OCLC News 第71号
商品情報をはじめ、OCLCに関する様々な情報をご案内するOCLC News
今回は2023図書館総合展で開催されたOCLCフォーラムの特集号です
今回で25回目を迎える図書館総合展が、2023年10月24-25日、4年ぶりにパシフィコ横浜で会場開催されました。弊社は、10月25日 (水)にOCLC WorldCatをクローズアップするフォーラム「OCLC WorldCatでつくる図書館の未来: 目録データの国際標準がつなぐ日本と世界」を開催しました。お陰様で、たくさんのお客様にご来訪頂き、誠にありがとうございました。
下記に、資料を公開致します。
※OCLCのSkip Prichard 社長による発表は、OCLCの意向により公開致しません。ご了承ください。
◆プログラム・発表資料
★フォーラム配付資料(注意事項削除)
3【早稲田大学様】OCLC WorldCatでつくる図書館の未来
4【慶應大学様】OCLC WorldCatでつくる図書館の未来
5【国際日本文化研究センター】OCLC WorldCatでつくる図書館の未来
◆アンケートからのご意見(自由回答部分;抜粋)
質問:本フォーラムに関してご意見ご質問がありましたら、お聞かせください。
- 一時期、OCLCの情報が参照出来ないことが有りました。
目録作成者としては、非常に残念に思っていました。
大学図書館から一般企業の図書館へ異動しましたが、WorldCatは指針となりますので、参照させてもらってます。
非常に助かっています。
- NIIからご発表がなかったのが残念です。
- 紀伊國屋書店の取締役挨拶に始まり、発表者人選、会の進行など、申し分のない素晴らしい内容だった。
日本の図書館界が「グローバルマップ」とより緊密に繋がっていくよう、これからも一層、OCLCの国内への紹介、普及にご尽力ください! またイベントがあれば参加したいと思います。
- OCLCと連携した今後のNACSIS-CAT/ILLの変革や、図書館に関わりのある新たな課題(研究データ支援、教材、DX化など)に関するOCLCの取り組みがあれば、紹介いただきたい。
- 世界が繋がるビィジョンが見えました。参加館増えることを願います。
- OCLCの中の細かい利用方法についての説明が受けられると思い出席したので少し期待外れでした。デジタル化に向かって多くの図書館が時間と費用をかけているのを知れたのは良かったと思います。
- OCLCの発表は、抽象的で、これから何を具体的にしようとしているのか情報は得られず役に立たなかった。
早稲田慶應国文研の発表は興味深かった。WorldCatへの登録はNDLとNIIが行っているのかと思っていたが、NIIはしていないとのこと、単館で行うべき業務ではないなと思った。3者口をそろえて金額が高いとおっしゃっていて、一体いくらなのか、非営利団体なのにそんなに維持費にお金がかかるのか、中小図書館に加盟は難しいなと思った。
質問:各発表者へのご感想ご質問がありましたら、お聞かせください。
- 江上さんの提言が素晴らしいです。今後も伝道師としてご活躍されますことを切に望みます。
- 慶応大学さんと早稲田大学さんの取り組み、もっと詳しく知りたいと思いましたので、各大学図書館のHPを見てみます。
- ご講演ありがとうございました。
講演を聞いていて、今更ながら、日本の目録データはガラパゴス化しているのかなと思いました。見当違いでしたらすみません。OCLCは海外の有料システムで、為替の影響を受けるという点が印象に残り、参考になりました。
- 現状の状況や今後解決したい課題が良く分かりました。今後の検討状況や進めていきたい課題の進捗状況が分かると幸甚です。
- 日本から日本の資料の書誌を出すことによるプレゼンスの向上は、機関の認知度や日本文化等の研究者に向けたものというイメージが強かったが、江上氏のご発表から、各分野における研究対象としての日本のプレゼンス向上にもつながるという新たな視点を得ることができた。
- NIIがNACSIS-CAT/ILLにOCLCのシステムを採用したということですが、NIIからまたはNACSISの各参加館から、WolrdCatへのデータ登録は行わないのでしょうか?
- OCLCへの参加にあたり、価格がネックになるのはどこも同じだと思うので、NACSIS-CATからのデータ提供と、NACSIS-CATでのOCLCのデータ利用(Worldcatではなく目録フォーマットでの利用)の実現を希望します。
OCLCIDをキーに使えるというお話がありましたが、OCLCは重複書誌がとても多いので、本当に上手く機能しているのか疑問でした。
- 米OCLCのトップの話は、さすがアメリカならではの視野の広さに圧倒された。
早慶の共同目録について、かねてより知りたいと思っていた内容がコンパクトにまとまってわかり、大変ありがたく拝聴した。
- とても興味深い内容でした。わかっていそうでいまいち実態がわからないOCLCという組織についてと、日本とOCLCとの関わりがどの程度のものかを知る良い機会となりました。講演会の中でもしばしば言及のあった費用面はいずれの館にも共通している課題に感じました。また、正直なところ、小規模な組織が加わってもたかが知れており、日本のプレゼンスが向上するとは到底思えませんでした。なので、やはり大きな組織が、具体的にはNDLやNACSISの参画が検討されることを切に願います。そうすることで、小規模館でも、NACSISへの参画が世界標準の書誌流通にもつながることになり、内外にメリットが増えると思いました。貴重な機会をありがとうございました。
- 初めのOCLC社長さんの話は、もっと具体的な話が聞きたかった。最後の日文研の発表が特に興味深かった。ユーザー3者、OCLCの料金が高いということなので、いくらするか存じ上げませんが怖ろしいなと思いました。
- 紀伊國屋が考えた90分のストーリーは、理解はできるが明快ではなかった気がする
- 日文研の発表でも言及がありましたが、一大学、一研究機関による取り組みには限界があるため、NII主導でWorldcatに情報提供するなど、国がもっと日本関係の情報発信に深く関わってほしいと強く感じました。
- OCLCへ参加するための条件費用などクリアーするべき事柄を知りたいです。
- ご発表にもありましたが、OCLC ConnexionやWorldCatの利用料金がもう少し低額であれば参加もできるのにと思うところです。複数大学の一括契約等で料金を検討できればありがたく存じます。
以上、貴重なご意見を、誠にありがとうございました。