センゲージ ラーニングGale提供、政治的過激・急進主義の思想に焦点を当てたPolitical Extremism and Radicalismデータベース・シリーズより、2023年3月に第三弾Global Communist and Socialist Movementsがリリースされる予定です。
※2023年3月、Global Communist and Socialist Movementsがリリースされました。
資本主義諸国内のアウトサイダーもしくは草の根運動としての共産主義、社会主義、極左の集団や人物の生の声を記録した一次資料80万ページ以上を収録し、マルクス、レーニン、毛沢東、トロツキー、アナーキズムなどの政治思想や、ロシア革命、ソビエト連邦の台頭、赤狩りに対する世界の反応などを探ることができます。
英米を中心に、南アフリカ、ボリビア、チリ、ハンガリーなど複数の地域の一次資料を収録し、各地の共産党の違い・特徴、共産主義や社会主義の受け入れられ方が国毎に異なる要因などを比較することができる点が特徴です。
20世紀に起こった主要な政治的・社会的出来事の中で、資本主義諸国内の社会主義、極左集団が自身や周囲をどのようにとらえていたかを示します。
データベース概要
- 資料の種類:書簡、定期刊行物、手稿、書籍、私文書、組織内記録、ニュースレター、パンフレット他
- 収録年代:1766-2004年 (1880-1950年が中心)
※全収録コンテンツの51%が、本データベースの為にあらたに電子化された資料です。
- 原本所蔵機関:カリフォルニア大学デイビス校、ロンドン大学図書館、イェール大学図書館、
ハーバード大学法学図書館、独立労働パブリケーション(ILP)、大英図書館、
ニューヨーク大学タミメント図書館、FBI図書館
予告チラシはこちら
Political Extremismシリーズのご紹介
20世紀の政治的急進主義データベースについて
20世紀末に冷戦が終結したとき、世界はリベラルな民主主義の勝利を祝福しました。同じ頃、インターネットの民間利用が始まり、双方向のコミュニケーションと自由に発信できる情報空間の登場によって人々の政治への関心が高まることが期待されました。20世紀を席巻した極端なイデオロギーは葬り去られ、21世紀にはリベラルな民主主義のコンセンサスの下で世界各国が環境、貿易、金融、科学技術といったグローバルな問題に対処する時代が到来するはずでした。
しかし、四半世紀後の現在の政治状況を見ると、かつての予想は大きく裏切られています。先進諸国では中間層が弱体化、伝統的な保守・リベラル政党が勢力を弱める一方で、排外的な主張を掲げる右翼・極右政党が勢力を伸長し、難民の流入を前に、一度崩壊した壁が再建されようとしています。インターネットはデマが拡散され、見たい情報しか見ない蛸壺空間と化す一方で、政治団体にとっては人々を動員する強力なツールとして機能しています。葬り去られたはずの20世紀の政治イデオロギーが新たなテクノロジーを携えて復活しているような状況です。
20世紀政治的急進主義シリーズはこうした現状を踏まえ、政治的な右派、左派を問わず、急進的で極端な政治的主張を掲げた政党・団体・人物に光を当てようとするものです。収録資料の多くは、反急進主義団体・活動家・学術機関・政府機関などにより記録・研究・監視目的で収集された、様々な主張や立場の過激主義に関する出版物、パンフレット、ビラ、オーラルヒストリー、政府文書等で、過激主義の知られざるルーツを探る貴重な研究資料となります。
センゲージ ラーニングGale
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Far-Right and Left Political Groups in the US, Europe and Australia
20世紀から21世紀初頭にかけての英国、ヨーロッパ、オーストラリア、そして北米における政治的過激・急進主義の思想に焦点をあてます。活動家関連資料、プロパガンダ、政府記録、チラシ等の短命印刷物等60万ページ分の資料と逐語記録付音声記録を収録します。特定のイデオロギーに偏らず、あらゆる運動や主張を一堂に集めた初の電子コレクションです。
Far-Right Groups in America
米国の白人至上主義者やナショナリスト集団、特に極右に特に焦点を当てたシリーズです。
ナショナリズム、人種差別、反ユダヤ主義、クリスチャン・アイデンティティ、同性愛嫌悪、政治的な虚偽の情報、陰謀論を含む米国の右翼関連のトピックを幅広くカバーします。近現代史、政治、政府研究、社会学、ジェンダー研究、アフリカ系アメリカ人研究、宗教研究に価値あるアーカイブです。
(紀伊國屋書店 デジタル情報営業部 伊佐)