
The MIT Press(日本販売総代理店:株式会社紀伊國屋書店)とDuke University Press(日本販売代理店:株式会社紀伊國屋書店)は、2026年よりDirect to Open(D2O)を通じて提携することを発表しました。今回の提携は、The MIT PressのD2Oプログラムにおける他の大学出版局との初のパートナーシップとなり、倫理的、公平かつ持続可能なオープンアクセス(OA)出版への共通のコミットメントを再確認するものです。
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D2Oパートナーシップによる、柔軟かつ持続可能なOA基盤の拡大
Duke University PressのD2Oプログラム参加により、The MIT Pressが毎年刊行する80タイトルに加え、Duke University Pressの人文社会科学分野の最新刊行20タイトルへのOAが提供されます。このプログラムには有料版の主要バックリスト250タイトルへの期間限定無料アクセスも含まれ、D2Oを支援する図書館コミュニティにとってOA可能な学術コンテンツの選択肢が広がります。
D2Oを通じて、The MIT PressとDuke University Pressのコンテンツを組み合わせた複数のパッケージオプションを提供する予定です。参加機関は各出版社を個別に支援する機会を得ることができます。今回の提携により、図書館コミュニティにとっての柔軟性とD2O共同体としての持続可能性を高めることが期待されます。
D2Oとは
D2Oは、The MIT Pressによって2022年に開始された電子書籍購入モデルです。各機関がタイトルごとに電子書籍を購入するモデルから図書館が支援する共同体のOAモデルへ移行しようとするもので、MIT Press DirectプラットフォームよりOAでのタイトル提供を目指します。各機関はタイトルごとに個別に購入する代わりに参加費を支払い、参加機関の支払い合計金額が収入目標に到達すると対象タイトルがOAとして出版されます。また参加機関にはOA化の有無に関わらず、2021年までに刊行済みのタイトルへの1年間のアクセス権が提供されます。2026年も引き続きD2O成立を目指し、参加機関を募集していきます。
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(紀伊國屋書店 雑誌部 岩村)