図書館をつくる

OCLC News 第63号

2022.09.28
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OCLC News 第63

商品情報をはじめ、OCLCに関する様々な情報をご案内致します。

目次

プレスリリースより:新しいWorldCat.orgによるユーザーエクスペリエンスの向上

前号でもお知らせした通り、世界中の図書館の所蔵資料を検索できる無料データベースであるWorldCat.orgがリニューアルされました。併せてOCLCより発表されたプレスリリース「Reimagined WorldCat.org offers an improved user experience, more ways to engage, better connections to libraries from where people start their searches」の内容を和訳・再編集の上、掲載いたします。

2022年8月24日(米国東部標準時)、OCLCは新しいWorldCat.orgを導入しました。このプロジェクトは、図書館およびその所蔵コレクションへのアクセスを増やし、各図書館の知名度向上へつなげるためのOCLCの取り組みの一環です。WorldCat.orgへの継続的な取り組みにより、情報を探している誰もが、様々な図書館とその所蔵コレクションに簡単にアクセスできるようになりました。

■新しいWorldCat.orgの意義とは

新しいWorldCat.orgには下記のような特徴があります。

・誰でも使いやすいモバイルフレンドリーなデザインとアクセシブルなインターフェイス
・ユーザーと図書館をつなぐローカルなコレクションの表示
・独自コレクションリストの作成・共有などの多様な利用機会の提供
・電子リソースアクセスにおけるディスカバリーとフルフィルメントの向上

WorldCat.orgは、OCLCが作成し、図書館や出版社、その他のパートナーとともに維持・管理している図書館コレクションに関する世界で最も包括的な情報リソースであり、何千もの図書館から何十億ものアイテムにアクセスできる世界最大のオンライン図書館コミュニティです。

OCLCのプレジデント兼CEOであるSkip Prichardは「WorldCat.orgは、図書館のグローバルな協力体制における目覚しい成果です。世界中の図書館のコレクションを検索することを可能にし、その中には世界有数の大学研究図書館や、希少価値の高いコレクションを有する小規模な公共図書館も含まれます。これは、世界規模の図書館コミュニティ活動における幅広い定義をサポートし、情報への平等かつ公平なアクセスを提供する図書館共通の使命を後押しするものです。」と述べます。

新しいWorldCat.orgは、あらゆるフォーマットの図書館資料の情報を提供します。ユーザーが欲しい情報に最も近い資料をハイライトすることで、ユーザーの満足度を高め、新たなユーザーに対しては図書館資料の奥深さと幅広さを伝える機会を提供します。そして、本来、皆様の図書館を知る機会のなかった人々にとっては「出会いの場」にもなるのです。

また、図書館のアピールにも有用です。図書館インフォメーションのページには、最近追加されたコレクション、カタログへのリンク、利用者カードの申込フォームへのリンク、図書館へのアクセス情報などを掲載することができます。さらには、専門分野や独自資料をアピールするリストを簡単に作成し、WorldCat.org上で共有することもできるのです。

Prichardは次のようにも述べています。「OCLCは50年以上前に、図書館に貢献するという包括的な目標を掲げて設立されました。WorldCat.orgは、図書館が提供する素晴らしいコレクションを広めるために、私たちが積み重ねてきた進歩を象徴するサービスです。WorldCat.orgの再構築と再設計は、全ての図書館に対してイノベーションとサポートをもたらすための我々の継続的な取り組みを示すものなのです。」

■WorldCat.orgにおける所蔵公開プログラムの提供

Illustration: WorldCat.org visits

WorldCat.orgはOCLCの所蔵公開プログラムの中心的なサービスです。郷土史であれ、重要な電子資料であれ、あるいは専門的知識の分野であれ、WorldCat.orgは、すべての図書館の独自コレクションと人々を結びつける役割を果たしています。

ミネソタ州ミネアポリスにあるAmerican Craft Councilの司書であるBeth Goodrich氏は「私たちはアメリカの現代工芸に関するリソースを集めた全米一のコレクションを持っています。WorldCat.orgにより、アメリカの工房工芸の歴史に興味を持つ人々が、世界のどこからでも私たちのコレクションを発見することができるのです」と語ります。

OCLCは、図書館の購読コレクションを効果的に公開するための契約オプションをいくつか提供しています。

・WorldCat上での所蔵公開は、OCLCが提供するいずれかの目録商品を契約することで利用可能となります。公開された所蔵情報は検索エンジンやその他の一般的なウェブサイトとも共有され、Google検索やWorldCat.orgの「find in a library」から書誌情報へ直接リンクさせることができます。

・新しいOCLC Small Library Editionの契約は、小規模の公共図書館(提供人口15,000人以下)およびコミュニティカレッジ図書館(登録者数3,000人以下)向けに独自に設計されたソリューションであり、所蔵情報の目録作成、WorldCatへの登録、所蔵公開プログラムへの参加に必要なツールを提供します。

・OCLCの目録商品とFirstSearch/WorldCat Discoveryの双方を契約することにより、図書館は優れた検索機能と所蔵公開による全てのメリットを手に入れることができます。これにより、プラットフォーム上で所蔵情報を優先的に表示させることができるようになります。

最後に所蔵公開プログラムに関する「もう一つの大きな進歩」をご紹介します。2022年4月、OCLCとGoogleは、Google検索結果から、米国内の数百の図書館の目録情報への直接リンクを可能にする連携を発表しました。このプログラムは、今後さらに多くの図書館に拡大されることが期待されています。

所蔵公開プログラムの詳細については、こちらもあわせてご覧ください。

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プレスリリースより:ロアノークバレー図書館、OCLC Wiseで利用者のオンライン体験を向上

2022年9月8日、ボテコート郡、ロアノーク市、セーラム市、ロアノーク郡の図書館を含むバージニア州のロアノークバレー図書館(RVL)は、米国の公共図書館にとって初のコミュニティエンゲージメントシステム「OCLC Wise」の導入を発表しました。

WorldShare Management Services

Wiseは、顧客管理、マーケティング、アナリティクスと統合図書館システム(ILS)の機能を組み合わせることで、コミュニティ参加と所蔵管理を新しいレベルに引き上げる総合的な図書館システムです。Wiseは「人々」を中心にデザインされているという点で、これまでの図書館システムとは大きく異なります。図書館がダイナミックな活動の中心であり続けることをサポートし、図書館が地域社会に与える効果を最大限にする機能を備えています。

公共図書館は、すべての年齢層に対して幅広いリソースとエクスペリエンスを提供するコミュニティの中心です。ロアノーク郡公立図書館の館長代理であるToni Cox氏は、「私たちの図書館に対するニーズは変化しつつあり、コレクションに焦点を当てたオンライン目録という従来のアプローチでは、もはや利用者のニーズを満たすことはできません。図書館はモノより人が重要なのです」と述べます。Wiseによって、RVLの利用者は、図書館で読みたいもの、見つけたいもの、体験したいことを発見するために、パーソナライズされた使いやすいオンラインプラットフォームとプロフィールを利用することができます。更に、それぞれの興味・関心に基づいた新刊やイベントなどの最新情報の自動通知も受け取ることができるのです。

セーラム図書館館長のAnn Tripp氏は次のように述べます。「従来のILSは図書館のコレクションと利用者情報を記録するためのシステムでした。しかし、Wiseのようなコミュニティ参加型システムを使うことで、我々が提供する多くのエクスペリエンスを利用者が簡単に見つけられるようになるのです。」

また、ロアノーク公立図書館館長のSheila Umberger氏も、「私たちはしばしば、”そんなものがあるなんて知らなかった!”と利用者から言われる場面に遭遇してきました。しかし、OCLC Wiseを使えば、利用者は探しているものを見つけるだけでなく、このような<知らない>機会との出会いも提供してくれるのです。」と語ります。

Wiseは既にオランダの公共図書館の75%で導入されており、米国の公共図書館でも導入可能なカスタマイズが完了しています。「RVLは、OCLC Wiseを新しいコミュニティ参加型プラットフォームとして採用することで、米国で最も革新的な公共図書館となることができ、大変うれしく思っています」と、ボテコート図書館長のJulie Phillipsは話します。「私たちは初期の導入ユーザーです。利用者のニーズをさらに満たすため、この製品の開発過程に大きく関わることができるのです。」

ロアノークバレー図書館はさらに、OCLCのCapiraMobileの導入も予定していますCapiraMobileはスマートフォンのアプリであり、ユーザーは図書館のイベントやサービス、リソースに関する情報を簡単に入手することができるようになるほか、新しいプログラムやプロモーションの通知や所蔵の検索やセルフチェックアウト、デジタル利用者カードといった機能も備えた商品です。

OCLCのバイスプレジデントであるMary Sauer-Gamesは、「ロアノーク・バレー図書館をWiseの早期導入先として迎えることができ、とても嬉しく思っています。私たちは、才能と熱意のあるRVLスタッフと協力して、RVLが提供する素晴らしいプログラム、リソース、コレクションを地域社会が十分に活用できるようにすることを楽しみにしています」と語ります。今後もRVLの取り組みにご注目下さい。

OCLC Wiseの詳細については、こちらをご覧ください。

 

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(紀伊國屋書店 OCLC事業部)

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