製作:East View Information Services
1986年4月26日にウクライナの都市プリピャチ(Pripyat)で起きたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故は、史上最悪の原子力災害のひとつとされています。しかし、事故から30年たった今でも、チェルノブイリの悲劇に関する決定的な記述は欠けているように思われます。というのも、多くの政府文書やその他の関連資料が機密扱いにされ、学者の手が届かなかったからに他なりません。しかし、最近機密解除された文書がEast View Information Servicesを通じて入手できるようになったことで、チェルノブイリ原発事故の原因や結果に関する新たな研究が可能になり、研究者、政策立案者、環境保護論者、原子力産業関係者は、旧ソ連の意思決定プロセスについてかつてない洞察を得ることができるようになりました。
概要
『チェルノブイリ・コレクション 関連文書と地図』には、70枚を超える現地の地図、KGBを含むロシアとウクライナのさまざまな政府機関のために作成された報告書、事故後の最も重要な動きを記録し詳述した報告書、さまざまな原因に関する内部報告書や調査報告書が収められています。
▶ 詳細カタログ
収録する資料
『チェルノブイリ・コレクション 関連文書と地図』には、70の地図と150以上の文書が含まれており、全ページレベルのデジタル化、完全なオリジナル画像、検索可能なテキストが特徴で、他の多くのEast View電子リソースとの横断検索が可能です。収録文書はロシア語とウクライナ語で書かれており、すべてのタイトル(標題)が英語に翻訳されています。
収録する文書の例
- 1973年:チェルノブイリ原子力発電所建設中の重大な欠陥
- 1981年:チェルノブイリ湖沼冷却装置の産業漁業利用を検討する際の放射線安全違反
- 1982年:ウクライナを訪問する外国人の数に関するKGBの報告
- 1984年:チェルノブイリ原発の原子炉の信頼性に関する報告書
- 1986年:チェルノブイリ事故に対する国民の態度に関するKGBの報告
- 1986年:避難対象市町村一覧
- 1987年:事故原因に関する諜報概要
収録する地図の例
- チェルノブイリ原子力発電所の1:2,000および1:5,000 縮尺の地形図
- チェルノブイリの1:5,000 縮尺の地形図
- チェルノブイリ・アトラス放射線マップ
- 放射線状況マップ
- ベラルーシ 1:200,000 縮尺のゴメリ州、ミンスク州、モギリョフ州の放射線主題図
- ベラルーシ 1:500,000 縮尺の旧ソ連ヨーロッパ部分の放射線主題図
お問い合わせ先
データベースに含まれる文書と地図の完全なリストや、価格については下記までお問い合わせください。
株式会社紀伊國屋書店 デジタル情報営業部
メールアドレス:online@kinokuniya.co.jp
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