高等教育をひらく

クラリベイト:2023年「クラリベイト引用栄誉賞」の受賞者を発表

2023.09.28

2023年9月19日、クラリベイトは2023年の「クラリベイト引用栄誉賞(Citation Laureates™)」受賞者を発表しました。本賞は、学術論文の引用データ分析からノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で発表されています。今年は日本からの受賞者2名を含む、23名の受賞者が選出されました。
引用栄誉賞はノーベル賞に最も近い学術賞と言われており、これまでも受賞者のうち71名がノーベル賞を受賞しています。2010年の引用栄誉賞受賞者である山中伸弥教授は、2012年にノーベル医学・生理学賞に輝いています。

クラリベイト引用栄誉賞の過去の受賞者は以下にてご覧いただけます。
https://clarivate.com/citation-laureates/hall-of-citation-laureates/

2022年の受賞者発表の記事はこちら

日本からの受賞者(2023年)

日本からは、下記2名の研究者が受賞しています。

【生理学・医学分野】
柳沢 正史 氏(筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 機構長、テキサス大学サウスウェスタン医学センター 客員教授)

  • 睡眠/覚醒の遺伝学的・生理学的研究、および重要な睡眠制御因子としてナルコレプシーの病因にも関与するオレキシンの発見

【化学分野】
片岡 一則 氏(川崎市産業振興財団副理事長・ナノ医療イノベーションセンター センター長、東京大学 名誉教授)

  • 革新的な薬剤および遺伝子のターゲティングおよびデリバリー手法の開発への貢献

選出方法

ISI(Institute for Scientific Information)は2002年以降、Web of Science のデータを用いて、ノーベル賞と同分野の非常に影響力のある研究者を選出しています。具体的には、1970年以降にWeb of Scienceへ掲載された論文/会議録等(約 5,800万件)のうち、2,000回以上引用された論文(約8,700件、全体のおよそ0.01%)の著者から引用栄誉賞の受賞者が選ばれます。

またISIは、Web of Science として統合されている引用検索データベース Social Sciences Citation Index(社会科学)、Arts&Humanities Citation Index (人文社会学)や、インパクトファクターを収録したJournal Citation Report(JCR)の開発でも知られています。

詳細は、クラリベイトのプレスリリースをご参照ください。(内容・解釈については英語が優先されます。)
■日本語
https://clarivate.com/ja/news/clarivate-unveils-citation-laureates-2023-annual-list-of-researchers-of-nobel-class/
■英語
https://clarivate.com/news/clarivate-unveils-citation-laureates-2023-annual-list-of-researchers-of-nobel-class/

本件についてのお問い合わせは、最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらまでお願いいたします。

(紀伊國屋書店 雑誌部 神野)