幕末期に誕生したもう1つのジャパンタイムズ
明治時代、時の政府にとって、幕末開国当時に結ばれた不平等な国際条約の改正が最大の外交目標でした。また、日本の7つの都市に「外国人居留地」という治外法権の地域が設置され、居留地住民との間に問題が頻発しており、国民は大きな不満を抱えていました。
1899年の居留地返還を前にし
「外国人との間に生じる誤解を解消し、真の日本の実情を知らせ、相互理解を促進する」
ことを目的に、1897年3月22日、英字新聞として初めて日本人が経営・編集するジャパンタイムズが創刊されました。このジャパンタイムズを全文検索可能な紙面イメージで提供するのが『The Japan Times Archives(1897-2018)』です。
現ジャパンタイムズが発行される30年ほど前の1865年9月8日(慶応元年7年)に旧ジャパンタイムズがイギリス人チャールズ・リッカビーにより創刊されました。このコンテンツを提供するのが『幕末期のジャパンタイムズ』です。明治維新から150年の大きな節目の年にあたる2018年にリリースされました。
『The Japan Times Archives(1897-2018)』と同一インターフェイスでご利用いただけます。
幕末期のジャパンタイムズ
- 収録期間:1865年9月~1866年6月
- 収録内容:全223ページ、週刊版4~8ページ建て、出入港する外国船案内・商業広告、内外ニュース、在日領事館の公告、裁判記事
- 認証方式:IPアドレス認証
- ご契約形態:買い切り型です。個別にお見積り申し上げます。
- 『The Japan Times Archives(1897-2018)』にオプションとして追加購入
- 単独購入
- 販売元:株式会社ジャパンタイムズ
- ウェブサイト: http://jtimes.jp/archives
※本商品は図書館・学校・研究機関・企業などの法人向けです。
歴史に名をのこす数々の記事
『幕末期のジャパンタイムズ』には、日本の歴史に深く影響を与えたとされる英国人外交官アーネスト・サトウの寄稿記事(後の『英国策論』の元になる記事や「遣唐施設日記」の抄訳)など貴重な資料が含まれ、当時の日本の世相を読み取ることができます。特に『英国策論』は明治維新に大きな影響を与えたとされ、掲載された年には冊子に翻訳され幕末の志士たちに出回っていたといわれています。なおサトウがこの記事を投稿したのはわずか22歳の時でした。
1865年9月29日号に掲載されたアーネスト・サトウによる「遣欧施設日記」の抄訳
1866年3月16日号に掲載され、後に『英国策論』と呼ばれるようになった
アーネスト・サトウが匿名で寄稿した記事
ジャパンタイムズ年表
国内で有力だった英字各紙を吸収・合併し、日本における英字新聞の統合を実現してきたジャパンタイムズは、現在に至るまで、わが国唯一の独立英字紙として、日本の現状と世界の動向を国内外へ報道することを使命として、その役割を果たしてきました。
以下にご紹介するのは『幕末期のジャパンタイムズ』を含むジャパンタイムズの歴史を示した年表です。
『幕末期のジャパンタイムズ』のコンテンツは、日本を近代化に導き、国際社会の動乱へと押し出した転換期を振り返ることを可能にする貴重な資料です。
『幕末期のジャパンタイムズ』上智大学 鈴木雄雅教授インタビュー
慶応年間の英字新聞「幕末期のジャパンタイムズ」(1865-1866)デジタル版がリリース
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