人文社会系研究

【海外レポート】アジア研究学会 AAS2022ハワイ大会が開催されました

2022.04.11

2022年3月24日から27日にかけて、ハワイ州ホノルルにて、国際的なアジア研究学会 Association for Asian Studies(略称AAS)が開催されました。当地のようすを米国紀伊國屋書店がレポートいたします。

1 アジア研究学会の概要

AASは会員数約1万人を誇るこの分野では最大規模の学会です。年にいちど、アジア研究を専門とする研究者や図書館員が一堂に会します。今回のハワイ大会では、2019年のデンバーでの開催以来、ひさしぶりに対面でも開催されることになりました。
AASサイト:https://www.asianstudies.org/

日本からの参加者も多く、日本の歴史や文化、宗教などを専門とする研究者をはじめ、日本語教育にたずさわる先生方もAASに参加されています。米国紀伊國屋書店では、ハワイ会場にブースを出展し、日本研究や日本語教育のための資料を案内しました。

会場でのブース出展の様子

2 日本研究 / 日本語教育のいま

今回のいちばんの目玉は、JKBooks『新訂増補 国史大系』です。日本史研究にとって必須の資料である『國史大系』が今春よりJapanKnowledgeの仲間にはいり、『国史大辞典』や『大漢和辞典』といっしょにご利用いただけるようになりました。

JKBooks『新訂増補 国史大系』カタログ
https://japanknowledge.com/file/brochure/JKBooks_kokushitaikei.pdf

また、聞蔵Ⅱが『朝日新聞クロスサーチ』にリブランディングされ、より使いやすくなりました。このように、日本研究の分野でも資料のデジタル化が急速に進んでおり、たとえば電子図書館KinoDenも世界中でご好評いただいております。

『朝日新聞クロスサーチ』ウェブサイト
http://www.asahi.com/information/db/2022renewal/

そのKinoDenに新しく、『げんき』の多読シリーズ『Genki Readers』が2022年7月に搭載されます。ジャパンタイムズ出版の定番教科書『げんき』は、日本語教育にたずさわる方々にながらくご愛顧いただいております。日本語を学びたい学生は世界中にたくさんいらっしゃいます。電子書籍KinoDenと組み合わせて学習することで、日本語教育がますます発展することを願っています。

KinoDen『Genki Readers』カタログ
https://kinoden.kinokuniya.co.jp/product/img/KD0339.pdf

3 日本研究 / 日本語教育のこれから

米国では規制が緩まってきているものの、まだまだコロナ禍が収束したわけではありません。今回の学会も感染対策を十分にとったなかで行われました。米国紀伊國屋書店も会場に来られない方々のためにオンラインブースを出展しました。

日本語教育向け 最新トピック案内動画
https://www.youtube.com/watch?v=XIwOQ4fTSqA

 

アフターコロナ時代においても、オンラインでのコミュニケーションはますます普及することが予想されています。紀伊國屋書店では、新しい学術環境に対応するために、日本研究 / 日本語教育に有用な電子資料を幅広く提供してまいります。

お探しの資料がございましたら、米国紀伊國屋書店までご連絡ください。

(米国紀伊國屋書店サンフランシスコ営業所 松田)