OCLC News 第65号
商品情報をはじめ、OCLCに関する様々な情報をご案内致します。
目次
OCLC Annual Report 2021-2022が発表
OCLCは2021-2022の年間レポートを発表しました。レポートよりOCLCのPresident兼CEOであるSkip Prichardの挨拶を抜粋してご紹介いたします。
■変化を加速させる
親愛なるパートナーの皆様
皆様は5年後に想定していた変化の多くが、今、起きていることにお気づきでしょうか？現在のリソースを用いて、すぐに結果を出さなければならないというプレッシャーを感じているでしょうか？
OCLCでは、COVID-19によるパンデミックの加速が始まる前から、新しいサービスやテクノロジー、インフラに投資してきました。そのため、私たちはCOVID-19によって急速に発展した図書館のニーズに先手を打って、皆様の前進を支援することができたのです。
このレポートは、昨年度のOCLCの革新と成果を紹介するものです。また、新しいサービスや更新されたサービスを提供するためにたゆまぬ努力をした1000人以上のOCLC関係者の功績を称えています。この結果は、今年がOCLCに取って目覚しい躍進の年であったことを物語っています。大きな逆風にもかかわらず、私たちは新しい研究やサービス、製品の強化をリリースし、世界中の図書館に大きな変化をもたらしたのです。
レポートのハイライトを簡潔に紹介します。
・私たちは、何万もの図書館で利用されているグローバルなインフラであるWorldCat®の品質向上に多大な投資を行いました。私たちは2,600万件以上のレコードのエンリッチ化と改善を行い、参加した図書館はさらに100万件のエンリッチ化を支援しました。機械学習への新たな投資により、600万件の重複レコードを削除し、4億件の重複レコードの追加を防止しました。
・新しいナレッジベースは、図書館が利用者に電子コンテンツを提供する能力を迅速に向上させました。平均して、ユーザーは電子リソースを20倍速く利用できるようになりました。
・無料ですぐに使える効率的な所蔵資料更新サービスをリリースし、図書館のコレクションがより発見されやすくなりました。
・Googleとの10年にわたるパートナーシップを拡大し、Google検索結果に8100万以上の図書館カタログリンクを追加しました。現在、OCLCはGoogleに図書館データを提供する最大の企業であり、さらなる追加のために引き続き取り組んでいます。
・新しいWorldCat.orgの開発を完了し、情報検索の起点として図書館の存在を示す機会を提供できるようになりました。新しいWorldCat.orgは、モバイル化され、より使いやすく・安全になり、図書館のコレクションから電子リソースを含めることができるようになりました。
・リソースの共有の効率とパフォーマンスが劇的に改善されました。WorldCatと私たちのネットワークで共有するデータにより、エクスプレスプログラムに参加している図書館がリソース共有にかかる平均所要時間を50%短縮することができました。また、スマートレンダーストリングを導入し、ターンアラウンドタイムをさらに36%改善しました。
・OCLC Researchは、批判的な分析と提言によって、コミュニティの指針となり続けました。REALMプロジェクトは、図書館がCOVID-19の変異体、ワクチン、および施設要件への影響を評価する手助けとなりました。Reimagining Descriptive Workflowsは、文化施設におけるレガシーな目録作成の慣習によって引き起こされる害に対処するためのコミュニティのアジェンダを設定しました。
・そのほかにも多くの成果があります。WorldShare® Management Services（WMS）は200の新機能が追加され、ヨーロッパの58の新しい図書館がOCLC Wise®公共図書館コミュニティに参加、そして何万人もの図書館員がebJunction®プラットフォームを通して学習しています。
私は、今年、OCLCが図書館とともに達成した多くの成果を非常に誇りに思っています。そして、すべての図書館の繁栄する未来のために、これからも協力できることを楽しみにしています。私はすべてのOCLC関係者を代表して、皆様の貢献とパートナーシップに深く感謝し、皆様とともに働けることを光栄に思っています。
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