本記事では「先生のための統計活用セミナー ~中高生の授業で役立つ統計~」
(2023年2月18日開催)の模様をご紹介します。
イベントでは、ジャパンナレッジSchoolの最新情報をお伝えするとともに、「日本統計年鑑」、「統計でみる日本」を刊行する日本統計協会 編集部長:羽渕達志様にご登壇いただき、中高生の学びに役立つ統計データの実践的な活用についてお話しいただきました。
【講演】先生のための統計活用セミナー ~中高生の授業で役立つ統計
日本統計協会 編集部長:羽渕達志 様
まず初めに、そもそも統計とは何か、なぜ統計が必要なのか、統計にはどのような種類があるのか、統計を見る際に気を付けるべきことは何かといった、統計の基礎を物価指数や日常で目にすることも多い事例を元にご説明いただきました。
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次に2020年度から年次進行で小学校、中学校、高等学校と実施されている新学習指導要領や、高等学校で必修化されることになった「情報Ⅰ」、「地理総合」における統計の位置づけを紹介。国際理解・協力、防災、持続可能な社会の構築等、これからの学びが目指す様々なゴールと統計の結びつきが明らかになりました。
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ジャパンナレッジSchoolに搭載されている「日本統計年鑑」、「統計でみる日本」のご紹介では刊行史とあわせて、新潟と東京の人口推移を例に、数字から当時の様子や時代背景を読み解くことについてお話いただきました。
また後半大きく取り上げられたのが地理情報システム(Geographic Information System:GIS)です。GISとは位置に関する様々な情報を持ったデータを加工・分析するシステムをいい、新型コロナウイルス感染拡大時によく耳にした、繁華街や主要駅付近の人出を表す「人流データ」などとも関連します。
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そのGISの源流ともいえる、19世紀のイギリス人医師ジョン・スノーのロンドン・ソーホー地区でのコレラ被害調査からは、統計と地図(位置情報)の組み合わせによる課題解決のプロセスが示されました。自然災害の予測から、AEDの配置といった身近な例まで、様々な分野に応用されている統計地図は、教科横断的な探究学習にも広く活用できることが期待されます。
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その他にも情報を読み解くうえで必要な統計リテラシ―、統計的探究プロセス、政府統計の総合窓口e-Statについてなど、授業や探究学習指導の際に参照いただける幅広い統計情報の紹介と、活用についてお話いただき、参加者の皆様からも、「統計への興味が深まった」や「今後の授業設計に活かせると思った」といったお声を頂戴しました。
ジャパンナレッジSchool最新情報のご案内
セミナー後半ではジャパンナレッジSchoolのサービス概要説明、統計資料の使い方、そして最新情報のご紹介を行いました。
2023年度は「最新ニュース百科」(共同通信社)、「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)、「日経キーワード」(日経HR)など時事系のコンテンツが多数搭載予定で、最新の話題にも対応できるようになります。また様々な情報を自由に地図上で表現できる新しい学習地図「「日本学習地図ライブラリ/世界学習地図ライブラリ 主題図版」も追加予定です。今後も進化を続けるジャパンナレッジSchoolにご期待ください。
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・ジャパンナレッジSchool商品概要
・ジャパンナレッジSchool公式サイト
【ご案内】
当イベントは紀伊國屋書店:新宿本店3階に新たに誕生した「アカデミック・ラウンジ」にて開催されました(オンライン同時配信)。
専用の窓口の外商カウンターを移設し、弊社営業総本部が注力するデジタル商材を広くご案内する知的でモダンな空間となっております。皆さまのご来店をお待ちしております。
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(紀伊國屋書店 学校教育ICT推進部)