図書館をつくる

Communications of the ACM:オープンアクセスへ移行

2024.04.19
ACMのCACMロゴ

この度、ACM(Association for Computing Machinery 国際計算機学会/日本販売総代理店:株式会社 紀伊國屋書店)は同学会の旗艦誌であるCommunications of the ACMをWebファーストの出版物としてリニューアルし、バックファイルを含めた全巻号をすべての人が無料でアクセスできるようにしたと発表しました。

Communications of the ACM誌とは

1958年に創刊されたマガジン、Communications of the ACM(CACM)は、最も尊敬されている情報技術雑誌の1つです。

ニュースや専門家による解説、査読付き研究等を掲載し、ポピュラーサイエンスマガジンでありながら専門家向けの技術リソースとして、科学雑誌としても長く愛されてきました。
サイトを刷新し、Webファーストモデルを導入することで、目まぐるしく発展するコンピュータ分野の情報をより早く公開することが可能となります。
同時に、研究者はCACMの記事から貴重な情報や研究をより迅速に参照・引用することができます。

CACMのオープンアクセス化は、完全なオープンアクセス出版社へ移行することを目標とするACMにとって、重要なマイルストーンとなります。

ACMのプレスリリースは以下をご覧ください。
https://www.acm.org/media-center/2024/march/cacm-relaunch

Communications of the ACMウェブサイト
https://cacm.acm.org/

ACM Digital Library上で閲覧される場合はこちら
https://dl.acm.org/magazine/cacm

ACMとオープンアクセス

ACMでは、2025年12月31日までに刊行物をすべてオープンアクセス化することを目標としています。
実現に向けたプロセスは進んでおり、2024年4月現在、すでにACM Digital Libraryのコンテンツにはオープンアクセスとなっているものが多数ございます。

  • ACMが1951年から2000年までに出版した50年分のバックファイルをオープンアクセス化
  • ACMが出版するジャーナルのうち10誌はゴールドOA誌
  • Communications of the ACM誌のオープンアクセス化
  • ACM Digital Libraryに搭載された会議録のうちInternational Conference Proceedings Series (ICPS)のゴールドOA化

今後は残りのジャーナルや会議録ACM Conference Proceedingsのオープンアクセス化が検討される予定です。

詳細はこちらのACMサイトをご覧ください。
https://www.acm.org/publications/openaccess

ACMとは

ACM(Association for Computing Machinery)は、世界最大の教育および科学的コンピューティングの学会です。強力なリーダーシップ、最高水準のプロモーション、優れた技術の認定を通じてコンピューティング専門家の集合的な発言力を強化し、生涯学習、キャリア開発、専門家同士のネットワーキングの機会を提供することで、会員の専門的な成長をサポートしています。

本件についてのお問い合わせは最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらのお問い合わせフォームからお願いいたします。

(紀伊國屋書店 雑誌部 神野)

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