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シリーズ日本の野外教育史 学校教育編 全4巻

野外教育、自然体験活動、環境教育、子どもの遊びの研究者、 指導者を目指す学生へ

関連ワード:クレス出版 体育 環境教育 自然体験 野外教育  更新日:2020.08.03

シリーズ日本の野外教育史 学校教育編 全4巻

出版社:クレス出版

平成八年、旧文部省の中央教育審議会第一次答申の中で、「生きる力」の重要性が謳われ、新たに改訂された学習指導要領へ受け継がれた。
自然体験活動を通して、自主性、協調性、創造力、知識、健康や体力を育む野外教育への期待は大きく、課題や問題点に関する調査研究も蓄積されてきた。

しかし、

「野外教育に関わる研究は数多く蓄積されているが、その多くが実践効果に関わるものであり、史的研究というような基礎分野に関わる研 究は先に比して多くはない。これは、研究テーマごとの史料収集・整 理に多大な時間と労力を必要とすることからこの分野の研究が敬遠されがちということは想像に難くない。」(高荷英久 解題より)

そこで、史的研究に寄与すべく、テーマごとにまとめ、シリーズ化することを試みた。第一回は戦中・戦後の学校教育に閑する資料の中から入手困難になっているものを選んでみた。

体育・スポーツ系大学図書館、野外教育、自然体験活動、環境教育、子どもの遊びの研究者、指導者を目指す学生へ広くお勧めするものである。

刊行について

東京都キャンプ協会理事 日本体育大学 高荷英久

野外教育の定義としては「青少年の野外教育の充実について(報告)(文部省一九九六年)」において「野外教育とは、自然の中で組織的、計画的に一定の教育目標を持って行われる自然体験活動の総称である。」とし、「野外教育は、自然体験活動を取り扱う教育領域であると位置づけることもできる。」と定義している。

この定義以前から、自然体験活動は学校教育において現在も実施されており最近改訂の教育指導要領でも、「幼稚園教育要領(二〇一八年実施)」では、幼稚園教育において育みたい資質・能力及び「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」にて「自然との関わり・生命尊重」、育みたい資質・能力における「健康」にて「自然の中で伸び伸びと体を動かして遊ぶこと」を指導項目としている。

「小学校学習指導要領(二〇二〇年実施)」では、「総合的な学習の時間」において自然体験活動の積極的取り入れ、「特別活動」にて自然体験活動の充実を指導項目としている。「中学校学習指導要領 (二〇二一年実施)」では「道徳教育に関する配慮事項」において自然体験活動の充 実、「総合的な学習の時間」では自然体験活動の積極的取り入れが謳われている。「高等学校学習指導要領(二〇二二年実施)」では「、体育」において自然体験型の野外の運動への多様な関わり方として、「キャンプや登山などを適宜取り上げることとする。」と謳われており今後の学校教育においても 野外教育は重要な一端を担っている。

今後ますますICTが進み便利な世の中になるにつれ、人との関わり、自然との関わりの希薄化が懸念されている昨今、体験活動の充実は欠かすことのできないものであり、その存在価値は益々高まるであろう。野外教育に関わる研究は数多く蓄積されているが、その多くが実践効果に関わるものであり、史的研究というような基礎分野に関わる研究は先に比して多くはない。これは、研究テーマごとの史料収集・整理に多大な時間と労力を必要とすることからこの分野の研究が敬遠されがち ということは想像に難くない。

本シリーズは戦中・戦後の学校教育において自然体験活動がどのように扱われており、どのように行われていたかということを繙く資料となるように構成している。  また、同時期の学校外における自然体験活動、特にキャンプおよび登山の実際につ  いても着目し編集している。当時の野外教育に関わる史料としては今までにない構成であろう。本シリーズが学校教育におけるが学校教育における「野外教育」の史料として、今後の野外教育の発展の一助となることを期待したい。

  • 第1巻 学校教育(一) 定価 29,000 円(税別)ISBN978-4-86670-087-8
  • 第2巻 学校教育(二) 定価 26,000 円(税別)ISBN978-4-86670-088-5
  • 第3巻 学校教育(三) 定価 12,000 円(税別)ISBN978-4-86670-089-2
  • 第4巻 服装・用具・手帖 定価 21,000 円(税別)ISBN978-4-86670-090-8
  • 全4巻 揃定価 88,000 円ISBN 978-4-86670-086-1 (セット) C3375

A5 判/上製函入/クロス装/ 2020 年 7 月 25 日刊行

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