はじめに
龍溪書舎は明治期から戦中、戦後までの貴重な一次資料を刊行する出版社で、イースト株式会社の「電子復刻」を使って、現在24点、1500冊を販売中です。2022年度には10点、600冊が追加されます。その詳細は、以下のサイトでご確認ください。こちらの電子復刻は紀伊國屋書店の図書館向け電子書籍サービスKinoDenでご利用いただけます。
https://www.fukkoku.net/ryukei
この一覧で、各書籍をクリックすると、表紙版面のサンプル、目次サンプル、紙の書籍を収蔵する図書館一覧へのリンクなどが表示されます。
一次資料は「目次がない」場合が多いのですが、電子版では以下の一覧で[目次]とあるものは、JIS文字での目次が入っています。価格は税別です。
龍溪書舎 2022年度前期 タイトル一覧1 タイトル一覧2 タイトル一覧3
東京パック 全13巻 264,000円
北澤楽天 主筆/有楽社 刊/解題 清水 勲 第1号~第227号(明治38年4月~45年5月)
Wikipediaにも掲載されている、日本初の風刺漫画雑誌。文明開化を象徴する歴史的な雑誌です。
黒龍 全6巻 120,000円
黒龍会本部 編/解題 松沢哲成 第1巻第1号(明治34年5月)~第8巻第3号(明治41年3月)
『黒龍』は明治34年2月、内田良平によって結成されたアジア主義団体、黒龍会の機関誌として同年5月に創刊。月刊誌として明治41年3月号までの間に37冊が刊行された。
時事新報の「記事分類目録」(B5判、2段組、約4000頁:予定)です。2022年3月から2024年3月まで、半年単位で電子図書館サーバを更新し追加します。
時事新報 明治前期(全6206号)付き 時事新報社 刊/龍溪書舎編集部 編
協力:慶應義塾大学福澤研究センター、同図書館、国立国会図書館、東京大学法学部付属明治新聞雑誌文庫
明治15 年3月~34年2月(福沢諭吉存命期間)原本号数 第1号~第6206号(欠号なし、書込み汚れ切れなし)
政治・外交・国際関係
今日、日中関係史についての関心は極めて高いのであるが、全体を展望した概説書は意外に少ない。本書は、戦前中国で「60年来中国與日本」として公刊され、長野勲・波多野乾一両氏によって昭和8~11年にかけて刊行された「日中外交60年史」に、解題を附して復刻したもの。
島田三郎全集 全6巻、附1巻[目次] 120,000円
明治の政治家・ジャーナリスト島田三郎の全集。大正13年から14年に、吉野作造、山室軍平、木下尚江が編集した全5巻に、新たに「社会主義及び日本改造」ならびに「演説、序文、回顧・伝記」等の新編集を加え、より完全を期したもの。
日本政府は、「慰安婦問題」の真実を明らかにして歴史の教訓とするためには、資料の発掘、調査、研究が必要であるとし、平成3年より8年にかけて3次にわたり、内外の諸機関の協力を得て総合調査を行った。そして、その資料を永久保存すると共に、この問題の研究に関心を持つ内外の人々に全公開することを決定した。その資料集成。
第1編 近代国際社会形成期の外交、第2編 フランス革命よりウィーン体制成立期の外交
第3編 アメリカの独立と建国期の外交、第4編 19世紀ヨーロッパ外交の発展とビスマルク期の外交、第5編 帝国主義期ヨーロッパ外交の発展
思想・マスコミ
外事警察概況 全8巻[目次] 95,000円
内務省警保局 編/解題 石堂清倫 昭和10年~17年
本資料は『外事警察法』とならび外事警察関係の主要な資料である。昭和10年代の政治警察当局は、日本の共産主義運動とコミンテルンの接点の破壊に重要な意義を認め、スパイ政策と拷問制度をその手段として用いたことは有名な事実である。
戦前版(大正11~昭和19年)全7巻 戦後版(昭和21~33年)全3巻
『早稲田大学新聞』は、大正11年11月早稲田大学新聞会によって創刊され、延々今日まで発刊されている、早稲田大学唯一の機関紙である。その創刊号には、芥川龍之介をはじめ、長谷川如是閑、美土路昌一などが執筆陣として顔をそろえている。また、のちのライターには、大正・昭和期を担った多くの政治家、学者、文学者、社会運動家がその紙面を埋め尽くしており、格調の高さは当時の一般紙と比較しても劣らぬものがある。
教育
近代日本のアジア教育認識 明治後期教育雑誌所収記事 揃い 400,000円
・韓国の部 全8巻・総9冊 100,000円
・中国の部 全21巻・総22冊 240,000円
・台湾の部 全14巻・総15冊 160,000円
日清戦争以後日本の教育はアジア諸国、とくに中国や韓国への関心を深め、これら近隣諸国への教育・文化面からの働きかけを積極化していく。こうしたなか、各種教育雑誌や、アジア関係団体機関誌、さらには一般雑誌にも、中国や韓国、台湾の教育文化に関する論説や記事が盛んに掲載されるようになる。そこには各国の具体的な教育文化状況を示す貴重な資料が数多く含まれている。
・公文記録〔Ⅰ〕 全6巻
太政類典(第1~5編・外編)より 学制(慶応3年~明治14年)
・公文録 全16巻
(慶応4年~明治18年)より
国の重要指定文化財 皇漢両学所・昌平開成両学校・大学校・京都学校・大学・文部省
・公文類聚 全22巻
(第6編~第69編)より 学政門および学事門(明治15年~昭和20年)
日本近代教育史料研究会(代表 佐藤秀夫、米田俊彦) 編
明治維新以後の日本近代教育史は「遅れたアジア社会」の一員だった日本を「欧米並み」に近づけるという明治国家の基本路線に沿って、国家権力側の強力なリーダーシップの下に形成の歩みを続けて来た。
教育問題研究 全58巻・附1巻[目次] 300,000円
成城学園教育研究所 編/解題 北村和夫
大正デモクラシーという土壌の中から起こった多くの新教育運動は、それまでの学校教育の枠にとらわれず、より自由な立場から教育の本質を求め、その本来のありかたを情熱的に探究しようとした。大正6年に澤柳政太郎によって創設された成城学園はその新しい教育の実験学校であった。
科学史・文化
明治11年(1878)11月の区郡制改正を中心として、明治後期および大正時代にまで及ぶ、東京の生活に関わる資料55点をはじめて総集した。収録した資料は、いずれも編著者・出典の確定したもののみで、さらに現在ではほとんど入手困難な文献を対象とした。
近代日本学術用語集成 龍溪書舎編集部 編 揃い 300,000円
明治篇 全7巻 40,000円
大正篇 全12巻・総17冊 120,000円
大正補遺篇 全8巻・総9冊 60,000円
昭和篇[1] 全6巻・総12冊 100,000円
学園創設100周年を迎えようとする立命館大学所蔵の「西園寺文庫」のなかから京都関係のものを主に江戸時代に刊行された地誌、名所記、年中行事絵図を影印刊行。建都から今日に至る1200年間、京都は学問と文化の都であり、伝統文化を再生した新たな文化を創造する歴史を刻み続けてきた。出版文化の上でも、特に江戸時代の京都はその中心であり、文化情報の発信地であった。
社会学・社会問題
家庭雑誌 全5巻、附1巻[目次] 50,000円
中流社会の家庭を対象として、啓蒙的に家庭生活の近代化をはかろうとするものであり、社会主義的色彩をもった家庭向け雑誌として、日本近代史上独自の役割を果たした。安部磯雄、荒畑寒村、石川三四郎、木下尚江、上司小劍、西川光次郎、白柳秀湖等が執筆している。
社会雑誌〔社会学会〕明治30年4月~31年8月
社会〔社会学研究会〕明治32年1月~34年12月、社会学雑誌 明治35年2月~36年4月
『社会雑誌』、『社会』、『社会学雑誌』の3雑誌を一連のものとしてとらえ、一括収録した。これらは、日清・日露戦争の戦間期において約6年余にわたって続けられた「社会学会」、「社会学研究会」による社会学、社会問題、社会運動をめぐる近代日本の学問運動の貴重な足跡である。
現代社会問題研究 全25巻[目次] 120,000円
明治30年代から日本の資本主義は確立期に入る。大正デモクラシーとも重なり合うこの時期は、近代日本において、社会が前面に、そして国家が後景に退く状況であった。この歴史過程にあって、国家の側に立ちつくす社会学者、建部遯吾がいた。大正2年に日本社会学院を設立し、社会学界を組織した彼は「国体社会学」者として、社会本位主義を標榜し、大正デモクラシーに対抗した。つまり国体社会学が大正期社会学の主流であったのである。
第1期 1868(明治初)年(草創期)~1906年・明治30年代(生成期)
第2期 1907(明治40年)年~1918年(大正7)年(形成期)
本企画は、1868(明治元)年から第2 次世界大戦終戦後の占領期である1953(昭和28)年まで、約90年間の我国の広く社会学史に関する基礎資料としての著作の復刻刊行を意図している。全著作数約330冊を予定。
アジア(含・旧植民地)
日本語教科書 マラヤ・シンガポール占領期 全6巻[目次] 90,000円
軍政下のマラヤ・シンガポールで使われた日本語教科書の研究はほとんど行われていない。 収録された教科書は現地で収集したものであ る。当時軍政監部は大東亜の共通語としての日本語の普及と日本語教育を通して現地人の皇民 化を進めた。各教科書の内容から皇国教育が如 何に施行されたかが浮彫りにされ、その実態が くっきりと表われている。
『治(オサム)官報』ならびに『KANPO』は、第二次大戦中、占領下インドネシアのジャワで日本軍政当局陸軍第16軍(治集団)が発行していた政府広報である。前者は日本人に対し、後者はインドネシア人に対して発行された。日本の南方占領に関する資料は非常に少なく、これらの官報は数少ない残存資料の一つで、当時の歴史を知る上で非常に貴重な基礎資料である。
農業
帝国農会報 全33巻・総91冊、附1巻 [目次] 300,000円
帝国農会報は系統農会の中央機関誌として、農政経済問題についての主張・解説・各種統計や調査研究報告・海外事情の紹介など、系統農会相互の意志統一を目指す役割を持っていた。農政経済における高級理論誌・論叢誌として、『農業経済研究』と並んで戦前の農政経済問題、農業施策、農業団体の活動などの研究には不可欠の基本資料。(「索引目録」付き)
書誌・年鑑・目録
出版月評 全6巻、附1巻[目次] 70,000円
わが国最初の書評雑誌。編集は櫻井鍬太郎、福本日南、小林福蔵など。さらに高橋健三、陸羯南、杉浦重剛らも協力し、当時の出版洪水にあって量より質に正当な価値を見出そうとした。斬新な企画にあふれ、今日の出版、マスコミ界にも大きな示唆を与えよう。全37頁の書名、人名索引巻を附す。
ヨーロッパ古典
復刻本ではなく一般書です。[目次]付き、本文検索も可能。
パウサニアス ギリシャ記 全2巻 30,000円
ポリュビオス 世界史 全3巻 50,000円
ストラボン ギリシャ・ローマ世界地誌 全2巻 40,000円
ディオドロス 神代地誌 30,000円
(イースト株式会社)