これからの学び

クラリベイト: 2020年「引用栄誉賞」の受賞者を発表

2020.10.06

2020年9月23日、クラリベイトは2020年の「引用栄誉賞(Citation Laureate)」受賞者を発表しました。本年は6か国から24名が選出され、うち2名が日本人です。引用栄誉賞はノーベル賞に最も近い学術賞と言われており、これまでも54名が受賞しています。2010年の引用栄誉賞受賞者である山中伸弥教授は、2012年にノーベル生理学・医学賞に輝いています。

日本からの受賞者(2020年)

日本からは、下記2名の研究者が受賞しています。

中村 祐輔 (医学・生理学分野)
公益財団法人がん研究会 がんプレシジョン医療研究センター 所長 / 東京大学 名誉教授 / シカゴ大学 名誉教授

  • 遺伝的多型マーカーの開発とその応用による先駆的な研究とゲノムワイドな関連研究への貢献により、個別化がん治療の先駆けとなったことに対して

藤田 誠(化学分野)
東京大学大学院 工学研究科 卓越教授 / 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所 卓越教授

  • 自然界に学ぶ自己組織化物質創成と超分子化学への貢献に対して

選出方法

ISI(Institute for Scientific Information)は2002年以降、Web of Science のデータを用いて、ノーベル賞と同分野の非常に影響力のある研究を選出しています。具体的には、1970年以降にWeb of Scienceへ掲載された論文/プロシーディング(約 5,000万件)のうち、2,000回以上引用された論文(約5,700件、全体のおよそ0.1%)の著者から引用栄誉賞の受賞者が選ばれます。

またISIは、Web of Science として統合されている引用検索データベース Social Sciences Citation Index(社会科学)、Arts&Humanities Citation Index や、インパクトファクターを収録したJournal Citation Report(JCR)の開発でも知られています。

詳しくは、プレスリリース(クラリベイト)をご確認ください。

本件についてのお問い合わせは、最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらまでお願いいたします。

(紀伊國屋書店 雑誌営業部 花田)