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Royal Anthropological Institute of Great Britain and Ireland

Wiley Digital Archives

関連ワード:Wiley データベース ワイリー 人類学 地域研究  更新日:2020.02.25

提供元

Wiley

概要

Wiley Digital Archivesシリーズの1つです。

世界で最も長い歴史を持つ人類学分野の学術団体で、広範かつ包括的に人類学の発展に貢献してきた英国王立人類学協会のアーカイブ資料コレクションです。協会が関わりをもってきた文化人類学者関連の資料やフィールドワークの記録等、1871年創設以前の協会創設ルーツまで遡る1837年以降の資料を提供します。

  • 収録年代:1837年~1967年
    ※協会創設は1871年ですが、それ以前の協会のルーツまで遡ります。
    ※上記収録年代の前後の資料も収録します。
  • コンテンツの言語:
    99%以上が英語、一部フランス語、ドイツ語、イタリア語、サモア語
  • 資料の種類:
    運営記録、書簡、データ、エフェメラ(チラシ等)、フィールド記録、灰色文献、図版、イラスト、手稿、地図、モノグラフ、パンフレット、定期刊行物、私的文書、写真、会議録、 報告書 他多数
  • 対象分野:
    人類学、考古学、植民史、文化研究、舞踊、民族学、地理学、ジェンダー研究、 地域研究(アフリカ、東アジア、中東、ラテンアメリカ、カリブ海地域、インド、パキスタン、太平洋地域) 他多数

150年の歴史を誇る世界の文化人類学における最重要組織

1871年創設、英国王立人類学協会は人類学分野における世界で最も長い歴史を持つ学術団体として、広範かつ包括的に人類学の発展に貢献してきました。150年の歴史を持つ同協会は、その卓越した学術的伝統の下、人類学の研究に携わるすべての人々に対する支援と、人類学への普及と貢献を使命としてきました。

その活動は定期刊行物の発行、大英博物館 人類学図書館との特別提携、ビデオ図書館や写真コレクションの所蔵、卓越した学術成果の表彰、講演や会合の企画、研究支援のための信託基金運用と多岐に亘ります。同協会発行の学会誌の7割が英国外で購読されていることは、同協会の国際的な影響力の高さを示しています。

協会が蓄積してきた歴史的なアーカイブの宝庫

150年の歴史の中で同協会が蓄積してきた100万ページ以上の歴史アーカイブは、長らくロンドンの協会を訪れた人のみが利用可能な状況にありました。この比類なき価値を持つアーカイブを分類し、普及させるべく、協会はWileyと提携し、Wiley Digital Archivesとしてそのコレクションを電子化・保存し、世界中の研究者にアクセスする機会を提供することになりました。

協会の活動を記録する本コレクションは、未知の歴史的文脈において新たな側面から研究を活性化させることを可能にします。

本コレクションには考古学から地理・地域研究の歴史的側面まで、広範かつ多岐に亘る学際的な資料が収録されています。これらの資料をOCR処理により全文検索を可能にし(手書部分を除く)、手稿に関しても人名、地名、日付情報を索引化することで、検索の利便性を高めました。これらを、検索結果の視覚化・分析機能、拡張メタデータと索引等、批判的な視点からの研究活動を容易にするためにデザインされたプラットフォームでご提供します。

収録コンテンツ例

オセアニア

  • Arthur Bernard Deacon collection
    南太平洋のバヌアツ群島は、独特の絵文字文化「砂絵」で知られています。砂絵は地面の上に指一本を使って直接描かれ、複雑かつ優雅な幾何学模様で構成されます。砂絵は単なる絵画ではなく、文字と同様に、知識や文化を継承するためのコミュニケーション手段として発達し用いられてきました。しかし、砂絵はその性質上、月日とともに消えてしまい、記録として原形を保つことができません。
    1926年にバヌアツを訪れた英国の人類学者Arthur Bernard Deaconは、住民に聞き取り調査を行うとともに、砂絵を忠実なスケッチや記録に残しました。これらの文書は、言語、慣習、語り継がれてきた説話、そして砂絵等、西欧文化にとってかわられ消滅の危機に瀕しているバヌアツの豊かで魅力的な文化・伝統を後世に伝える人類学上の一次資料として高い価値が認められ、2013年にユネスコの事業Memory of the World(世界の記憶)に登録されました。
  • Barton Collection / Barton Photo List, including notes about places and people photographed in areas such as Ceylon, Celebes and Islands in the China Strait
    英国のFrancis R. Barton大尉がパプアニューギニアで撮影した写真約2,000点等。
  • Williamson Collection
    英国の弁護士・人類学者Robert Wood Williamson関連コレクションで、約800点の写真も含まれます。ソロモン諸島や英領ニューギニアのフィールドワークを行いました。
  • Somerville Collection
    Lieut. H. T.B. Somerville関連コレクション。ソロモン諸島等の写真600点強を収録。

アジア

  • Edward Horace Man Collection
    植民地担当としてベンガル湾沖のアンダマン諸島に着任したEdward Horace Manは、文化人類学に興味を持ち、アンダマン諸島、ニコバル諸島の言語や文化を細かく記録しました。本コレクションには、aka-bea-da部族の現在絶滅している言語に関する研究、植物学を含む様々な主題、新聞の切抜、私的文書、描画やガラス板のネガを含む写真アルバム2冊も含まれます。
  • Neil Gordon Munro Collection
    北海道の二風谷に定住し医療活動を行いながら、アイヌの民俗文化を研究したスコットランド出身の医師Neil Gordon Munroの資料です。論文、写真・ネガフィルム、書簡で構成されており、アイヌの民俗文化、研究の過程やアイヌ住民との関わり方なども記録します。
  • Benthall Collection
    20世紀初頭のインド約50点の写真コレクションです。ヒンドゥー神ジャンガナートの祭りの写真等を含みます。
  • A. Henry Collection
    1871年から1901年にかけてのビルマ、タイ、中国雲南省の写真コレクションです。
  • Jeremy Kemp Collection
    タイ研究と東南アジア低地農村部の社会組織を専門とした人類学者Jeremy Hugh Kempのコレクションです。

アフリカ

  • Gluckman Collection
    イギリスの人類学者で、人類学者による都市研究を推進したマンチェスター学派の中心的存在Herman Max Gluckmanのコレクションです。アフリカのズールー族やバローツェ族の調査を行い、植民地のコンテクストにおいてその文化・社会構造を扱うべきと主張しました。ズールー族やバローツェ族に関する貴重な文献・写真を収録します。
  • Northcote Thomas Collection
    Northcote Thomasは英植民地省所属の初の人類学者でナイジェリアとシエラレオネで一連の人類学的調査を実施しました。本コレクションでは、1909年頃の写真5,000点強を収録します。
  • Peter Morton Williams Collection
    Peter Morton-Williamsは1950年代に素晴らしい写真のシリーズを制作しました。ナイジェリアとシエラレオネの物質文化と人々を捉えたNorthcote Thomas(1909年頃)による初期のコレクションに続き、彼の死後、アーカイブに追加されました。
  • Robert Sutherland Rattray関連コレクション
    英国の弁護士 Robert Sutherland Rattray関連コレクション。西アフリカのアシャンティ族の研究で知られます。
  • Torday Collection
    クバ王国の研究で知られるハンガリー生まれの人類学者Emile Torday関連コレクション。約2,500点の写真を収録します
  • Richards Collection
    英国の社会人類学者Audrey Isabel Richards関連コレクションで、2,000点強の写真を収録します。北ローデシア(ザンビア)、ウガンダ、エセックスでフィールドワークを行いました。
  • Southall Collection
    英国の文化人類学者Aidan Southall関連コレクションで、1,200点強の写真を収録します。戦後のアフリカ都市部でフィールドワークを行い、アフリカ都市研究のパイオニアとして知られます。
  • Hilton-Simpson Collection
    英国の人類学者Melwille William Hilton-Simpson関連コレクションです。コンゴやオーレス(アルジェリア)を中心に調査を行い、アルジェリアのベルベル人等の先住民の薬用植物に関心を寄せました。
  • Hutchinson Collection
    1900年代初頭撮影されたケニヤの狩猟採集民ドロボ等の写真コレクション2,600点強を収録します。
  • Randall-MacIver Collection
    英国生まれのアメリカ人考古学者・人類学者David Randall-MacIver関連コレクションです。エジプト、ジンバブエ、スーダンで発掘調査を行いました。
  • Leakey, Louis Seymour Bazett. Correspondence and papers on the human remains from Kanam and Kanjera, Kenya excavated during Leakey’s East African Expedition
    古人類学者Louis Leakeyが東アフリカで発掘調査を行った1931年から1932年にかけての、ケニヤのカナム、カンジェラの人骨に関する一連の書簡と文書群です。
  • Frobenius’ expedition to Southern Rhodesia
    1928年から1930年にかけて行われたドイツのアフリカ内地調査探検関連文書。探検隊は民族学者・考古学者Leo Frobeniusが率いました。

複数の地域にまたがるコレクション・その他のコレクション

  • Ethnographic Photographic Library
    歴史写真、ネガ、スライド、描画、絵画、その他図版。古くは1860年代まで遡ります。世界の文化の多様性と活力、そして写真自体の歴史を伝えます。本コレクションには、125,000点以上の図版が収録され、文化、年代記、地誌学と広範囲なトピックをカバーします。文化人類学研究にとって重要資料であるばかりでなく、文化、地域、視覚研究にもご活用いただけます。下図は、二人のBotocudan Indianを描いた肖像画をリトグラフにしたものです。二人は1821年にウィーンに連れてこられ、好奇の目にさらされました。
  • William Buller Fagg Collection
    大英博物館 人類学部門の責任者であり、アフリカ美術の専門家として知られるWilliam Buller Fagg(1914-1992)関連コレクションです。大英博物館に長らくつとめ、ヨルバ族やナイジェリアの芸術史の専門家でもありました。亡くなる直前に、後世の研究のために王立人類学協会に写真や文書を寄贈しました。アフリカ以外の地域の作品関連資料や、旅先の記録を多数収録します。
  • Lord Moyne and Lady Broughton
    Walter Guinness、Lord Moyne、Vera Delves Broughtonと娘のRosamondは、世界中を旅し、旅先で出会った人々と交易しながら大英博物館のために品々を収集しました。Broughtonはその体験を記録し、民族学関連の初期の女性写真家の一人となりました。彼女の死後、写真の多くは破棄されましたが、貴重な写真乾板やプリントの入ったスーツケースの重要性が認められ、王立人類学協会に寄贈されました。Broughton関連コレクションには、パプアからグリーンランドまで、世界各地の写真が含まれています。
  • Lindgren Scientific Papers
    英国の文化人類学者、教育者Ethel Lindgren (1905-1988)の文書コレクションです。民族学研究の他に、遊牧・牧畜民の慣習や満州のシャーマニズムを研究しました。ケンブリッジ大学で教鞭をとり、後進の教育でも影響を与えました。
  • Milada Kalab Collection
    多くの地域でフィールドワークを実施した社会人類学者Milada.Kalabのコレクションです。特にカンボジア先住民、1980年代のカンボジア難民、仏教に焦点を当て、宗教が持つ影響への洞察を提供しました。フランスでヨーロッパにおける仏教についても研究しました。
  • Vera Delves Broughton関連コレクション
    最初期の人類学分野の女性写真家で夫のWalter Guinness、娘のRosamondと共に東南アジア、太平洋諸島、グリーンランド、ベイ諸島(ホンジュラス)を旅し、カメラにおさめました。彼女の写真は、Lord Moyne著”Walkabout”(1936)、”Atlantic Circle”(1938)に掲載されています。
  • Alfred Gell Collection
    英国の社会人類学者Alfred Gell (1945-1997)の資料コレクション。芸術、言語、象徴主義、儀式などの研究で知られ、メラネシア、インドでフィールドワークを行いました。記録、ノート、写真、草稿、フロッピーディスク保管ファイルが含まれます。
  • Seligman Collection / Charles Gabriel Seligman Collection / Mills Collection
    英国の医師・民族学者Charles Gabriel Seligman関連コレクションで、日本の景色を含む1,300点以上の写真も含まれます。スーダンの民族ヴェッダやシルックの研究で知られ、Bronisław Malinowski、E. E. Evans-Pritchard、Meyer Fortes等の著名な人類学者を教えたことでも有名です。
  • Hildburgh Collection
    Walter Leo Hildburgh関連コレクション。フィギュアスケートでも名を馳せ、旅行家としてアジア、ヨーロッパ、中東を訪問・民芸品を収集しました。
  • Prehistoric Europe
    メンヒル、ドルメン他100点強の写真コレクションです。

※ご紹介したコレクションは、収録コレクションのごく一部です。Wiley Digital Archives – Royal Anthropological Instituteには、700近いコレクションが収録されています。

ご契約形態・価格

  • 教育機関等、法人向けサービスです。
  • 買切契約でご提供します。
  • 在籍者数(常勤教員・ 院生・学部生の総数)により価格が異なります。
  • 同時アクセス数は無制限です。

※個別にお見積申し上げます。紀伊國屋書店までお申しつけください。

認証方式

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(デジタル情報営業部)

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