多様な学術ソリューションを展開するClarivateによる、
ビデオ・ストリーミング・サービスに関するブログ記事をご紹介いたします。
出典:Choose a video streaming service that drives student success
適切なビデオ・ストリーミング・サービスを活用することで、
図書館は教員に、学生の学習体験を向上させるコンテンツを提供することができます。
ビデオ資料(動画コンテンツ)は、対面・オンラインの両方で、授業を充実させ学生の参加意欲を促すためのツールとして、ますます一般的なものとなってきました。大学図書館によるストリーミング・サービスの導入努力とサポートにより、教員はビデオを、各々の授業に快適に組み込めるようになりました。
Nicola Barbaroは、「ビデオ講義は高等教育において標準となるべきか」という記事の中で、教室でのビデオ資料の効果に関する研究について発表しました。
「主な調査結果では、対面授業がビデオ資料に置き換えられると、学習面でわずかな効果しかもたらさなかったが、ビデオ資料が対面の教育に組み込まれると、学習効果は高まった。」
ビデオ資料は、学生が学業において成功をおさめるために非常に有用なツールですが、効果的また適切なビデオ資料の選定は、教員にとって必ずしも簡単ではありません。米国の学術機関における環境構築を支援しているIthaka S+Rは、図書館による教員支援の重要性を指摘しています(参考)。ビデオ・ストリーミング・サービスの導入を新たに検討する際、開講されている授業カリキュラムへ採用されうるかを判断し、教員の要望を踏まえて図書館のサービスを調整することは、図書館に課せられた非常に重要な役割です。
教員が求めているもの
大学が動的な状況を俯瞰することができるように、Ithaka S+Rは、ビデオ資料の利用に関する調査と報告を続けてきました。最近開催されたウェビナーでは、ビデオ・ストリーミングを使った授業を行う際に教員が実践している指導方法と、教員が直面している課題についてとりあげられました。その中で、4つの主要な需要が明らかになりました。
- ビデオ資料が、授業内容を補填する、多様な視点やナラティブを提供する、もしくは学生の参加・学習を促すような場面において、教員はビデオ・ストリーミングを評価しています。
- 教員が授業で使用するビデオ資料のジャンルは、あらゆる分野において多岐にわたります。また、長編映画よりも、短いビデオ資料やクリップを同期型授業で使うことが、好まれています。
- 国際的もしくは独立系のコンテンツ、特にあまりメジャーではないグループが制作したコンテンツへのアクセスが難しい場合、多くの教員の選択は制限されてしまいます。特に、映画、舞台芸術、外国語、地域研究の分野において顕著です。
- 学生のことを考えれば、費用を低く抑えることは、重要な優先事項です。わずかであっても、ビデオ資料にアクセスするための費用を学生に払わせることに抵抗を感じない教員はほとんどいません。
学術的なビデオ・ストリーミング・サービスを導入するためのチェックリスト
コレクション購入やコンテンツへの専門知識を通じて、教育や学習にビデオ・ストリーミングを取り入れることができる図書館員は、教職員の学術的な成功をサポートするための最も重要な人的リソースとなります。ここでは、ビデオ・ストリーミング・サービスを導入する際に、図書館員が確認すべき点を紹介します。
- 学生の参加と授業内容の定着
ストリーミング体験の中に、双方向性の評価ツールを組み込むことで、学生の理解度を測ることができます。例えば、Clarivateの商品であるAcademic Video Onlineでは、ビデオ資料に複数選択肢の問題、投票、自由記述問題などの教育ツールを埋め込むことができます。
さらに、学生同士でトピックについて話し合う場を創り、授業の理解を深める手助けができます。また、再生と一時停止により、授業とビデオ資料の関連性を考える機会を与える機能もあります。ストリーミング・サービスを活用することで、教員は学生の理解度や反応をリアルタイムで確認し、授業計画に反映させることができます。
- 教員が授業計画を立てやすくするための機能
ビデオ資料や映画の全体が、教員の授業に関係する資料のニーズに完全に合致することはありませんが、学術的な利用のために設計されたサービスは、授業計画に合わせてビデオ資料を活用する教員のニーズをサポートします。Academic Video Onlineには、ビデオ資料の特定の箇所を切り取り、クリップを作成する機能があるため、動画製作者の意図と、授業における資料のニーズのバランスを図りながら、ビデオ資料を活用することができます。また、授業前にビデオ資料の課題を課すことで、貴重な授業時間を節約することもできます。さらに、学習管理システムや、仮想学習環境内にビデオ資料を統合することもできるため、資料への容易なアクセスを提供します。
- すべての利用者にひらかれた、多様なコンテンツ
よく設計されたストリーミング・サービスは、あらゆる学生や授業のニーズを満たす資料を見つけられるよう、コンテンツを素早く検索できる機能を備えています。目録の大きさが全てではありませんが、より大きければ大きいほど選択肢は増えることでしょう。目録が小さい場合は、より限定的になる傾向にあります。
また、すべての利用者をサポートするために、音声ガイド、再生速度の調整、字幕表示など、ユーザー補助機能の有無もご確認ください。
- 学生と図書館にかかるコスト
学生が図書館を通じて授業に関係する資料にアクセスできることは、学生にとって大きな費用の節約となります。そのため、図書館による授業のサポートについて、教員とコミュニケーションをとることが重要です。そこで、教員に向けた説明・利用促進資料が既に用意されているようなサービスを探しましょう。また図書館の予算を考慮すると、大学のカリキュラムをカバーするために、手頃で固定された年間購読料金のサービスを契約することは、都度購入型に比べて予算面での不測事態を避けることができます。
今日と明日の教室におけるビデオ
技術が進歩し、ビデオ資料が身近なものになるにつれ、教室でビデオ資料を活用する場面は着実に拡大するでしょう。また、ビデオ資料は学習支援に効果的であることは、研究によって裏付けられています。
図書館は、教員、学生双方が必要なサービスを理解する立場にいます。ビデオ資料の授業導入へのサポートを通じて、よりよい教育・学習環境の提供につながるでしょう。
Academic Video Onlineとは
他のどのビデオプロバイダよりも多くのタイトル数(約79,000点)を誇り、18,000点以上の独占コンテンツを含むAcademic Video Onlineは、一定額の年間コストで、最大かつ最も包括的なビデオソリューションに無制限にアクセスすることが可能です。
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