The MIT Press （日本販売総代理店：紀伊國屋書店）が発表した電子書籍のDirect to Open（D2O）モデル2022年の続報です。

当初の参加申込期限が2021年9月30日から11月30日まで延長され、160以上の機関の参加を得て目標の50%が達成されました。これにより2022年前半の刊行タイトルのオープンアクセス化が実現しました。現在2022年後半の刊行タイトルオープンアクセス化実現を目指して、2022年6月30日まで参加申込受付中です。参加機関のリストはこちら

このモデルの特徴として、参加機関に向けてこのモデルの成立によるオープンアクセス化の有無に関わらず、2021年までに刊行済みの電子書籍へ1年間アクセスが可能になります。さらにTrade Collectionを約20%割引価格にて購入可能です。D2Oモデルの意義をご理解いただき、ぜひ参加をご検討ください。

Direct to Open （D2O）とは

Direct to Open （D2O）はThe MIT Pressの電子書籍購入の新しいモデルです。
各機関がタイトルごとに電子書籍を購入するモデルから図書館が支援する共同体のオープンアクセスモデルへ移行しようというもので、2022年に刊行される電子書籍約90タイトルについてThe MIT Press Directプラットフォームよりオープンアクセスでの提供を目指します。
各機関はタイトルごとに個別に購入する代わりに参加費を支払い、参加機関の支払い合計金額が予め設定した収入目標に到達すると対象タイトルがオープンアクセスとして出版されます。
また参加機関にはオープンアクセス化の有無に関わらず、2021年までに刊行済みの電子書籍への1年間のアクセス権が提供され、Trade Collectionを約20%割引価格にて購入可能です。

D2Oモデル参加条件

• 対象パッケージ：①HSS、②STEM（Art & Design含む）、③全分野の3種類から選択可能です。
• 成立条件：参加機関の支払い合計金額がThe MIT Pressが予め設定した収入目標に到達すると、該当の約90タイトル（またはいずれかのパッケージ）がオープンアクセスで提供されます。
• 契約期間：2022年1月から1年間、2年間、3年間より選択可能です。
• 申込期限：2022年6月30日
• 申込価格：以下表のとおりです。複数年契約の場合、契約期間中は値上りなく価格固定となります。なお、参加申込の時点では参加の意思を表明していただくのみで、参加費用の支払いはありません。モデル成立の場合のみ、成立決定後に支払い義務が生じます。

2022年の参加費用

※不成立の場合は参加費用の支払い義務が生じず、2022年刊行の電子書籍をご利用いただくには別途ご注文が必要となります。
※上記の価格はD2O参加費用であり、D2O不成立で2022年の電子書籍が有料発売された場合の購入価格ではありません。

■表示外価を前月平均為替レートで換算した邦価に弊社手数料および消費税を加算したものがご契約価格となります。
■オンラインは日本の消費税のリバースチャージ方式の対象です。

ご提供内容

参加機関は① HSS、② STEM（Art & Design含む）、③ 全分野のいずれかのパッケージを選択し、参加機関の支払い合計金額がThe MIT Pressが予め設定した収入目標に到達すると、該当の約90タイトル（またはいずれかのパッケージ）がオープンアクセスで提供されます。2022年刊行予定タイトル（タイトルは未定）のおおよその分野別内訳は以下のとおりです。

刊行済みタイトルリストはThe MIT PressウェブサイトD2O ResourcesのBackfile Title list から入手可能です。

D2O参加機関はTrade Collectionsを約20%割引価格にて購入が可能です。D2O参加機関割引価格は以下のとおりです。2022年刊行予定の約70タイトルと1年間のバックファイルへのアクセスが含まれます。

本件についてのお問い合わせ、お見積りについては最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらのお問い合わせフォームからお願いいたします。

（紀伊國屋書店　雑誌部　関岡）