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【随時更新】COVID-19支援:海外学術出版各社リモートアクセス対応状況

2020.04.17
coronavirus disease 2019, COVID-19支援リモートアクセス

 (Responding to the coronavirus disease 2019 (COVID-19) outbreak / CDC提供
Photo credit: James Gathany
https://phil.cdc.gov/Details.aspx?pid=23320)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により研究活動を在宅で行うかたへのご支援として、こちらでは所属機関で契約されている海外学術コンテンツについてのリモートアクセスの方法についてまとめています。複数の手段を提供している出版社がありますが、所属機関(大学・研究機関・企業・病院など)の方針をご確認のうえ、最適な方法をお選びください。こちらでは、方法毎に仕分けてご案内しています。(最終更新日 2022.05.09, 2022.05.10)

出版社プラットフォームでユーザー登録を行う方式

所属機関ネットワーク内(固定IPを経由するVPN接続を含む)で登録済みのアカウントでログインをするとリモートアクセスが自動的に有効になります。有効期間が設けられていることが多く、定期的に機関ネットワークからのログインが必要ですが、ログインするだけでリモートアクセスの有効期限が延長されます。有効日数はプラットフォームにより異なりますが、概して90日が多いようです。

機関ネットワークを経由してプラットフォームごとにそれぞれ「Create an Account」などのアカウント作成のページを訪れ登録を行うという手間はかかりますが、一度登録を行えばサービスが続いている限り再度サインインをすることで自動的にアクセス権が延長されます。また、COUNTER準拠の利用統計にも含まれます。登録ユーザーごとの利用状況の把握は、各出版社に個別相談が必要です。

AIP Publishing
有効期限:2020年5月末まで
https://www.scitation.org/remote-access
COVID-19支援としてユーザー登録をすると無償利用可能(2022.05.09 終了しました、CASAは引き続き対応しています)

American Chemical Society
有効期限:120日、設定方法はこちら(”Pair your device”で検索):
https://pubs.acs.org/page/remoteaccess

Association for Computing Machinery
有効期限:180日、設定方法はこちら:
https://libraries.acm.org/subscriptions-access/remote-access

American Physical Society 
有効期限:90日、設定方法はこちら(”Go Mobile”で検索):
https://journals.aps.org/remote-access

JAMA Network
有効期限:90日、設定方法はこちら:
https://jamanetwork.com/pages/remote-access

JSTOR
有効期限:通常は30日のところ一時的に延長中、設定方法はこちら(”Browser pairing”):
https://support.jstor.org/hc/en-us/articles/115004983547-Access-Management-Overview#browser-pairing

Rockefeller University Press
有効期限:90日、設定方法はこちら(”Affiliated user access”で検索):
https://rupress.org/pages/response-covid-19-crisis

SPIE Digital Library
有効期限:デバイス毎に90日
設定方法はこちら(”Device Pairing”で検索):
https://www.spiedigitallibrary.org/librarian-resources

SpringerNature
有効期限:180日(2021年5月現在、当面の間提供、下記より”リモートアクセス”で検索):
https://www.springernature.com/jp/news/20200325-coronavirus-support-expansion-announcement-jp/17827726
リモートアクセスについて詳細はこちら(2022.05.09追記)
設定方法はこちら(12ページ、管理者による登録方法は13-15ページに記載):
https://media.springernature.com/full/springer-cms/rest/v1/content/13275184/data/v2

Taylor & Francis
有効期限:90日
設定方法はこちら:
https://www.tandfonline.com/page/librarians/authentication?utm_medium=email&utm_source=EmailStudio&utm_campaign=JPC13868_3641613#instAccess

Web of Science
有効期限:6か月、設定方法はこちら(日本語):
https://support.clarivate.com/ScientificandAcademicResearch/s/article/000010463?language=ja

Wiley Online Library
有効期限:60日、設定方法はこちら(日本語):
http://www.wiley.co.jp/electronic/user.html

所属機関ドメインで識別する方式

Elsevier Science Direct
ユーザーが「機関が指定したドメイン名の電子メールアドレスを所有していること」を条件に、自分でリモートアクセスを有効にすることが可能
有効期限:180日、サインインするたびに延長
設定方法はこちら:
https://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0012/1013115/200512_IDPlus2_email-domain_Login.pdf(PDFファイル)
※管理者の方で事前にドメインの登録が必要、詳細は下記マニュアルの「3.4.5 ユーザーが自分でリモートアクセスを有効にする(Self Managed Remote Access)」を参照:
https://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0005/796397/Admin_Tool_3_SD_Scopus_User_Management.pdf(PDFファイル)

Project MUSE
メールアドレスのドメインが所属機関と同一の場合、MyMUSEアカウントにそのメールアドレスを登録するとリモートアクセスが可能
有効期限:当面の間無し(COVID-19終息まで)、半永久的に続行予定(2022.05.10更新)
設定方法はこちら:
https://about.muse.jhu.edu/individuals/my-muse-account/

Google CASA (Campus Activated Subscriber Access)

COVID-19支援として試験的に提供を開始する出版社が増えつつあるGoogle Scholarとの連携サービスをご紹介します。

Google Scholarの設定を開くと「ログイン時に大学構外で利用可能なリンク」という項目があり、有効とするかどうか選択ができます。こちらが有効になっていると大学ネットワークでGoogle Scholarにアクセスすると所属機関の契約と紐づけされ(ペアリング)、キャンパス外からもアクセスが可能になります。こちらを使っての利用は、機関契約の利用(IPアドレス認証)として識別され、COUNTER準拠の利用統計にも含まれますが、ユーザーごとの利用状況は把握できません

AAAS/Science
有効期限:90日、利用方法はこちら(”Google CASA”で検索):
https://www.science.org/content/page/remote-access-current-subscribers(URL更新、2022.05.09)

American Chemical Society
有効期限:90日、利用方法はこちら(”Google CASA”で検索):
https://pubs.acs.org/page/remoteaccess
Google Scholar経由の検索のみ認証

American Physical Society
利用方法はこちら(”Google Scholar CASA”で検索):
https://journals.aps.org/remote-access

Annual Reviews
2018年のプレスリリース:
https://annualreviewsnews.org/2018/09/21/on-campus-or-off-institutional-access-on-the-go/
一度設定すればPubMedやツイッターなどのSNSリンクなどからも認証
関連リンク)Google ScholarのSubscriber Link Programと連携
https://www.annualreviews.org/page/librarians/librarian-newsletter#subscriber-links-dec-2019
(Google Scholarの日本語インターフェースでは「図書館リンク」となります)

AIP Publishing
利用方法はこちら(”Google Scholar CASA”で検索):
https://www.scitation.org/remote-access

Canadian Science Publishing
利用方法はこちら:
https://www.nrcresearchpress.com/page/librarians/casa

JSTOR
利用方法はこちら:
https://support.jstor.org/hc/en-us/articles/115004983547-Access-Management-Overview#google-casa

Rockefeller University Press
利用方法はこちら(”Universal CASA”で検索):
https://rupress.org/pages/response-covid-19-crisis

SPIE Digital Library
利用方法はこちら(”Google Scholar CASA”で検索):
https://www.spiedigitallibrary.org/librarian-resources

Taylor & Francis
有効期限:90日
設定方法はこちら(”Google CASA”で検索):
https://www.tandfonline.com/page/librarians/authentication?utm_medium=email&utm_source=EmailStudio&utm_campaign=JPC13868_3641613#instAccess

上記出版社のペアリングの有効期限は特に記載がなければGoogle Scholarの設定により30日に統一されていますが、COVID-19対応として90日に延長されている場合があります。出版社により Google CASA, Google Scholar CASA, Universal CASAと表記の違いがありますが、サービス内容に違いはないとする出版社もあれば、見解が異なる出版社もあるのが現状です。出版社から個別にコメントがあったものは上記に記載しています。

Google Scholar検索画面
https://scholar.google.com/

Google Scholar Off Campus access
https://scholar.google.com/intl/en/scholar/help.html#access

Google Scholarの設定
https://scholar.google.com/scholar_settings#3

HighWire PressにあるCASA FAQ
https://www.highwirepress.com/resources/data-sheets/casa-faq/

Atypon
https://www.atypon.com/products/literatum/identity-and-access-management/

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(紀伊國屋書店 雑誌部 江崎)