米国の非営利学術出版社Annual Reviews(日本販売総代理店:株式会社紀伊國屋書店)が世界の図書館員、出版社、ベンダー向けの電子マガジン「Katina」の創刊を発表しました。Katinaとは、社会にとっての図書館員の価値について取り上げ、信頼できる知識の管理者としての図書館員の役割を高めるための電子マガジンです。創刊年の2025年はオープンアクセスとして提供されます。
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本書の概要
Resource Reviews、Open Knowledge、The Future of Workの3つのセクションで構成される本書は、図書館情報学における主要トピックや新たなトレンド、変革をもたらすテクノロジーや図書館リソースについて取り上げます。
- Resource Reviews:The Charleston Advisorを基礎として、情報業界のテクノロジーと図書館リソースについてのレビューを提供します。
- Open Knowledge:図書館や図書館員の進化する役割と、オープンナレッジエコシステムに向けた貢献について取り上げます。
- The Future of Work:図書館のキャリアと組織開発についての実践的な洞察を提供します。
Katinaは双方向かつコミュニティ主導の電子マガジンであり、記事についての活発な議論を奨励しています。Katinaは、Hypothes.isというプラットフォームを用い、コメントや強調表示、注釈が可能です。コメントをするためには、無料のHypothes.isアカウントの登録が必要となります。
創刊年の2025年は、Katinaの全てのコンテンツに無制限でアクセス可能です。2025年の記事のテキストやイラストは、CC BY-NC著作権ライセンスの下で公開されるため、永続的にアクセスすることができます。関連コミュニティへの普及を最大化するため、ガイドラインのもと記事の適切な再利用も歓迎されます。Annual Reviewsは今後もKatinaをオープンアクセスとして提供できるよう、アプローチを模索しています。
Annual Reviewsとは
Annual Reviewsは、米国カリフォルニア州パロアルト市にある非営利の学術出版社です。1930年にスタンフォード大学の化学研究者であったJ.ミュレイ・ラック教授により創始されました。Annual Reviewsの代表的なタイトルである、Annual Review of Biochemistryをはじめ、計51分野の年次レビュージャーナルは、各分野の最新動向や周辺分野の動向を概観するために全世界の研究者・学生や企業の皆様に利用され、高い被引用数を誇ります。
本件についてのお問い合わせは最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらのお問い合わせフォームからお願いいたします。
(紀伊國屋書店 雑誌部 岩村)