これからの学び

クラリベイト:2022年「クラリベイト引用栄誉賞」の受賞者を発表

2022.10.07

2022年9月21日、クラリベイトは2022年の「クラリベイト引用栄誉賞(Citation Laureates)」受賞者を発表しました。本賞は、学術論文の引用データ分析からノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で発表されています。今年は日本からの受賞者3名を含む、20名の受賞者が選出されました。
引用栄誉賞はノーベル賞に最も近い学術賞と言われており、これまでも受賞者のうち64名がノーベル賞を受賞しています。2010年の引用栄誉賞受賞者である山中伸弥教授は、2012年にノーベル医学・生理学賞に輝いています。

クラリベイト引用栄誉賞の過去の受賞者は以下にてご覧いただけます。
https://clarivate.com/citation-laureates/hall-of-citation-laureates/

日本からの受賞者(2022年)

日本からは、下記3名の研究者が受賞しています。

【医学・生理学分野】
長谷川 成人 氏(東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野 分野長)

  • 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) および前頭側頭葉変性症 (FTLD) の病理学的特徴である TDP-43 の同定、および神経変性疾患の研究への貢献

【物理学分野】
谷口 尚 氏(国立研究開発法人 物質・材料研究機構 フェロー、国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA) 拠点長)
渡邊 賢司 氏(国立研究開発法人 物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 電気・電子機能分野 電子セラミックスグループ 主席研究員)

  • 二次元材料の電子的挙動に関する研究に革命をもたらした、六方晶窒化ホウ素結晶の高純度化技術の開発

選出方法

ISI(Institute for Scientific Information)は2002年以降、Web of Science のデータを用いて、ノーベル賞と同分野の非常に影響力のある研究者を選出しています。具体的には、1970年以降にWeb of Scienceへ掲載された論文/会議録等(約 5,500万件)のうち、2,000回以上引用された論文(約7,600件、全体のおよそ0.01%)の著者から引用栄誉賞の受賞者が選ばれます。

またISIは、Web of Science として統合されている引用検索データベース Social Sciences Citation Index(社会科学)、Arts&Humanities Citation Index (人文社会学)や、インパクトファクターを収録したJournal Citation Report(JCR)の開発でも知られています。

詳細は、クラリベイトのプレスリリースをご参照ください。(内容・解釈については英語が優先されます。)
■日本語
https://clarivate.com/ja/news/2022年の「クラリベイト引用栄誉賞」受賞者を発表/
■英語
https://clarivate.com/news/clarivate-reveals-citation-laureates-2022-annual-list-of-researchers-of-nobel-class/

本件についてのお問い合わせは、最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらまでお願いいたします。

(紀伊國屋書店 雑誌部 神野)