図書館をつくる

OCLC News 75号: Annual Report 2023–2024

2025.01.22
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OCLC News 75号
商品情報をはじめ、OCLCに関する様々な情報をご案内致します。
今号はOCLCの年次報告2023-2024のご紹介です。

『OCLC News』一覧 >

OCLC Annual Report 2023–2024

目次

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OCLC President & CEO スキップ・プリチャードからのご挨拶

OCLCコミュニティの皆様へ

この1年を振り返ると、ひとつの言葉が際立って印象に残りました。それは「変革的イノベーション」です。人工知能はインターネットの黎明期を彷彿とさせるペースでイノベーションを推進し、私たちの世界を力強い方法で再構築しています。AIは、情報をこれまで以上に関連性の高い、アクセスしやすいものにする可能性を秘めています。インターネットが知識へのアクセスを再定義したように、AIは職業、ネットワーク、制度全体を再形成しうる新たな能力をもたらそうとしています。

OCLCでは、AIと進歩するテクノロジーに照らし合わせながら、あらゆるものを再構築し、あらゆる角度から革新を進めています。ほんの1年前には不可能と思われていたことの境界を押し広げ続ける中で、あらゆる製品、あらゆるプロセスが新たな視点で評価されています。このイノベーションへの取り組みは、図書館や 教育機関との長年にわたる協力の精神に根ざしています。私たちは共に、情報へのアクセスを拡大し、新たなアクセスポイントに適応し、集団的成長を通じて成功を分かち合うことに専心する、多様かつグローバルなコミュニティの一員なのです。その精神に基づき、私たちの今年の成果をご紹介できることを光栄に思います。

今年、私たちはリンクトデータのエコシステムを発展させ、従来の目録作成方法と最新のメタデータ管理の橋渡しを図書館ができるようにしました。私たちは、4億以上のリンクトデータエンティティをWorldCat書誌レコードに追加し、図書館が追加料金を徴収することなく、コレクションの発見可能性をさらに高めました。また、OCLC Meridianを導入しました。この強力なツールにより、図書館スタッフは独自のリンクトデータ典拠を作成することができ、データ管理においてより高度な制御ができるようになりました。WorldShare Record Managerは、図書館スタッフが自身の書誌レコードにリンクトデータのエンティティを追加できるように改良され、リンクトデータを業務フローへ円滑に統合することができるようになりました。

WorldShare Management Services (WMS) プラットフォームは、現在、世界中の850館以上の図書館やグループをサポートしています。ハイデルベルク大学図書館、ウィスコンシン州のWISPALS図書館コンソーシアムCEU サン・パブロ大学財団などの著名な機関がWMSコミュニティに参加し、図書館運営の合理化、複雑さの軽減、ユーザー体験の向上におけるWMSの世界的な影響力を改めて実証しています。

OCLCはBig Ten Academic Alliance (BTAA)と提携し、15大学およびCenter for Research Librariesのコレクションから9,000万冊以上の図書へのアクセスを提供するUBorrowサービスを強化しました。BTAAは現在、OCLCの新しいResource Sharing for Groupsプラットフォームを使用しています。これは、図書館グループやコンソーシアムのリソース共有を改善するために特別に設計されたソリューションです。

また、戦略的パートナーシップを通じて、国際的な存在感を強めています。例えば、OCLCとLIBERは、研究図書館の能力構築を目的とした複数年にわたる協力プログラムを開始しました。このプログラムでは、AI、データ管理、機械学習といった将来を見据えたトピックを探求し、図書館が技術革新の最前線に立ち続けることを確かなものにしています。

革新的なテクノロジーとAIの統合

今年は、図書館とその利用者に提供する利用価値の向上につながる新しいテクノロジーの統合に重点を置きました。重要な進歩は、WorldCat.orgにAIが生成する推薦図書を導入したことで、図書館は利用者により個別化された適切な提案を行うことができるようになりました。この取り組みにより、図書館のコレクションの完全性と幅を維持しながら、AIを活用して図書館体験を豊かにするという私たちの姿勢がより鮮明になりました。

また、リソースシェアリング・ネットワークにAIを導入し、処理時間を大幅に短縮しました。こうした進歩により、過去1年間で、図書館利用者は推定41万時間の待ち時間を短縮し、図書館スタッフは1万3,600時間の処理時間から解放され、地域社会にとってより価値のあるサービス提供に専念できるようになりました。

私たちは舞台裏でもAIを活用しています。革新的なソリューションは、WorldCatを含むサービスと共用インフラの保護と管理に役立っています。セキュリティとコンプライアンスへの継続的な投資のおかげで、図書館はこれからも安心してOCLCのシステムをご利用いただけます。

テクノロジーとAIが私たちの進歩の大部分を牽引する一方で、私たちの価値観はブレることなく、私たちのミッションを強化するためにイノベーションをどのように活用するかの指針となっています。今年、私たちはcloudLibraryを買収し、より多くのコミュニティにデジタルコンテンツを提供する能力を拡大し、私たちを定義する共有と協力という根幹的価値観はさらに強化されました。

多様性、公平性、持続可能性に重点を置く私たちの取り組みは、あらゆる活動に織り込まれています。学術図書館向けのChoreo Insightsプラットフォームは、図書館や大学に、慎重かつ補完的なDEIコレクションを構築するためのツールを提供しています。また、Comics PlusをcloudLibraryに統合することで、多様なコミック、マンガ、絵本でデジタル・コレクションを充実させ、公共図書館が多様な声を反映したコンテンツを提供できるようにしています。

私たちの持続可能性への継続的な取り組みは、「公共図書館が21世紀に持続可能なコミュニティを構築する方法」のようなコラボレーションやリソースに反映されており、レジリエンス(回復力)のあるコミュニティを支援し、社会と環境の変化を促進することへの私たちの献身を明確に示しています。

運営の管理・監督を時代に合ったものに

OCLCの評議会とグローバル評議会は、この急速な技術革新の時代において、私たちの協力関係を刷新し、強化する新しいガバナンス構造を承認し、批准しました。特に、OCLC評議員のピラー・マルティネス氏評議会代議員のマイケル・レヴィン・クラーク氏を含む策定チームには、OCLCのガバナンスを進化させるためにリーダーシップを発揮していただいたことに感謝いたします。

運営の管理・監督は、メンバー図書館がOCLCと関わる多くの方法の一つに過ぎません。昨年、私たちはより動的なコミュニティセンターを立ち上げ、図書館が見識を共有し、私たちの集団としての未来を形作るための、より充実した機会を提供しました。パンデミックによってもたらされた長い休止の後、私たちは特に、何十もの会議やミーティングにおいて、友人や同僚と顔を合わせて再会できたことを嬉しく思っています。このような対面での交流は、テクノロジーだけでは不可能な方法で私たちの関係や理解を深め、協力体制や私たちの共有ビジョンを強化します。私たちは、メンバーの皆様が私たちに寄せてくださる信頼を誇りに思い、これからもメンバーの皆様の進化するニーズに対して引き続き全力でサポートさせていただきます。

表彰と業績

今年、OCLCはComputerworld誌の「IT業界で最も働きがいのある会社」で中堅企業の第1位に、また多様性戦略と福利厚生で第1位に選ばれました。これは、私たちの 包容的な文化、革新的な精神、そして従業員の熱心さの証です。私は、これからの可能性に大きな期待を寄せています。私たちは、AIとデータ駆動型ツールがどのように図書館を支援し、機関間の協力関係を促進し、すべての人の知識へのアクセスを拡大できるかを探求し続けます。

私は、私達が共に成し遂げてきた業績に感謝と誇りを感じています。グローバルなパートナーシップの拡大から最先端技術の導入まで、今年は変革と成長の年でした。協力、技術革新、知識の共有を通じて世界の図書館をつなぐという私たちの共通の使命は、かつてないほど重要なものとなりました。メンバー館の皆様、お客様各位、パートナーの皆様、そして職員の皆様、OCLCの使命に対する揺るぎない貢献に感謝いたします。

 

Skip Prichard

OCLC President and Chief Executive Officer

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2024年度を振り返って–図書館を前進させるための投資

リンクトデータの未来に備えて

私たちは、メタデータ管理に変革をもたらし、図書館の資源を日常生活に役立つ知識の流れに組み入れるために、リンクトデータ研究を進めました。

WorldCat内の書誌レコードに4億以上のWorldCat Entities統一資源識別子 (URI) を追加し、図書館が以前から使用している目録作成の作業フローやサービスにリンクトデータを融合しました。

WorldShare® Record Managerの機能を強化し、ユーザーがアプリケーション内からWorldCat Entitiesを検索し、それを受けてURIをMARCレコードに追加できるようにしました。これにより、図書館が数十年にわたり使用してきたMARCデータと、ローカルシステムやワークフロー、さらにその先へと統合されるリンクトデータとの間の橋渡しが確立されました。

私たちは、WorldCat Entitiesのリンクトデータ管理ツールであるOCLC Meridian®を発表、また必要な時に必要な場面でエンティティの作成を可能にするAPI一式を発表しました。

リンクトデータ戦略の一環として、私たちはDewey®分類記号のURIを作成することで、Dewey Decimal Classification® (DDC®)システムの持つ力をさらに引き出しました。このDeweyのリンクトデータは、WorldCat EntitiesのWorks (著作) エンティティに主題分類を提供しており、発見を促進するナレッジグラフに新しい関係性のレイヤーを形成しています。

私たちは、リンクトデータが図書館と情報検索者に対してもたらす価値を明記した方針説明書を発表しました。「Linked data: The future of library cataloging (リンクトデータ: 図書館における目録作成の未来)」は、図書館資料の新しい目録作成方法を少しずつ構築していくための青写真とともに、リンクトデータについての議論に背景情報を提供しています。またそこでは、図書館がより相互に接続された図書館目録へと容易に移行するために、すでに利用可能となっているツールについても説明しています。この出版物は、今年最もダウンロードされた論文でした。

公共図書館のデジタル移行を促進

私たちは、図書館を通じて様々なデジタルコンテンツへのアクセスを提供するプラットフォーム、cloudLibrary™を買収しました。この買収は、公共図書館のデジタル・コレクションへの移行を加速させ、その需要の増加を円滑に管理する試みを支援するものです。私たちは、世界トップクラスの技術インフラと、世界で3億人を超える人々にサービスを提供 している公共図書館のネットワークをcloudLibraryに提供できる点で、独自の立場にあります。

 

私たちは、公共図書館の役割や地域社会に提供するサービスについて、世代間の共通点と相違点を明らかにするために、画期的な公共図書館調査を実施しました。団塊の世代とZ世代は、図書館サービスについてどのように考えているのでしょうか?一部のミレニアル世代を図書館から遠ざけている壁は何でしょうか?OCLCは米国の2つの主要な会議で調査結果を発表し、2024年12月に報告書を出版する予定です。図書館はこの調査結果を常に把握し、地域社会のニーズや要望に沿った戦略的計画やプログラミングに役立てることができます。

 

オランダ図書館向けの単一ID管理機能など、Wise®への新機能の追加が続いています。また、完全ウェブベースのWise Consoleで、全てのWise図書館向けの機能を拡張し続けています。これには、新しいイベント管理ツールや、予約管理、ローカルデバイスのサポートの改善など、様々な分野での機能強化が挙げられます。

リソースシェアリングの再構築

Big Ten Academic Allianceと提携し、図書館グループのリソース共有を再構築する最先端のソリューションを開発しました。BTAAの全図書館はこの新しいシステムで稼動しており、私たちはBTAAと協力して、図書館利用者へのデジタルおよび冊子体資料の提供を迅速化する、この新しいコンソーシアム貸出システムをさらに進化させ続けています。

OCLC Resource Sharing for Groupsにより、参加図書館はグループメンバーから資料を簡単に貸し借りするために必要な全てのツールを手に入れることができます。リクエストがグループ内で満たせない場合、スタッフの手を煩わせることなく、地域の提携機関や OCLC の世界的なリソース共有ネットワークへシームレスに範囲を広げることができます。このシステムはまた、地域のポリシー、グループの設定、利用可能な資料、図書館との関係、およびユーザーのニーズに基づいた、迅速で予測可能な提供のための洗練されたフルフィルメント機能にも基づいており、最初の提供者による充足率は90-95%に達します。

新たな知見を統合して未来を切り開く

図書館職員やリーダーたちが、予測不可能でめまぐるしい変化を乗り越えていく中で、OCLC Researchは新しく生まれつつある洞察の数々を統合し、図書館を支援するための調査、資料、ツール、およびインフラを生み出しています。今年度には、以下の報告書を発行しました。

Building Research Data Management Capacity: Case Studies in Strategic Library Collaboration (研究データ管理能力の構築:  戦略的図書館連携のケーススタディ)」は、図書館が自らの協力を成功させ持続可能なものにするために活用できる、ケーススタディに基づいた提言を示しています。この報告書では、Texas Data Repository(テキサスデータリポジトリ)、Portage Network(ポーテージネットワーク)、Data Curation Network(データキュレーションネットワーク)の経験と知見を共有し、連携による研究データ管理 (RDM) サービスの能力構築の課題、機会、注意点を明らかにしています。RDMは学術図書館にとってますます重要な戦略的関心事であり、多くの図書館が他の図書館と協力して資源を拡大し、機関のRDMニーズに対応しています。

Redefining the library experience: Findings from the 2023 OCLC Global Council Survey(図書館体験の再定義: 2023年OCLC Global Council調査結果)」 は、OCLC Global評議会、OCLC Research、およびOCLC Market Researchチームが共同で実施したもので、コミュニティへの参加、コラボレーション、図書館利用者の進化するニーズと期待に応える革新的なプログラムといったテーマについて考察しています。その結果は、図書館のリーダーや職員が、より有意義な関わりやよりポジティブな影響を生み出すために、変化する図書館体験に期待する方法への洞察を提供しています。

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2024年度を振り返って–図書館の発展を支援するための成長

図書館の蔵書に関する最も包括的なデータネットワークを拡大

  • WorldCatは、図書館の蔵書を見つけやすく、アクセスしやすくします。WorldCatは、図書館、出版社、OCLCから提供されるメタデータの図書館間での共有を独自の方法で行い、図書館が目録作成とコレクション構築に費やす時間を劇的に短縮することを可能にします。また、冊子体資料のメタデータだけでなく電子資料メタデータのグローバルリーダーであり、135種類の文字種で6,500の言語に対応しています。2024年度、WorldCatは336億回検索され、5,220万件の新規レコードが作成され、1,590万件のレコードが出力されました。

    レコードの品質を改善し続ける

    今年、WorldCat書誌レコードの22%が品質改善されました。OCLC スタッフが1億2,100万件、図書館コミュニティがさらに230万件のレコードを修正しました。質の向上は、発見しやすさと情報へのアクセス向上を意味します。WorldCatの独自参加型モデルは、個々の機関が単独では達成できない規模でこれを実現することを可能にします。

    電子リソース・コンテンツが1億5,000万件に増加

    このような取り組みにより、図書館の利用者は価値ある資料を発見しやすくなり、ワンクリックで利用できるようになります。2024年度には、WorldCatサービスには1億2,000万件のオープンアクセス資料が登録されており、フルテキストへのリンクを含む論文メタデータは40億件に達しました。電子リソースは3%増加しました。その内訳は以下の通りです。

    • 6,600万冊の電子書籍
    • 8,400万点のデジタルコンテンツ資料(電子ジャーナル、電子地図、電子楽譜、電子映像ファイル、ストリーミング音楽、オーディオブック)

     

    ワークフローを合理化するために拡張されたWorldCatナレッジベース

    2024年度末現在、この電子資料管理基盤には、677のプロバイダーから提供された29,073のコレクション、8,170万件のレコードが含まれており、コレクション数、レコード数ともに昨年より14%増加しています図書館は、迅速なアクセス、利用可能な電子資料とコンテンツプロバイダーの継続的な拡大、コレクション管理への革新的なアプローチの育成のためのナレッジベースを活用することで、ハイブリッド、リモート、オンサイトの利用者ニーズの課題に対応しています。

    Equinoxとパートナープラットフォーム契約を締結し、我々のメタデータAPIを統合しました。Equinoxはこの契約に署名した最初のパートナーです。メタデータAPIは、OCLCで目録を作成している共通のお客様がWorldCatにアクセスし、サードパーティサービス内からレコードをダウンロードし、更新や所蔵情報をアップロードすることを可能にします。このアクセスは、合理化された作業環境を提供することによって図書館に利益をもたらし、また、メンバーが入力した情報でWorldCatを最新の状態に保つことによってOCLCに利益をもたらします。

    世界で最も効率的なクラウドベース図書館サービスプラットフォームの構築

    WorldShare Management Services (WMS) では、コミュニティからのフィードバックに基づき、多くの重要な機能強化が行われました。特に注目すべき機能強化には、貸出担当スタッフに対する操作性とアクセス性を向上させた、新しく洗練されたユーザーインターフェイス、図書館スタッフから個々の利用者への臨機応変な電子メールのサポート、タイトルレベルでの電子資料ライセンス取得のための拡張サポート、他のシステムと同期して購入リクエストを作成するための新しいAPIなどがあります。

    現在、26カ国の850以上の図書館がWMSを採用、昨年より13%の増加となっています。WMSの新規加入館は以下の通りです。

     

    南北アメリカ大陸 ヨーロッパおよび中東
    Bard College バード大学 Fachochschule ファッハホーホシューレ
    Bennington College ベニントン大学 Gesundheitsberufe OÖ Gmbh
    オーバーエスターライヒ州健康専門学校
    The British Columbia Institute of Technology
    ブリティッシュコロンビア工科大学
    Fundación Universitaria San Pablo CEU
    CEUサンパブロ大学財団
    The Canadian Nuclear Laboratories
    カナダ原子力研究所
    Haigazian University ハイガツィアン大学
    Concordia University of Edmonton
    コンコルディア大学エドモントン校
    Heidelberg University ハイデルベルク大学
    Fermilab フェルミ国立加速器研究所 Helmholtz-Zentrum Dresden-Rossendorf
    ドレスデン・ロッセンドルフ研究所
    LIBROS consortium リブロスコンソーシアム Royal College of Nursing 英国王立看護協会
    Morehouse School of Medicine モアハウス医科大学 University of Balamand バラマンド大学
    New York Institute of Technology
    ニューヨーク工科大学
    Norfolk State University ノーフォーク州立大学 アジアパシフィック地域
    Northern Lakes College ノーザンレイクス大学 Academia Sinica 台湾中央研究院
    Reinhardt University ラインハルト大学 Auckland Institute of Studies オークランド研究所
    University of Tulsa タルサ大学 Canberra Institute of Technology キャンベラ工科大学
    WISPALS Library Consortium
    WISPALS 図書館コンソーシアム

     

    図書館蔵書へのアクセスを加速

    検索件数が14%増加したWorldCat Discoveryは、WorldCatと3,300以上の信頼性の高い電子コンテンツ・コレクションを一度に検索することで、利用者が利用館やその他世界中の図書館にある資料を発見し、入手できるようにするものです。どのコンテンツプロバイダーにも偏ることなく結果を提供する検索により、利用者は多種多様なフォーマットやコレクションの資料を特定し、入手することができます。設定によるカスタマイズは、地域ごとのニーズに合った体験を利用者に提供し、継続的な機能強化によって図書館とその利用者のニーズの変化に対応します。

    この1年を通じて、WorldCat Discoveryには以下の機能強化が行われました。

    • I citationstyles.orgとの統合により、利用者はサポートされているすべての引用スタイルの最新版にアクセス可能
    • 利用者が一次著作物 をより簡単に見つけられるよう、検索結果で書評の強調を廃止
    • Print Journal/Print Magazineフィルタにより、電子ジャーナルと冊子体ジャーナル両方の検索結果を確認することなく、利用者が希望するフォーマットに絞った検索が可能に
    • フルテキスト記事のレコードでのDOIの使用により、ライセンスされたコンテンツへのより正確なリンクを提供
    • IEEEオープンアクセスデータベースのオープンアクセスフィルタへの追加により、オープンコンテンツへのアクセスが拡大
    • 現代標準アラビア語での検索と並べ替えが強化され、ネイティブスピーカーが期待する体験を提供

    私たちは、5つの新しいプロバイダーを含む11のコンテンツプロバイダーから46の新しいコンテンツコレクションをWorldCat Discoveryのセントラルインデックスに追加し、そのコンテンツの発見を確実にしました。2024年度末時点で、OCLCは422の出版社および情報プロバイダーと、これらのグローバルな出版社からの書籍、電子書籍、ジャーナル、データベース、およびその他の資料の3,156コレクションのメタデータをセントラルインデックスに含める契約を結んでおり、これは49億件以上のレコードに相当します。

    アラビア語の図書館蔵書へのアクセスを向上させるため、新しいアラビア語ディスカバリー目録を立ち上げました。この新しい目録は、アラビア諸国に所在する図書館の書誌レコードを一つの目録にまとめたものです。この目録には420万以上のアラビア語資料のレコードが含まれており、現在も増え続けているため、アラビア文化に関する最も包括的な情報源のひとつとなっています。OCLCのスタッフはアラビア語で索引を作成し、アラビア文字を使用した直感的でシームレスな体験を提供するために、ソートや検索結果が正確に表示されるようにしました。この作業は、2021年にリリースのスペイン向けに開発された同様の特定地域版目録や、Art Discovery Group Catalogのようなトピック別のディスカバリー目録を踏襲したものです。

     

    ウェブから図書館へ検索者を誘導

    WorldCat.org、ウェブ上での図書館の認知度を高め、その蔵書を紹介する新しいツールにより強化

    • 図書館情報ページに、図書館スタッフが作成したリストが表示されるようになりました。図書館のスタッフが、図書館と提携しているWorldCat.orgのアカウントを使ってWorldCat.orgにリストを作成した場合、そのリストはWorldCat.orgにアクセスしたすべての人に対して、図書館の情報ページに表示されるようになりました。
    • 図書館スタッフは、自分の図書館の特集リストを紹介するために、リスト固有のQRコードをダウンロードして共有できるようになりました。QRコードをダウンロードするボタンは、各リストページの上部にある「共有」ボタンの隣にあります。

    グーグルと協力し、グーグル検索の結果から図書館目録のレコードに直接リンクするプログラムに参加する図書館と資料フォーマットの数を拡大しました。

    • 現在、約1,000のアメリカの図書館がダイレクトリンク・プログラムに参加しています。
    • アメリカの図書館向けに、これまで利用可能だった冊子体図書のリンクに加え、電子ブックのリンクを追加しました。
    • 2022年4月にGoogleとこのプログラムを発表して以来、Google検索結果から図書館の蔵書対して直接130万回以上のクリックが行われました。

     

    図書館による共同管理コレクション運営を支援する確固とした取り組みを強化

    私たちの新しい図書館分析ソリューションであるChoreo Insights®の契約者数が倍増し、機能が拡張されました。ほぼ毎月のリリースペースで、Choreo Insightsは、資料種別の追加、FAST件名標目とCIPコードを使用したより充実した件名検索、タイトルリストのアップロードとマッチング機能、視覚化されたレポート出力のサポートを追加しました。さらに、新しい冊子体資料共同管理の分析機能により、図書館は自館の所蔵タイトルが他館によってどの程度保管されているかを把握し、冊子体資料共同管理プログラムに参加することの利点を分析することができます。

     

    GreenGlass®は、カリフォルニア大学バークレー校やワシントン大学を含むリピーターのお客様にご満足いただき、業界をリードする冊子体管理および除籍管理ソリューションとして引き続きご利用いただいております。カナダでは、連邦科学図書館が当初の図書用GreenGlassのご購入に加え、雑誌用GreenGlassをご契約いただきました。

    多様性、公平性、包括性への取り組みを強化

    私たちは多様性、公平性、包括性 (DEI) に対する取り組みに全力を注いでいます。自身のコミュニティ内でも、さまざまな業界の企業間でも、その取り組みを示しています。また、メンバー図書館がサービスを提供する地域社会の多様性を尊重することを目的とした研究を進め、テクノロジーへの新しいアプローチ開発を推進しています。

    OCLCは、ComputerWorld誌の「IT業界で最も働きがいのある会社」調査で、私たちの多様性戦略プログラムに対し、中堅グローバル企業の中で第1位を獲得しました。これは、OCLCが2年連続してそのクラスにおいて最も優れていると認められたことになります。

    私たちのリンクトデータのエコシステムであるWorldCatオントロジーは、図書館コミュニティのリーダー達との広範な協力に基づき、有害または差別的な記述を避け、人々が適正に使用できるように設計されています。

     

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    2024年度を振り返って–参加館の専門知識を集約する

    新たな統治機構によりメンバーの関与拡大を推進

    OCLCのグローバル評議会が318-20日に開催されました。この会議では、理事選挙が行われたことに加え、新しい評議会組織の設立計画が承認されました。

    新しいOCLCリーダー会議は、OCLCの戦略的目標に図書館の視点を反映させ、評議員会に6名の評議員を選出するという明確な目的をもって、来年以降段階的に導入される予定です。これは3つの地域評議会を1つのグループに統合するもので、2つの代表団から構成されます。1つは北中南米のメンバーで構成され、もう1つはヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)、アジア太平洋地域のメンバーで構成されます。20名以上24名以下の柔軟なメンバー構成となっています。

    OCLC グローバル評議会は、2024年3月、オランダのDANS所長であるアニャ・スミット氏を再選し、ノースウェスタン大学チャールズ・ディアリング・マコーミック図書館長王雪茅氏をOCLC評議員に選出しました。

    カリフォルニア大学ロサンゼルス校のノーマン・アンド・アルメナ・パウエル大学図書館の元司書であるジニー・スチール氏が議長に選出され、ネイションワイド小児病院の最高経営責任者であるティム・ロビンソン氏2023年11月の評議会会合でOCLC理事に就任しました。

    2023-2024年 評議会メンバー

    OCLC評議会はOCLCのビジョンを導き、その戦略と目標を策定します。評議会はまた、OCLCの共有資産および投資を保護するという受託者としての義務も果たします。さらに、OCLCの社長およびCEOを採用し、協力し、専用の監査プロセスを通して組織を監視する責任を担っています。

    前列左から右に: ジャネット・ウォールズ (Delta Blvd社長); サラ・E.・トーマス (元ハーバード大学図書館副館長); ジニー・スティール (OCLC評議員会議長、元カリフォルニア大学ロサンゼルス校ノーマン&アルメナ・パウエル大学図書館司書); スキップ・プリチャード (OCLC 社長兼最高経営責任者); ジョン F. サボ (ロサンゼルス市立図書館司書); テレサ・S・バード (サンディエゴ大学図書館長); バーバラ・リソン (元ブレーメン市立図書館長)

    後列左から右に: ピラール・マルティネス (エドモントン公共図書館最高経営責任者); シャーリー・チウ・ウイング・ウォン (香港理工大学図書館司書); デビー・シャクター (カナダ ランガラ大学学生担当副学長); ドワイト・スミス (Sophisticated Systems, Inc.社長兼CEO); バーナデット・グレイ・リトル (OCLC評議会副議長、カンザス大学名誉学長); ブレイディ・J・ディートン (ミズーリ大学名誉学長); アニャ・スミット (KNAW (オランダ王立芸術科学アカデミー) およびNWO(オランダ研究評議会)付属研究所DANS所長); ティム・ロビンソン (ネイションワイド小児病院最高経営責任者)

    ジニー・スチールOCLC評議員会議長 (元カリフォルニア大学ロサンゼルス校ノーマン&アルメナ・パウエル大学図書館司書) からのメッセージ

    今年もまた、サービス、プログラム、研究において目覚ましい成果を収め、図書館の使命を前進させ、コミュニティを明るい未来へと導く年となりました。OCLCが行っている仕事は、テクノロジーの著しい変化や図書館に対する様々な重圧の中で、私たちのコミュニティが繁栄するための一助となっています。私たちの前には、エキサイティングで意義深い仕事が数多く控えています。

    コミュニティセンターを刷新し、メンバーの参加を促進

    OCLCコミュニティセンターは、利用体験を最新化し、コミュニティメンバーの皆様の継続的な参加を支援する新機能を提供するために、新しいプラットフォーム上でリニューアルしました。これらの機能の多くは、コミュニティからの提案に基づくものです。

    この1年間で、1,800人の新しいコミュニティメンバーが、この新しいスペースで23,000人以上の活気あるコミュニティに加わりました。これらのユーザーは、サイト全体で46,000件以上の投稿にアクセスすることができ、検索オプションが改善されたことで、以前に共有されたコンテンツを簡単に見つけることができるようになりました。

    コミュニティーのメンバーが最も気に入り、交流を維持するために使用している機能には、以下のようなものがあります。

    • 新しいイベントや録画が投稿されたとき、新しいアイデアが提出されたとき、およびアイデアを製品機能として追加した時に、OCLCから最新情報に関するEメール通知を受け取ることができる新しい購読オプション
    • ディスカッションの投稿にEメールから直接返信できるEメール返信機能により、ディスカッションへの参加が容易になりました。また、通知の頻度をカスタマイズできるダイジェストEメール通知オプションもご用意しています。
    • Product Insights (製品紹介)、Office Hours (営業時間)、Resource Sharing Conference (リソース共有会議 )、DevConnect (API等の技術的情報を共有するイベント)、WMS Connect (WMSの情報共有イベント)、Cataloging Community Meeting (目録コミュニティミーティング) など、コミュニティセンターで開催されるすべてのイベントにワンクリックで登録できます。

    数千人単位の図書館スタッフを対象とした教育イベントや研修の実施

    LIBERとの複数年にわたる共同プログラムを開始しました。第1弾は2023年10月から2024年6月まで、最先端の図書館サービスに焦点を当てました。研究データ管理、データ主導の意思決定、そして図書館におけるAIと機械学習に関するものです。最後に行われた全体会議では、参加型ディスカッションから得られた知見が発表されました。5つのセッションを通じ、28カ国から969人が登録し、266人が出席しました。

    WebJunction®チームは、公共図書館スタッフのオピオイド (麻薬性鎮痛薬) 使用障害への対処を支援するため、公共図書館のためのオピオイド危機支援キットを開発しました。この新しいキットは、公共図書館が地域社会で進行中のオピオイド危機に対処するための戦略とツールを提供するものです。さらに、ウェビナー「Supporting healthy communities: Public library responses to the opioid crisis (健康的なコミュニティを支える: 公共図書館のオピオイド危機への対応 )」を開催し、支援キットを利用して成功と目的を見出した2つの図書館を紹介しました。
    このウェビナーには200人近くの図書館職員が参加し、510人が録画へのアクセス登録を行いました。

    WebJunction コースカタログ (WebJunctionの講座紹介ページ) は、図書館職員が専門的な能力開発に従事するための優れた無料継続教育の機会を提供し続けました。受講者数は好調を維持し、前年度から10%以上増加、パンデミック前の数字を上回り続けています。昨年、WebJunctionの講座に参加した学習者は25,500人を超え、コースカタログの利用は堅調に推移しました。この紹介ページには、図書館関連トピックにについての60以上のオンデマンドコースと360のウェビナー録画が含まれています。

    WebJunctionの新しい講座 「A Community-Centered Approach to Digital Collections (コミュニティを中心に据えたデジタルコレクションへのアプローチ)」が、既存のDigital Collections Stewardship series(デジタルコレクション管理シリーズ) の一部としてWebJunctionのコースカタログに掲載されました。このコースは、デジタルコレクション管理に関する図書館の学習を支援し、より多様なデジタルコレクションを構築するための学習ツールや提案を提供します。

    さらに、危機への対応、対立の解消、燃え尽き症候群への対応に関する新しい講座が開講され、年間利用者数の上位を占めました。これらの講座は、めまぐるしく変化する環境からの重圧、潜在的・経験的な対立、資源に対する制約、燃え尽き症候群のような職場における課題など、現場からの研修ニーズや要求の高まりに応えるものです。

    WebJunctionは25のライブウェビナーを開催し、合計21,273人の登録者を集めました。これは昨年度から19%の増加です。WebJunction のウェビナー録画のうち、閲覧数が多かったものを以下に挙げます。

    • AIと図書館: サービスの向上とコミュニティの関与
    • サービスが行き届いていない地域社会と信頼関係を築く
    • 意欲を活性化させる: 協力し合える図書館文化の創造
    • 図書館のモラル低下: その影響と対策
    • 閲覧制限の申立て (book challenge) と知的自由: 公共図書館のための積極的計画
    • 信頼関係を築き、困難な状況を打開するためのリーダーシップ戦略

    図書館コミュニティと直接、あるいはオンラインでつながる

    私たちは日々、図書館の声に耳を傾け、学んでいます。会議への出席、バーチャルおよび対面での会議の開催、調査や個別テーマでのグループ討議実施など、私たちは21世紀の図書館の課題を解決するために協力しています。2024年度は、世界各地で開催された63の会議、162の仮想および対面イベントで、31,000人以上の図書館員とつながりました。ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋地域では、1年間に6つの言語で67のウェビナーを開催し、5,246人の登録と2,130人の参加者を得ました。

    2023年10月25日図書館総合展 (パシフィコ横浜) にて

    今年度アジア太平洋地域では、日本、タイ、香港、台湾にていくつかの対面イベントが開催されました。

    • 紀伊國屋書店のイベントでは、スキップ・プリチャード社長兼CEOが国際協力のメリットについて講演し、早稲田大学、慶應義塾大学、国際日本文化研究センター (IRCJS ) の代表者も講演しました。
    • バンコクでは、タイの販売代理店であるアドバンスト・メディア・サプライズ (AMS) と共同で、成功のためのリーダーシップ戦略、質の高いデータがいかに質の高いサービスにつながるか、コラボレーションと情報管理の両方を通じて図書館がいかに世界的な認知度を高めることができるか、といった内容のセミナーを開催しました。65名の登録、58名の参加がありました。
    • OCLC Meridianの立ち上げに伴い、香港と台湾を訪問、リンクトデータ、AI、機械学習に関する最新情報と話題を紹介しました。

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    2024年度決算報告

    図書館サービスのプロバイダーとして、OCLCはユニークな存在です。OCLCは世界的な非営利団体であり、すべての収入を図書館の研究、プログラム、製品開発に再投資しています。私たちの目標は、会員によって特定された技術ニーズとサービス要件を満たすことです。

    未来を確かなものに

    2024年度の図書館サービスの収入は1,390万ドル (6%) 増の2億3,850万ドルでした。この増加には、2024年4月に購入したcloudLibraryの3ヶ月分の売上が含まれる他、WMSとEZproxy®の売上増加、目録およびリソースシェアリング製品の好調な契約更新が含まれます。貢献利益は23年度の2,630万ドルに対し2,190万ドル、ポートフォリオ活動前の営業損益は2023年度の140万ドルに対し970万ドルの赤字となりました。この減益は、賃金や福利厚生など高インフレの経済環境に伴うコスト増に加え、出張や 会議活動の拡大によるものです。

    全体として、図書館サービスからの収入と投資ポートフォリオからの収入は、経済が厳しい時期に運営資金、サービス向上、戦略的投資を行うための安定したキャッシュフローを提供しました。

    連結事業概要
    単位: 百万ドル

    OCLC の投資ポートフォリオ

    2024年度末の投資ポートフォリオの評価額は2億2,890万ドルで、1,210万ドルの減少となりました。この減少は、最近の買収資金調達のための投資売却によるものです。ポートフォリオは安定した配当収入と利子収入を生み、毎年現金需要に充当しています。

    2024年度末現在、OCLCの負債残高は2023年度3の4,270万ドルに対し2,960万ドルでした。

    投資ポートフォリオおよび負債
    単位: 百万ドル 期末残高

    研究および開発

    私たちは、地域評議会、グローバル評議会、特定の商品グループ、諮問委員会、調査プロジェクトなどを通じて定期的にメンバーと対話し、図書館専門職を取り巻く動向を把握しています。私たちは、このような対話に基づき、メンバーの皆様が成功に欠かせないと語ってくださった様々な具体的取り組みへの投資を続けています。

    2024年度研究開発投資
    総額3970万ドル

    投資分野は以下の通りです。

    メタデータ作成に関するサービス (14%)

    OCLC Cataloging and Metadata Subscription, CBS Services, CONTENTdm®, Contract Cataloging, Dewey Services, WorldCat Entities

    資料提供に関するサービス (14%)

    Choreo Insights, FirstSearch®, GreenGlass, ILLiad®, Relais® D2D, Resource Sharing for Groups, Tipasa®, WorldCat Discovery, WorldCat.org, WorldShare Interlibrary Loan

    図書館管理に関するサービス (42%)

    BIBLIOTHECAplus, Capira®, cloudLibrary, EZproxy, LBS, OCLC Meridian, OCLC Wise, SISIS‐SunRise, WorldShare License Manager, WorldShare Management Services

    データ自体に関するサービス (5%)

    BIBFRAME enhancements, WorldCat®, WorldCat® Discovery central index, WorldCat® knowledge base

    WorldShareプラットフォーム (14%)

    クラウドサービスを支えるインフラ

    OCLC Research (11%)

    研究活動


    その他の情報については、以下の資料をご覧ください。

    独立した管理委員のみで構成される監査委員会は、財務報告手続きに関する管理委員会の監督を補佐し、特に、独立監査人であるBDO USA, P.C.との間で、監査業務の範囲と結果を検討する責任を負っています。

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    年次報告全文の原文はこちらから>>

    (OCLC事業部)