironと提携し、シームレスな電子ジャーナルの接続と閲覧体験を提供
    サービス統合で双方の契約者はWorldCatでのLibKey Discovery利用が可能に
  2. OCLC Researchよりレポート
    Responsible Operations: Data Science, Machine Learning, and AI in Libraries (Thomas Padilla著)が刊行されました
  3. OCLC Nextブログ2019年のトップ10

OCLCがThird Ironと提携し、シームレスな電子ジャーナルの接続と閲覧体験を提供
サービス統合で双方の契約者はWorldCatでのLibKey Discovery利用が可能に
2019年12月16日

OCLCは図書館、出版社、及びそのユーザーに向けた革新的サービスを開発している大手IT企業のThird Ironと提携し、そのサービスであるLibKey DiscoveryとWorldCat Discoveryを統合します。双方の契約者に対して今後WorldCat DiscoveryとA-Zリストは統合され、利用者に電子ジャーナルへの接続と閲覧にシームレスで使いやすい方法が提供されます。

LibKey Discoveryはディスカバリーシステムと一体化し、DOIが存在する場合にPDF論文へワンクリックリンクを配信します。また、利用者はThird IronのBrowZine電子ジャーナル契約サービスを利用して該当ジャーナル内でのジャーナル、論文のブラウジングが可能となります。

「LibKey Discoveryにより私たちのユーザーはより頻繁にPDFへの即時アクセスを得て、接続オプションの解読に掛かる時間を短くし、よりコンテンツ閲覧に時間を使う事ができるようになります。」とOCLCの製品担当上級マネージャー、ジェイ・ホロウェイは話します。「OCLCナレッジベース、Unpaywall、そして今度はLibKey Discoveryというアクセスオプション–WorldCat Discoveryがサポートする堅牢なフルテキストエコシステムをさらに豊かにするこの新しいオプションを体験するのは素晴らしい事です。」

今年それに先駆けてWorldCat Discoveryは書誌コンテンツを仮想の棚で閲覧する新しい探索方法を開始しています。Third Ironとの提携を通じて、研究コミュニティはフルテキスト論文への迅速なアクセスとBrowZineでのジャーナル記事から掲載誌への容易なナビゲーションが与えられます。そこから利用者は出版物内の関連記事閲覧を引き続き行う事ができます。この統合は、多くの学部研究者(及びさらに経験豊富な研究者)にとって得るものが大きく、WorldCat Discovery内の有益な図書館向けサービスと相互運用するというOCLCの幅広い目標と合致したものです。

「WorldCat Discoveryは多くの図書館にとって鍵となる大事な資料であり、学生や教員が研究に取り掛かる中心的な場所です。」Third IronのCEO、ケンドル・バーチは語ります。「新しいLibKey DiscoveryとOCLCWorldCat Discoveryとの統合はこの優れたサービスを最先端のテクノロジーで強化するものです。コンテンツへのワンクリックアクセスは複数のウェブページを見て回る混乱が少なくなり、欲しいもの=論文が得られるまでの時間が短くなる事を意味します。」図書館長のジョン・セガンが続けます。「過去1年間、LibKey Discoveryを使用している図書館は、コンテンツへの直接リンクにより、アクセスの成功率が上がり、ヘルプデスクのリクエストが減少することを報告しています。さらに、利用図書館は、LibKeyディスカバリーが研究者の数え切れないほどの時間を節約することを発見しています。使用していなければ1つの論文を見つけるためにウェブサイトを探索し、いくつものメニューをクリックし続ける事に時間を費やしていたでしょう。OCLC WorldCatを使用して、図書館にこれらと同じ利点をもたらすことができてうれしく思います。」

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OCLC Researchよりレポート
Responsible Operations: Data Science, Machine Learning, and AI in Libraries (Thomas Padilla)が刊行されました

Responsible Operationsとは責任ある運用を意味し、図書館コミュニティーでデータサイエンス、機械学習、人工知能(AI)を運用する際の方針決定に役立てる事を目的としています。このレポートは顧問グループや70名以上の図書館員、及び大学、図書館、博物館、文書館等の専門家達と協力して刊行されました。

この研究で示されているのは、図書館でデータサイエンス、機械学習、AIの運用が可能になる過程で相互に依存し合う一連の技術的、組織的、社会的な課題が存在する事です。

課題は7分野に渡る調査で体系化されています。

  1. 責任ある運用への関与 (Committing to Responsible Operations)
  2. 記述方式と発見可能性 (Description and Discovery)
  3. 方法とデータの共有 (Shared Methods and Data)
  4. コレクションの機械処理性 (Machine-Actionable Collections)
  5. 労働力の開発 (Workforce Development)
  6. データサイエンスサービス (Data Science Services)
  7. 専門家間、異分野間の持続的な協力体制 (Sustaining Interprofessional and Interdisciplinary Collaboration)

「Responsible Operations」で、課題に取り組み、絶好のタイミングで議論と行動を開始しましょう。

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OCLC Nextブログ2019年のトップ10

「OCLCのリーダーたちが知見や経験を共有するブログ Next」に昨年掲載された投稿の中で最もよく読まれた10件が発表されています。

第10位 2 miles or 10,000 miles—ILL makes us one library (OCLC News 35号)

第9位  Let’s cook up some metadata consistency

第8位  Too much metadata?

第7位  Changing metadata standards to support changing times

第6位  Are you managing the emotional side of change?

第5位  Looking at interlibrary loan requests, 2018 edition

第4位  What is the top novel of all time?

第3位  Community engagement: Redefining the library as town square

第2位  Public libraries generate social capital that can save lives (OCLC News 34号)

そして、OCLC Nextブログ2019年の第1位は…

The Dewey Decimal Classification needs you!

 

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(紀伊國屋書店 OCLCセンター)