The Times Digital Archive
イギリスの新聞、ザ・タイムズ(ロンドン・タイムズ)の創刊号以降の記事を発行時の紙面イメージに忠実に電子化、フルテキスト検索を可能にしたセンゲージ ラーニング社GaleのデータベースThe Times Digital Archiveより、創刊から1850年までに掲載された記事の一部をご紹介します。
大陸封鎖令による情報の途絶とタイムズと郵政省の対立
機械式印刷機の採用
- 左:ナポレオンの大陸封鎖令(May 12, 1807)
外国新聞の輸入は郵政省が独占していたが、大陸封鎖令で情報が途絶するとタイムズは自社通信網を使い海外情報の入手に努めたため、郵政省と対立した。郵政省がタイムズ宛の郵便物を意図的に遅配したことを批判する記事。
- 右:タイムズ、機械式印刷機を採用(November 29, 1814)
あらゆる印刷物の中で初めて機械式印刷機を使い印刷した日の記事。「小紙が本日読者にお届けするのは、印刷術の発見以来最大の改良の成果である。」
キャロライン王妃事件
ジョージ4世死去
- 左:キャロライン王妃事件(August 14, 1820)
国王ジョージと王妃キャロラインの離婚裁判では王妃を擁護、王妃の国王宛書簡を独占掲載した。
- 右:国王ジョージ4世死去、論説で国王を罵倒(July 16, 1830)
10年前の離婚裁判で王妃を擁護して以来、タイムズにとって国王は因縁の相手。その死に際しても容赦することはなかった。「亡き王ほどその死を同胞から嘆き悲しまれることのない人はいるだろうか。誰がその死に涙を流しただろうか。」
リヴァプール・マンチェスター鉄道営業運転開始
第一次選挙法改正
- 左:リヴァプール・マンチェスター鉄道営業運転開始(September 17, 1830)
営業運転初日の人身事故。
- 右:第一次選挙法改正(January 29, 1831)
タイムズの異名「サンダラー」の由来となった選挙法改正の必要を説いた論説。
電信による報道
穀物法撤廃
- 左:タイムズ、電信による初めての報道(August 7, 1844)
電信による初の報道となった女王の二男誕生の報道。
- 右:穀物法撤廃(December 4, 1845)
穀物法撤廃の閣議決定をすっぱ抜いた論説。政界に衝撃を与え、ピール首相は弁明に追われた。
次回は、1851年から1900年までの記事をご紹介します。
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