これからの学び

日本語教育国際研究大会 (ICJLE2024)がウィスコンシン州マディソンで開催されました

2024.09.20

2024年8月1日から3日にかけて、米国ウィスコンシン州マディソンにて日本語教育国際研究大会 (International Conference on Japanese Language Education:略称ICJLE)が開催されました。現地のようすを米国紀伊國屋書店がレポートいたします。

1. ICJLEの概要

 全世界での日本語教育の現在と未来を探究する学会、それがICJLEです。ウィスコンシン大学マディソン校を会場として6年ぶりに対面開催が実現しました。今回は「Diversity and Expertise 多様性と専門性」をテーマに掲げ、「全米日本語教育学会」 (AATJ) と「カナダ日本語教育振興会」 (CAJLE) が中心となって大会が運営されました。計 15カ国から約550名が集い、オンラインでも世界各地にそのようすが配信され、大いに会場は盛り上がりました。

ICJLE2024ホームページ:
https://web.cvent.com/event/ebf085e5-afea-4752-9bd6-4c7b1e60ccc0/summary

開会式

 

ウェルカム・レセプション

 米国紀伊國屋書店は日本語の教科書や電子教材の販売を通じて学校や先生方のサポートを行っております。今回は日本語教材を出版している、ジャパンタイムズ出版様、アスク出版様、Jリサーチ出版様と共同でブースを出展し、書籍や雑貨の販売を行いました。

2. 大会のようす

 3日間にわたって様々なプログラムが組まれ、言語学からアプローチした研究発表や、日本語教育者を取り巻く課題についてなど、非常に多彩なセッションが繰り広げられました。当社からも電子教科書を提供するプラットホームVitalSourceや、電子図書館KinoDen(https://kinoden.kinokuniya.co.jp/product/index.html)の発表を行いました。

電子教科書プラットホームVitalSourceのご紹介

 また、ジャパンタイムズ出版様が中心となり、先生方へ、教科書の海賊版に対する注意喚起と、正規の教科書をご利用頂くための学生支援の実施について案内を行いました。

 ブース会場には当社をはじめ多くの企業・団体が出展しており、プログラムの合間に多くの方々に足を運んでいただきました。当社では日本語教科書の販売に加えて、学会参加のお土産になるような日本のカルチャーを感じられる文具・雑貨を販売し、来場された皆さまからご好評をいただきました。商品の販売だけでなく、アメリカや日本はもちろん、それ以外の国の日本語教育者の方々から各国の現場のお話を伺ったり、最新の教科書事情について意見を交わすことができました。

米国紀伊國屋書店のブース

3. 今後の日本語教育への支援について

 米国紀伊國屋書店では、一般のお客様向けの教科書から、学校単位でご利用頂ける電子教材まで、幅広く日本語教育をサポートできるサービスを提供しております。コロナ禍や急速なIT化を通じて教育の形も日々変化していく中で、多様なニーズにお応えできるよう、今後もより良い教材販売の形を模索していきます。当学会では、対面での授業が広く再開されるようになったことで、改めて物理的な学びの場を形成することについて議論が深められました。我々書店としても、お客様と対面して交流を持つことの重要さを再認識する貴重な場となりました。

 日本語教育の教材・資料に関するお問い合わせがございましたら、米国紀伊國屋書店までぜひご連絡ください。

https://usa.kinokuniya.com/library-sales-wholesale

(米国紀伊國屋書店サンフランシスコ営業所  土井 一輝)