提供元
センゲージ・ラーニング社Gale
概要
奴隷制、奴隷貿易、奴隷解放に関する書籍、新聞、雑誌、手稿等の資料を収録するデータベース・シリーズSlavery and Anti-Slavery: A Transnational Archiveの1つです。
18世紀末のダンモア卿の奴隷解放提案から19世紀末の「プレシー対ファーガスン裁判」判決まで、米国、ラテンアメリカ、カリブ海域における奴隷解放関係文書を収録します。
収録コレクション
- Anna E. Dickinson papers, 1859-1951
- Anna Elizabeth Dickinson(1842-1932)は、女性の権利や奴隷制廃止を主張した作家・演説家です。急進的な共和党と、彼らが主張する反奴隷制度を代弁したキャンペーンを展開し、南北戦争後の数年間は、公民権と再建についての講演も行いました。書簡、講演、著述、演劇、法関連ファイル、財務文書、切り抜き、スクラップブック、講演活動や後の演劇活動関連の印刷物等で構成されます。
- 書簡の相手の例
William B. Allison |
Susan B. Anthony |
Samuel Bowles |
Noah Brooks |
Benjamin F. Butler |
Fanny Davenport |
Frederick Douglass |
Ellen Everett |
Thomas Wentworth Higginson |
Isabella Beecher Hooker |
Wendell Phillips |
Samuel C. Pomeroy |
Whitelaw Reid |
Carl Schurz |
Theodore Tilton |
Mark Twain |
Charles Dudley Warner |
John Greenleaf Whittier |
- Records of the Admiralty, Naval Forces, Royal Marines, Coastguard, and related bodies: Selected Records from the Bruce L. Mouser Collection
- 1807年に英国が奴隷制度を廃止したとき、海軍は奴隷貿易船を阻止するために西アフリカ艦隊をアフリカに派遣しました。艦隊が法的に阻止することができたのは英国船のみでしたが、奴隷制廃止に賛同する国々が、艦隊に自国の船の阻止権を与えたため、西アフリカ沿岸は封鎖されました。
- 1808年から1860年にかけて、西アフリカ艦隊は計15万人の奴隷を乗せていた1,600隻の奴隷船を拿捕しました。1819年に海軍はシエラレオネの奴隷港を占領、フリータウンと名づけられ、西アフリカにおける英国初の植民地の首都となりました。英国政府はここに、奴隷貿易関連の事件を担当する海事副裁判所を設置しました。
- Selected Colonial Office collections
- 英国は1660年から1807年にかけて奴隷貿易を行いました。18世紀のピーク時には300万人以上のアフリカ人が英国船で北アメリカとカリブ海地域に送られたと推定されます。英国は1807年に奴隷貿易を、1838年には奴隷制度を違法としました。
- 1768年に設立された植民地省は、北米の英植民地を監督するために設立されました。1966年に外務省と合併するまで、形を変えながら存続しました。植民地省の記録には英国の旧植民地における奴隷制と奴隷解放に関する情報が記録されています。
- James R. Doolittle papers, 1859-1927
- James Rood Doolittle(1815-1897)は、ウィスコンシン州の上院議員を務めた弁護士・法学者です。収録されている書簡、講演、切り抜き他資料は、Doolittleの議員時代(1857-1869年)を中心に、南北戦争や戦後の再建の問題、後年の弁護士としての活動を記録します。
- 議員時代の書簡には、奴隷制と奴隷解放の問題、特にアフリカ系アメリカ人を米国外に再定住させようとする提案や、1866年にアンドリュー・ジョンソン大統領が議会の対応に拒否権を発動したことに対する中西部の州の反応等についてのコメントが記されています。Doolittleは、グラント大統領政権下の黒人参政権を認めた修正第15条には反対したものの、総じてリンカーン政権を支持しました。
- Edwin McMasters Stanton Papers
- Edwin McMasters Stanton(1814-1869)は弁護士、反奴隷主義の民主党員で、司法長官、陸軍長官を務めました。リンカーン、ジョンソン両大統領政権下で奴隷制廃止派の急進的共和党と関わり、南北戦争後の奴隷解放の実現に重要な役割を果たしました。
- 本コレクションは、書簡集、報告書、地図、印刷物他、主にStantonの陸軍長官在任関連の文書数千点を収録、公務、重要な決定、再建における彼の役割について触れています。主な政治家や軍人、William Lloyd GarrisonやHarriet Beecher Stoweなどの奴隷制廃止論者との書簡も含まれています。
- Charles Follen McKim Papers
- 米国の著名な建築家Charles Follen McKim(1847-1909)関連文書です。米国の反奴隷運動や奴隷解放の時代の研究に関連する資料が豊富に含まれます。
- Zachariah Chandler papers, 1854-1899
- Zachariah Chandler(1813-1879)は、1857年から4期にわたりミシガン州選出の上院議員を務め、1875年から1877年まではグラント大統領政権下で内務長官を務めました。急進的な共和党員で、奴隷制度に強く反対し、奴隷逃亡支援組織Underground Railroadを支援しました。奴隷解放後は、アフリカ系アメリカ人の権利を熱心に擁護しました。
- 収録文書の大半が1854年から1879年にかけてのもので、大半がミシガン州の初期の政治史や南北戦争・戦後の再建期の行政関連の書簡です。Chandlerが共和党議会委員会や戦争遂行合同委員会の委員、通商委員会の委員長在任中の共和党の反奴隷主義派の見解が反映されています。
- 書簡の相手の例
Nathaniel Prentiss Banks |
James Gillespie Blaine |
Simon Cameron |
John A. J. Creswell |
George Armstrong Custer |
John Murray Forbes |
Marsh Giddings |
Horace Greeley |
Abraham Lincoln |
Levi P. Morton |
Edwin McMasters Stanton |
Lyman Trumbull |
B. F. Wade |
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- Blackwell Family Papers
- 1759年から200年以上をカバー、資料の大部分は南北戦争前後期から戦後の再建期にかけてのものです。奴隷制廃止論者で女性の権利を主張したLucy Stone(1818-1893)と夫のHenry Browne Blackwell、娘のAlice Stone Blackwell、Henryの妹で医師として医療における女性の役割を開拓したElizabeth Blackwellをとりあげており、Blackwell家の人々の書簡、日記、記事、講演等が含まれます。
- Lucy Stone関連文書には、多数の講演や記事の他、以下の人物と交わした書簡も含まれます: Susan B. Anthony、Henry Ward Beecher、William Lloyd Garrison、Sarah Moore Grimké、Julia Ward Howe、Lydia Mott、Wendell Phillips、Elizabeth Cady Stanton。また、Henryは多くの奴隷制廃止運動指導者と文通していました。
- Alexander Hamilton Stephens papers, 1784-1886
- Alexander Hamilton Stephens(1812-1883)は、ジョージア州出身の弁護士・政治家で、南北戦争前後の数十年間、米国下院議員を務め、1861年には南部の11州が結成した南部連合国の副大統領に選出されました。本コレクションは、主に1854年から1875年までをカバーします。
- 書簡は受領したものが中心で、南北戦争、南部連合国政府の運営、戦後の南部の諸問題や奴隷解放をとりあげます。プランテーション経営、奴隷制、テキサス併合、領土拡大、政党、州の権利、1850年協定、カンザス・ネブラスカ法、ドレッド・スコット判決、南部11州の連邦脱退、南部連合政府設立、南北戦争の遂行、南部再建、1876年大統領選挙などのトピックが取り上げられています。
- 書簡の相手の例
Henry R. Jackson |
Herschel V. Johnson |
Richard Malcolm Johnson |
L. Q. C. Lamar |
James Ryder Randall |
J. Henley Smith |
Robert Augustus Toombs |
James Iredell Waddell |
Ambrose R. Wright |
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- Freedman’s Aid Society Records, 1866-1932
- 1866年のメソジスト英国国教会大会(Methodist Episcopal Church convention)で組織された解放黒人支援協会(Freedman’s Aid Society)は、南部のアフリカ系アメリカ人のための学校、大学設立のために作られました。協会が設立した教育機関や関連教育機関の教師、若い男性が聖職に就くことを支援しました。
- 1920年、協会は黒人教育委員会(Board of Education for Negroes)に改組、1939年のメソジスト教会創設時に教育委員会に吸収されました。本コレクションでは書簡、財務文書、年次報告書、会議録等を収録します。
- Presbyterian Church in the U.S.A. Board of Missions for Freedmen Annual Reports, 1866-1923
- 解放黒人宣教委員会(Board of Missions for Freedmen)とその前身の記録です。南北戦争が終結した1865年に、米国長老派教会保守派総会は解放黒人のための教会や学校を設立する委員会を任命、1883年、解放黒人委員会(Freedmen’s Committee)は解放黒人宣教委員会(Board of Missions for Freedmen)として正式に設立されました。新しい委員会は、前身同様に、黒人教師、聖職者の教育を支援し、南部の黒人のための学校、教会、大学、神学校を設立・支援するとともに、教育課程の道筋をつけました。1923年、他機関と一緒に全米宣教委員会(Board of National Missions)に統合されましたが、1972年までは法的に存続していました。
- Records of the Bureau of Refugees, Freedmen, and Abandoned Lands: Field Offices
- 解放黒人局(Freedmen’s Bureau)には州、地区、小地区の各レベルに責任者がおかれ、自由民は、局担当者と直接やりとりすることができました。本コレクションには、書簡、行政・解放黒人・学校・土地・財産・労働契約関連報告、病院関連記録、暴動・殺人関連記録などが含まれ、奴隷解放と、南北戦争後の解放黒人の奮闘と過酷な状況を記録します。
- Office of the Adjutant General, Office of the Freedmen’s Branch
- 総務局長室の解放黒人課(Freedmen’s Branch of the Adjutant General’s Office)記録に含まれる報奨金、年金、滞納金、配給減免、賞金関連の文書、書簡には、黒人兵士や船員に関する情報が含まれます。同課は、解放黒人局(Freedmen’s Bureau)を引き継ぎ、軍事請求関連の業務を行いました。書簡、請求者名簿、雇用者・物品関連報告、公有財産返還、宣誓供述書なども含まれます。
- Selected Series of Records Issued by the Commissioner of the Bureau of Refugees, Freedmen, and Abandoned Lands, 1865-1872
- 避難民、解放民および放棄土地局(The Bureau of Refugees, Freedmen, and Abandoned Lands)は、南北戦争後の援助活動を監督するために1865年に設立されました。政府援助には、教育(4,000校以上の学校を設立)、医療(数十の病院を設立)、食料、衣類、難民キャンプ、婚姻、雇用、労働契約、未払給料、報奨金、年金、財産関連の法的支援が含まれていました。
- 同局の記録には、奴隷解放後数年間のアフリカ系アメリカ人の経験に関わる豊富な情報が含まれます。記録の中には、解放黒人の氏名、年齢、過去の職業、および元奴隷所有者名と居住地が記された登録簿があります。家族の名前、住所、年齢、外観が記された婚姻登録簿もあります。いくつかの州では、人口調査記録、労働契約、見習契約の詳細、苦情登録、黒人兵士の個人データ、学校関連記録、病院登録、解放黒人関連の殺人事件の記録も含まれます。
- Registers and Letters Received by the Commissioner of the Bureau of Refugees, Freedmen, and Abandoned Lands, 1865-1872
- 避難民、解放民および放棄土地局(The Bureau of Refugees, Freedmen, and Abandoned Lands)は、主に旧南部連合国、境界州、コロンビア特別区に限定され、放棄・没収された土地の処分・監督、難民や解放黒人への食料、衣類、医薬品配給、病院設立、家のない人のための住居、キャンプの監督を行いました。本コレクションには、Oliver Otis Howard少将が長官在職中に長官室が受領した書簡・文書で構成され、南北戦争直後の解放黒人の苦境を知る貴重な資料です。
- Records of the Education Division of the Bureau of Refugees, Freedmen, and Abandoned Lands, 1865-1871
- 避難民、解放民および放棄土地局の教育部門(Education Division of the Bureau of Refugees, Freedmen)の記録です。書簡、州教育長による月、四半期、年単位の学校関連報告書が含まれます。1865年に同局が業務を開始した時点では、教育問題を扱う部署は存在せず、奴隷解放後、解放黒人への教育需要が高まるにつれ、同局が担う教育関連の活動と監督組織も拡大していきました。
- Correspondence of the Office of Civil Affairs of the District of Texas, the 5th Military District…Texas, 1867-1870
- 南北戦争後の再建期、南部は5つの軍管区に分けられ、軍事、民事共に、ワシントンから任命された陸軍司令官の管理下に置かれていました。この時期の記録には、書簡、請願書、訴訟手続、財務記録、アフリカ系アメリカ人に対する暴力やクランの活動報告などが含まれ、奴隷解放や再建の歴史を語る上で重要な資料です。
- Registers of Signatures of Depositors in Branches of the Freedman’s Savings and Trust Company, 1865-1874
- Indexes to Deposit Ledgers in Branches of the Freedman’s Savings and Trust Company, 1865-1874
- 1865年3月、リンカーン大統領が署名した議会法により設立された解放黒人貯蓄信託会社(Freedman’s Savings and Trust Company、通称解放黒人銀行(Freedman’s Bank))は、南北戦争末期に新たに解放されたアフリカ系アメリカ人やアフリカ系アメリカ人兵士を支援するために設立されました。37の支店を持つまでに拡大した同社は、米国で最初の複数州にまたがる銀行の一つとなりましたが、前年の恐慌の影響で1874年に経営破綻しました。残された29の支店の記録には預金者の名前他の情報が記録されています。
- Indexes to Deposit Ledgersコレクションは、26支店の預金者名簿索引46巻分を収録、口座番号と個人名が併記され、講座番号から”Registers of Signatures of Depositors in Branches of the Freedman’s Savings and Trust Company, 1865-1874″掲載の詳細な記録にアクセスすることができます。
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