弥生言語革命
近藤健二[著]
目 次
はじめに 諸説紛紛の日本語系統論
第1章 わかりやすい音対応
第2章 音の消失
第3章 錯綜する音対応
第4章 語形成のからくり
第5章 三対一対応の語形成
第6章 さらなる独自の語形成
第7章 接頭辞,接尾辞,連体助詞の正体
第8章 文法的形態の起源
第9章 南島語と日本語の系統関係
第10章 朝鮮半島への中国語の波及
第11章 先史アジア語の形跡
おわりに ユーラシア祖語を遠望する.
今から3000年近く前、縄文日本語を取り巻く環境が一変した。
古代中国語を話す水稲耕作民が渡来して、中国語と日本語とがぶつかり合ったからである。その結果、日本語の大変革が起こった。弥生時代の日本で、古代中国語が新しい日本語に進化したのである。
この想定が歴史的事実であることを裏付けるため、古代日本語と古代中国語の中から起源が同じだと看做される語をしらみつぶしに探し、探し出した語を本書に全て示した。
助詞や助動詞を含む3000語近い和語の成り立ちが記載された本書は新しい語源辞典の役割も果たすだろう。
近藤健二(こんどう・けんじ)
1943年、愛知県生まれ。1971年、名古屋大学大学院文学研究科博士課程中途退学。名古屋大学名誉教授(学術博士)。
1971年から2016年まで、九州大学、名古屋大学、中部大学に勤務。専門は歴史言語学、言語類型学。
著書に『言語類型の起源と系譜』(松柏社)などがある。
A5判上製 476頁 定価:本体4,500円+税
ISBN9784775402672
松 柏 社
(書籍・データベース営業部)