千葉県立西部図書館での講演・体験会
令和6年5月28日より、千葉県立図書館にて、学術電子図書館KinoDenの電子書籍サービスを開始頂いております。
今回は、千葉県立西部図書館で「読書サポーターのためのICT活用講座」が開催され、
弊社からは、講座の第2部、第3部でKinoDenの概要説明、音声読み上げソフト(スクリーンリーダー)での操作デモを実施いたしました。
開催概要
名称 |
読書サポーターのためのICT活用講座 |
日時 |
2024年7月31日(水) 午後1時20分から午後4時20分 |
会場 |
千葉県立西部図書館 研修室/遠隔研修(ZOOM) |
対象 |
県内公共図書館等職員、特別支援学校教職員、千葉県立西部図書館で委嘱している音訳者 |
内容 |
第2部 講義「電子図書館KinoDenとは」 午後3時20分から午後3時50分
第3部 体験会「電子図書館を使ってみよう」 午後3時50分から午後4時20分 |
参加者数 |
48名 |
講演「電子図書館KinoDenとは」
前半の講演ではKinoDenの概要説明を行いました。
基本的な機能や操作に加え、音声読み上げや文字拡大等のアクセシビリティ機能についてもご紹介いたしました。
体験会「電子図書館を使ってみよう」
後半の体験会では、音声読み上げソフト*を使用して操作デモを実施いたしました。
KinoDenのトップ画面からキーワード検索を行い、閲覧画面を開いて音声読み上げソフトで読み上げを行うと点字ディスプレイに点字が表示されました。
*スクリーンリーダー「PC-Talker」を使用。「PC-Talker」は、株式会社高知システム開発の商標です。
KinoDenでは2024年5月にプラットフォーム改修を行い、すべての操作がキーボード上で完結できるようになりました。アクセシビリティ機能向上についての詳細は「研究・学習向けの電子書籍をもっとアクセシブルに!」をご覧ください。
体験会でも、全ての操作をTABキーやENTERキーで行いました。
また、全ての項目が音声で読み上げられるため、音声上だけでどのボタンかわかるようになっています。
具体的な操作手順は下記の通りです。
①KinoDenトップ画面でキーワード検索を行い、「検索結果へスキップ」より検索結果へアクセス
②書籍を選択し、書籍詳細画面へ遷移
③「読む」ボタンをENTER、別タブで閲覧画面が開かれる
④音声読み上げソフトでの音声読み上げ、及び、点字ディスプレイへ点字が表示される
検索から閲覧までの基本操作を実施頂きました。
また、音声読み上げソフトでの操作について、貴重なご意見・ご要望等も頂戴いたしましたので、一部ご紹介いたします。
①ひらがな検索について
現在KinoDenでは、漢字・カタカナでの検索に対応しておりますが、音声読み上げソフトをご利用頂くかたは基本的にひらがなで検索されるため、ひらがなで検索できることが望ましいとのご意見がございました。
ひらがな検索への対応は今年秋頃を予定しております。
②各項目の読み上げ順序について
5月の改修で全ての項目に説明文を付与し、例えば「読む」ボタンは、
はじめに書誌情報が読み上げられ、その後に「読む」というボタン自体の説明が読み上げられるようになっています。この読み上げ順について、先に「読む」、その後に書誌情報が続くとわかりやすいとのご意見を頂きました。
なお、こちらについては8月半ばに改修を行い、現在は、ボタンの説明「読む」→書誌情報の順に読み上げられるようになっております。
今回の講座にて賜りましたご意見・ご要望等は、今後のサービス向上に役立てて参ります。
おわりに
今回の講座ではアクセシビリティ機能を中心にKinoDenをご紹介いたしました。
また、音声読み上げソフトでの操作デモは初の試みで、基本的な操作を参加者の皆様に御覧いただけました。課題や改善点も見つかり、アクセシビリティ機能向上のための貴重な機会となりました。
アクセシビリティ機能を改善したKinoDenは、現在、実際に利用者の方にご試用いただくためのベータ版の位置づけですが、今後も弊社は、図書館様・出版社様・システム関連会社様など、関係する皆様方と意見を交わし合い、ひとりひとりの読みやすさを備えたアクセシビリティ機能を追求していく所存です。
ご意見・ご要望等がございましたら、お気軽にお声をお寄せ頂ければ幸いです。
本件についてのお問い合わせは、こちらのお問合せフォームからお願い致します。
(紀伊國屋書店 デジタル情報営業部 )