2020年以降の高等教育政策を考える:グランドデザイン答申を受けて変貌する大学のゆくえを問う!斯界のエキスパートによる貴重な論集
中教審「グランドデザイン答申」を受けて開催された高等教育政策シンポジウム。その成果を発展させ、当日の登壇者に幅広い論客を加えた豪華執筆陣による大学関係者必携の書。
2018年11月、文部科学省で今後20年先、つまり2040年を展望した大学のあり方が示された。それが文科省の中央審議会による『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)』である。急激な少子高齢化により18歳の人口減少が予想され、その結果として大学の定員割れや存続、さらに大学生の減少による国力の低下が現実的になりつつある中での注目の答申であった。
本年2月、それを踏まえて、『2020年以降の高等教育を考える〜グランドデザイン答申を受けて』と題して桜美林大学で開催されたシンポジウムを書籍化したものである。そこでは大学の理事長・学長を初めとして二百数十名の大学研究者が集結。今後の大学教育のあり方をめぐって盛んな討論が交わされた。
本書では大学教育すなわち高等教育について、国立・公立・私立大学の学長や文科省の元審議官など第一線の著名な専門家が、現状の問題点や今後の展望を書き下ろした、一級の論稿集といえる。
大学教育の当事者、関係者にとって指針となる一書であることはその執筆者の顔ぶれからも一目瞭然である。
本書の執筆陣
(掲載順)
佐藤東洋士――桜美林学園理事長・大学総長(日本私立大学協会会長)
小林雅之―――桜美林大学大学院教授(日本高等教育学会会長)
小松親次郎――桜美林大学大学院教授(元文部科学審議官)
永田恭介―――筑波大学学長(中央教育審議会大学分科会長、国立大学協会会長)
奥野武俊―――元大阪府立大学学長(元公立大学協会会長)
清家篤――――日本私立学校振興・共済事業団理事長(前慶應義塾長、元私立大学連合会会長)
北山禎介―――三井住友銀行名誉顧問(前中央教育審議会会長)
大槻達也―――桜美林大学大学院教授(元国立教育政策研究所長)
畑山浩昭―――桜美林大学学長(桜美林学園理事)
佐藤禎一―――元文部事務次官(元日本政府ユネスコ代表部特命全権大使、桜美林大学特別招聘教授)
日比谷潤子――聖心女子学院常務理事(前国際基督教大学学長)
丸山和昭―――名古屋大学高等教育研究センター准教授
石橋晶――――文化庁文化遺産国際協力室長(前文部科学省高等教育局高等教育政策室長)
田中義郎―――桜美林学園常務理事、大学特命副学長(総合研究機構長)
大槻達也 小林雅之 小松親次郎/編著
出版:論創社
体裁:A5上製・360p
定価:本体3,600円+税
ISBN9784846019662
ご注文はこちら
(学術和書部)