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【新宿本店3階 アカデミック・ラウンジ】『犠牲の森で 大江健三郎の死生観』(東京大学出版会)刊行記念 菊間晴子先生×安藤宏先生 トークイベント

2023.05.18

【新宿本店3階 アカデミック・ラウンジ】『犠牲の森で 大江健三郎の死生観』(東京大学出版会)刊行記念 菊間晴子先生×安藤宏先生 トークイベント

(2023年3月発行 ISBN 9784130860642 東京大学出版会 ¥5,280税込み 発売中)

【日時】:2023年6月7日(水) 18:30~20:00(開場=18:00)
※対談は60分を予定。その後、質疑応答に続いてサイン会を実施致します。
【場所】:紀伊國屋書店 新宿本店3F アカデミック・ラウンジ

【このイベントについて】

「死生観」という切り口から、作家の全体像に迫る。

今年3月、奇しくも大江健三郎氏のご逝去直後のタイミングで、菊間晴子先生による『犠牲の森で――大江健三郎の死生観』が刊行となりました。

本書では、大江の実質的なデビュー作である「奇妙な仕事」から、最後の長編小説となった『晩年様式集(イン・レイト・スタイル)』までを射程におさめ、作品に登場する「犠牲獣」「聖樹」といった独特なイメージ群を詳細に分析しています。

作品に通底する主題としての「死生観」――その「魂のこと」をめぐる思索の先にあるものとは――。これまで体系的に考察されてこなかった切り口から、世界的作家の全体像に迫る意欲作です。

この刊行を記念して、日本近代文学研究の第一人者である安藤宏先生をゲストにお招きし、大江健三郎の作品世界について語り合っていただきます。

現在、東京大学で設立準備が進められている「大江健三郎文庫(仮称)」プロジェクトにも携わるお二人の対談を、是非お聞きください。

【参加方法】
◇着席でのご参加:事前にご予約をお願い致します。(先着20名)
☆申込から参加の手順☆
①下記チケットサイトにてにて「着席参加申込」を申し込む。
②イベント当日、新宿本店3Fアカデミック・ラウンジにて、受付係の者にお名前をお知らせ下さい。
お席をご案内致します。

▶お申込はこちらから(Peatixサイトに繋がります。お申込にはPeatixアカウントが必要です。お持ちでない方は、新規登録の上お申し込みください。)

◇立ち見でのご参加:ご予約不要で、無料にてご観覧いただけます。
オープンスペースでの開催となりますので、ご予約なしのお客様も立ち見にてご観覧いただけます。

※お申し込み画面にてご入力いただいた情報は、本イベントに関するご連絡以外の目的には使用しません。
※紀伊國屋書店のプライバシーポリシーはこちら

 

【登壇者紹介】

〇菊間 晴子(きくま はるこ)

1991年生まれ。2021年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在は東京大学大学院人文社会系研究科助教、青山学院大学・明治学院大学非常勤講師。

主要論文に「「後期の仕事(レイト・ワーク)」にあった「希望」――大江健三郎の小説作品における死者とのコミュニケーションに着目して」(『日本近代文学』2017年5月)、「●を超えて、あるいは●のなかで――『うたびこ』『0』に見る「喪」と「メランコリー」」(『ユリイカ』2020年3月)、「「テン窪大檜」の表象に見る「魂」の救済可能性――大江健三郎『懐かしい年への手紙』、『燃えあがる緑の木』の比較分析を通して」(『超域文化科学紀要』2021年1月)がある。2023年3月、第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作『犠牲の森で――大江健三郎の死生観』を上梓した。

〇安藤 宏(あんどう ひろし)

1958年生まれ。1982年東京大学文学部卒業。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学文学部助手、上智大学文学部助教授などを経て、現在は東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)。

主要著書に『自意識の昭和文学――現象としての「私」』(至文堂、1994年)、『太宰治 弱さを演じるということ』(ちくま新書、2002年)、『近代小説の表現機構』(岩波書店、2012年 やまなし文学賞、角川源義賞)、『日本近代小説史』(中公選書、2015年 新装版2020年)、『「私」をつくる――近代小説の試み』(岩波新書、2015年)、『太宰治論』(東京大学出版会、2021年)などがある。

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(紀伊國屋書店 新宿本店・アカデミックラウンジ事務局)