Wiley Digital Archivesは、世界各国の有力な学協会・図書館・史料館などと提携し、彼らが所蔵する歴史的に価値の高い一次資料をデジタル化してご提供する電子コレクションです。
このWiley Digital Archivesに、新たにBritish Association for the Advancement of Science(英国科学振興協会アーカイブ)が加わりました。2020年6月にリリース開始、9月に完全リリース予定です。ご期待ください。
英国科学振興協会:英国における科学全体の枠組と基盤を築いた組織
英国科学振興協会(BAAS:British Association for the Advancement of Science)は、英国における科学全体の枠組と基盤を提供すべく、活動してきました。分野を超えてそれぞれの分野の科学者や機関が一堂に介し、それぞれの研究成果を交流するという学際的な性質が反映された同協会の所蔵資料には、数学、物理学、化学、地質学、動物学、地理学、経済学、統計学、工学、人類学、生理学、植物学、教育学、農学など、多岐にわたる分野が取り上げられています。
英国科学振興協会と提携しているコンテンツ・パートナー例
※( )内はコレクション名と分野他。
- University of Liverpool
(Oliver Lodge Papers(物理学))
- University College London
(Papers of William Ramsay(化学) / Papers of John Burdon-Sanderson(医学))
- University of Cambridge
(19th and early 20-century scientists: Maxwell, Thompson, Stokes, Herschel, Newton
(物理学、天文学))
- University of St Andrews
(David Forbes Collection(電気、気象学、BAAS関連文書))
- University of Exeter
(Papers of the pre-eminent astronomer, Norman Lockyer(天文学。Lockyerは、BAASの会長を務めていた))
- The Sedgwick Museum of Earth Sciences
(Unpublished notebooks Adam Sedgwick, (Sedgwickはイギリスの地質学者))
- Univesity of Leeds
(BAAS関連文書)
- University of Glasgow
(Papers of William Thomson, the great 19th century physicist.(Thomsonはイギリスの物理学者))
分野例と対象年代
- 科学・物理学 1864-1967年
- 化学 1837-19678年
- 地質学 1837-1958年
- 動物学 1888-1974年
- 経済学・統計学 1888-1956年
- 工学 1888-1947年
- 文化人類学 1889-1962年
- 生理学 1894-1954年
- 心理学 1921-1960年
- 植物学 1899-1947年
- 教育学 1902-1975年
- 農学 1910-1912年
- 関連分野 1922-1970
英国科学振興協会と関わりの深い科学者たち
- Sir Oliver Joseph Lodge
イギリスの物理学者。初期の無線電信の検波器に用いられたコヒーラ、点火プラグの発明者。エーテルの研究でも知られる。
- James David Forbes
スコットランドの物理学者、氷河学者。 熱伝道と氷河に関する研究に取り組んだ。
- Sir Joseph Norman Lockyer
イギリスの天文学者。太陽の観測を行ったことで有名。太陽光のスペクトル線のなかにヘリウムのスペクトルを発見した。総合学術雑誌「ネイチャー」を創刊。
- William Thomson
イギリスの物理学者。熱力学の開拓者の一人。カルノーの理論を発展させ、絶対温度を提唱。
- Sir Adam Sedgwick
スコットランドの化学者。希ガスの発見でノーベル化学賞を受賞。
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