The Times Digital Archive
イギリスの新聞、ザ・タイムズ(ロンドン・タイムズ)の創刊号以降の記事を発行時の紙面イメージに忠実に電子化、フルテキスト検索を可能にしたセンゲージ ラーニング社GaleのデータベースThe Times Digital Archiveより、1901年から1950年までに掲載された記事の一部をご紹介します。
ヴィクトリア女王死去
タイタニック号沈没
- 左:ヴィクトリア女王死去(January 23, 1901)
ヴィクトリア女王の死去を伝える記事。
- 右:タイタニック号沈没(April 16, 1912)
事故の第一報。
中東における英仏の委任統治
ツタンカーメン王の墓発見
- 左:中東における英仏の委任統治(July 23, 1920)
アラブ人を代弁してアラブ人の権利を説いたアラビアのロレンスこと、T.E.ロレンスの投書。
- 右:ツタンカーメン王の墓発見(上:November 10, 2007)(下:November 19, 1922)
世紀の発見となったツタンカーメン王の墓の発見は、情報提供者に金銭を支払う小切手ジャーナリズムの時代のさきがけともなった。タイムズは発掘に関する全情報を独占的に入手し、その対価として5,000 ポンドを発掘のスポンサーのカーナヴォン卿に支払った。
上はこの挿話を紹介する記事。
下は発見を伝えるスクープ記事。
新書体タイムズ・ニュー・ロマンを発表
ジョージ5世死去
- 左:新書体タイムズ・ニュー・ロマンを発表(October 3, 1932)
新しい書体「タイムズ・ニュー・ロマン」の完成を報じる記事。
- 右:ジョージ5世死去(上:January 21, 1936) (下:November 27, 1986)
50年後に公開された主治医の記録によれば、コカインとモルヒネの注射を 2 回行なうことで国王の安楽死を早めた。背景には、国王の死という国家の重大事の第一報は夕刊紙ではなく、タイムズに代表される朝刊紙にこそ掲載すべきという主治医の判断があった。国王死去の直前、主治医は妻を通して、朝刊の印刷を遅らせるようタイムズ編集部に指示をした。
上は国王の死去を伝える記事。
下は 50 年後に公開された主治医の手記を伝える記事。
チェンバレン首相の対独宥和政策
第二次世界大戦勃発
- 左:チェンバレン首相の対独宥和政策(September 7, 1938)
ナチス・ドイツによるチェコ・スロヴァキアのズデーテン地方併合問題が緊迫化する中で出された論説は、ズデーテン地方はドイツに編入されるべきであると論じ、宥和政策を支持。「民族的に同質な国家になるというチェコ・スロヴァキアにとっての利益は、国境地帯のズデーテンのドイツ人地域を失う不利益よりも大きいだろう。」
- 右:第二次世界大戦勃発(September 2, 1939)
第二次世界大戦の火蓋を切ったドイツ軍のポーランド侵攻を報じる記事。
ビヴァリッジ報告
第二次世界大戦終結
- 左:ビヴァリッジ報告(December 5, 1942)
ビヴァリッジ報告が発表された直後、報告の中で提示されたグランドデザインを歓迎 する論説。
- 右:第二次世界大戦終結(May 8, 1945)
ドイツ軍が降伏、ヨーロッパでの戦争の勝利が確定したことを伝える記事。
次回は、1951年から2019年までの記事をご紹介します。
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