提供元
Brill
Advisor: Rashit Yangirov
概要
ロシア映画史上、最も興味深く豊かな1920年代から1930年代にかけて、ソビエト連邦の映画関連の雑誌、新聞39タイトルを収録します。これらのタイトルはソビエトの映画撮影に関する多彩かつ独自の情報源ですが、閲覧困難な資料でもあり、十分研究されてきませんでした。
※本データベースは、ロシア映画史上、最も興味深く豊かな1920年代から1930年代を中心に、ソビエト連邦の映画産業の諸側面を記録する一次資料を収録するデータベース・シリーズSoviet Cinema Onlineの1つです。同シリーズの以下データベースもあわせてご検討ください。
Soviet Cinema Online – Archival Documents from RGALI, 1923-1935
ソビエト映画オンライン-ロシア国立文学芸術アーカイブ文書 1923-1935
時代背景―戦前期の映画
ソビエト連邦の映画関連の出版物は、1920年代初期、1918年にボリシェヴィキ政権下の検閲が中断された後に復刊しました。復刊当初、国内外の映画産業を詳しくとりあげ、国内で上映されている西洋映画も宣伝しました。西洋映画は、大きな関心を集め、長年ソビエト連邦の映画の上映作品の相当部分を占めてきましたが、一方で、西洋映画を上映することの是非への議論が続けられていました。この議論は、1920年代末に輸入映画の一部、最終的にはすべてが禁止された際に終息し、以降、ソビエト芸術の「プロレタリア化」がはじまります。1930年中頃までに、他の芸術分野同様、映画においてもイデオロギー的なコンセンサスと社会主義的リアリズムが表面化してきました。
収録内容
本データベースに収録されている出版物は、映画製作と、この時期に活躍した映画監督や批評家が展開した方法・実践の両面に光をあてます。また映画がソビエトの文化的生活にはたした役割にも焦点をあてます。映画監督 (Lev Kuleshov, Sergei Eisenstein, Dziga Vertov, Aleksandr Dovzhenko, Abram Room)、映画雑誌・新聞は、芸術左翼戦線(avant-garde LEF)メンバーや、主な著述家、文献学者もとりあげます。
Kino-Fotに代表される一部の雑誌は、前衛芸術家アレクサンドル・ロトチェンコの実験的な作品など、グラフィックアートでもしられていました。特にRepertuarinyi Biuilleten’(1926-1930)やRepertuarnye Sborniki(1932-1942)など、当局による内部公式出版物は、映画の検閲の内情を伝える興味深い資料です。これら2タイトルは、毎月上映が許可/禁止された作品の注釈付リストや、ソビエトの映画撮影に関する命令・規制を掲載しています。また、あまり知られることのない撮影所での日々の製作をカバーした新聞も収録します:Lenfilm’s Kadr(1930-1941)、Mosfilm’s Bolshevistskii Fil’m(1932-1941)、Mezhrabpom’s Rot-Fil’m(1933-1936)、Kinofront (1935-1936)。
収録タイトル
- Art-ėkran (1923)
- Bi͡ulletenʹ Sekretariata T͡Sentralʹnogo soveta Obshchestva druzeĭ sovetskoĭ kinematografii (1927)
- Ėkran Kino-gazety (1925)
- Foto-kino:ezhemesi͡achnyĭ illi͡ustrirovannyĭ zhurnal. (1922)
- Iskusstvo kino (1936)
- Kadr:gazeta rabochikh i sluzhashchikh kino-fabriki Sovkino. (1930-1941)
- Kino:dvukhnedelʹnik O-va kinodei͡ateleĭ. (1922)
- Kino:ezhenedelʹnai͡a gazeta. (1925)
- Kino:ezhenedelʹnai͡a gazeta : Leningradskoe prilozhenie. (1925)
- Kino-fot (1922)
- Kino-front (1930)
- Kino-front (1926)
- Kino-gazeta:ezhenedelʹnoe illi͡ustrirovannoe izdanie : besplatnoe prilozhenie k “Kino-gazete.” (1924)
- Kino-gazeta:ezhenedelʹnoe illi͡ustrirovannoe izdanie : Leningradskoe prilozhenie. (1924)
- Kino-gazeta:ezhenedi͡elʹnoe illi͡ustrirovannoe izdanīe, posvi͡ashchennoe zhizni i interesam kinematografa. (1918)
- Kino i kulʹtura:obshchestvenno-politicheskiĭ nauchnyĭ i proizvodstvenno-tekhnicheskiĭ zhurnal = Kino und Kultur : Zeitschrift für Kulturpolitik, Wissenschaft und Technik des Films = Ci (1929)
- Kino i zhiznʹ (1929)
- Kinomekhanik-stakhanovet͡s:izdanie redakt͡sii gazety “Kino” na vsesoi͡uznom soveshchanii selʹskikh kinomekhanikov-stakhanovt͡sev. (1940)
- Kino na budivnyt͡stvi fabryky no. 6:odnodenna gazeta vyïzdnoï redakt͡siï gazety “Kino.” (1931)
- Kino-nedeli͡a:promyshlennostʹ, tekhnika, iskusstvo. (1924)
- Kino:Nizheg. prilozhenie k Kino-gazete. (1925)
- Kino-repertuar:instruktivno-metodicheskie pisʹma sektora iskusstv. (1932)
- Kino-zhiznʹ:ezhenedelʹnoe izdanie, posvi͡ashchennoe kinematografii. (1922)
- Kino-zhurnal A.R.K. (1925)
- Proletarskoe kino (1931)
- Proletarskoe kino (1925)
- Proletkino (1923)
- Proletkino Povolzhʹi͡a:zhurnal povolzhskogo oblastnogo otd. t-va “Proletkino”. (1923)
- Repertuarnye pisʹma po kino (1934)
- Repertuarnyĭ bi͡ulletenʹ Khudozhestvennogo otdela GPP (1926)
- Repertuarnyĭ bi͡ulletenʹ po kino (1934)
- Repertuarnyĭ bi͡ulletenʹ:teatr, kino, muzyka, ėstrada. (1936)
- Rot-filʹm:gazeta i͡acheĭki VKP (b), fabkoma i upravlenii͡a obʺedinennykh fabrik “Mezhrabpomfilʹm.” (1933)
- Sovetskiĭ ėkran (1925)
- Sovetskoe kino (1933)
- Sovetskoe kino:ezhemesi͡achnyĭ organ Khudozhestvennogo soveta po delam kino / (1925)
- Vestnik fotografii i kinematografii (1923)
- Za bolʹshevistskiĭ filʹm:organ i͡ach. VKP(b), fabkoma i i͡ach. VLKSM Obʺedin. mosk. f-ki “Soi͡uzkino.” (1932)
- Zritelʹ:zhurnal zhizni i iskusstva. (1922)
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