この度、ACM(国際計算機学会/日本販売総代理店:株式会社 紀伊國屋書店)は同学会が初めて論文を出版した1951年から2000年までの50年分の論文を無料公開し、プラットフォームACM Digital Libraryにて自由に閲覧やダウンロードを可能にしたと発表しました。
ACM Digital Library:https://dl.acm.org/
50年分のバックファイルには、コンピューター関連の幅広いトピックスについての117,500点以上の論文が含まれています。1951年から2000年までの論文に加え、ACMは関連する補足資料であるデータセットやソフトウェア、スライド、録音やビデオも公開するとしています。
初期の50年分の出版物や関連資料を無料公開することはACMのオープンアクセス出版方針を表し、今後5年以内に完全なオープンアクセスへの移行を目指す上での新たな節目になると考えています。
ACMのGabriel Kotsis会長は「ACMが75周年を迎える年に、この発表をできることを特に誇りに思います。ACMはコンピューティング分野のパイオニアたちによる基礎的な著作を数多く出版しており、この宝の山を世界中の皆さんと共有できることを嬉しく思います。そうすることで、私たちは完全にオープンアクセスな出版社となるための大きな一歩を踏み出します」と述べています。
ACMのプレスリリースは以下をご覧ください。
https://www.acm.org/media-center/2022/april/50-years-backfile
ACMとは
ACM(Association for Computing Machinery)は、世界最大の教育および科学的コンピューティングの学会です。強力なリーダーシップ、最高水準のプロモーション、優れた技術の認定を通じてコンピューティング専門家の集合的な発言力を強化し、生涯学習、キャリア開発、専門家同士のネットワーキングの機会を提供することで、会員の専門的な成長をサポートしています。
(紀伊國屋書店 雑誌部 神野)
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