イスラーム大百科事典抜粋・ アラビア語訳版(全4巻)
(مجلدات 4) دائرة المعارف الإسلامية: مختارات /The Encyclopaedia of Islam: An Anthology in Arabic Translation
Edited and Translated by The institute of Translation of Tunis
2021:05 4 vols. P.2,996 ISBN 978-90-04-41281-1 (Brill Academic Pub) -NL-
EUR 844
Web販売価格:税込¥163,398 / 標準価格:税込¥207,033
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概要
Brill社の『イスラーム大百科事典』は、20世紀前半から現在に至るまでの世界のイスラームに関する研究成果を集大成した、イスラーム研究に必須のレファレンスです。
本書は、好評を博した英語版、仏語訳版、独語訳版に続いて刊行された初のアラビア語訳版であり、そのうち2/3を第 2 版(1954から2004 年にかけて刊行)から、1/3を第 3 版(2007 年から継続刊行中)から翻訳しています。本書は、全4巻にて、200名を超える世界のトップ研究者による210項目を収録し、宗教的・歴史的・文化的問題などイスラームやムスリムに関連する様々なトピックを扱っています。
収録内容
第1巻は、ا からبまでの56項目、第2巻は、تからسまでの60項目、第3巻は、شからلまでの53項目、第4巻は、مからيまでの41項目の計210項目にわたって、下記の幅広いトピックを収録しております。
イスラーム教の宗派(スンナ派、十二イマーム派など)、イスラーム教に関する用語(預言者、教友、カリフ、啓典の民、六信五行など)、イスラーム神学の学派や用語(アシュアリー派、ムウタズィラ派、スーフィズム、背教など)、イスラーム法学の学派や用語(ハナフィー派、マーリク派、ハディース、イジュマーなど)、イスラームに関連する国家や都市(チュニジア、イラン、イスタンブール、グラナダ、カルバラーなど)、歴代イスラーム王朝(アイユーブ朝、ウマイヤ朝、ブワイフ朝、セルジューク朝など)、アラブ文化(文学、建築、芸術など)、イスラームの著名な学者(イブン・スィーナー、イブン・ハルドゥーン、タバリー、フワーリズミーなど)、現代社会に関するテーマ(イスラーム復興、サラフィー主義、人工授精、遺伝子検査など)など
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Brillとイスラーム大百科事典
オランダの出版社Brillは古くからアラビア語の出版物を扱っており、最初の出版物は1732年に刊行されたイブン・シャッダードの12世紀サラディン伝記にまで遡ります。Brillは、現在に至るまで数百年にわたり、西洋社会のアラビア学、東洋学の発展に大きく貢献してきました。そして、その最たるものが、イスラーム大百科事典(Encyclopaedia of Islam)です。
第1版は、1913年から1936年にかけて刊行された全4巻の百科事典です。法律、政治、文学、歴史などの諸テーマに焦点を当て、9,000項目、5,042ページの大規模なレファレンスになっています。第1版が画期的事典であることは間違いありませんが、この時点では、西洋の学者の、イスラーム世界への解釈をまとめた西洋の書物に過ぎず、扱われた事柄は、ムスリム自身が問題とする事柄と大きく異なっていました。
第2版は、1955年から2005年にかけて刊行され、50年にもおよぶ学術研究を網羅した全14巻の百科事典です。イスラーム帝国、イラン近隣のイスラーム諸国、オスマン帝国、中央アジア、インド亜大陸、インドネシアその他のイスラーム諸国が追加され、アラブ以外のイスラーム諸国への記述も充実しました。宗教、地理、民族学、歴史、地形、文化、ムスリムに関する項目も追加され、イスラームの様々な側面を取り上げています。
そして、2007年から刊行が開始し、現在も刊行が続いている第3版では、中近東の専門家が編集陣に加わり、ヨーロッパ以外の背景を持つ様々なムスリムの研究者も執筆を担当したことで、世界中のムスリムに対するより広い見解を示すものとなっています。
(学術洋書部)