「総合的な探究の時間」が5年目を迎え、「形はできたが、生徒の力が育っている実感がない」という声を多く聞くようになりました。
問いが立たない。調べて終わる。まとめられない。AIを使っても成果につながらない――。こうしたつまずきは、生徒の意欲や資質の問題として語られがちです。けれども、よく見ると、問いを立てる・情報を見極める・整理して主張にする・伝えるといった「探究に必要なスキル」が育たないまま、次の段階へ進まざるを得なくなっていることが少なくありません。そして、そのスキルが育たない背景には、教員にとっての「教えにくさ」があるのではないでしょうか。
- 学ぶ順序や到達目標が定まっておらず、何をどこまで教えるかが見えにくい
- 「よい問い」「使える情報」の判断は暗黙知になりやすく、「もっと深めて」以上の言葉にしにくい
- 誰がどこでつまずいているかを把握し、よいタイミングで返しきれない
- 生成AIなどのツールは変化が速く、「何のために、どこまで使わせるか」を決めにくい
本セミナーでは、この「教えにくさ」を先生個人の力量の問題にせず、前提として認めるところから出発します。学校で探究を実践する先生と、外部から多くの高校生の探究を支えてきた事業者の代表という、立場の異なるお二人が、つまずきの正体と、教えにくいスキルを学校でどう育てるかを語り合います。
こんな先生におすすめ
- 探究の形はできているが、生徒の力が育っている実感が持てない先生
- 「もっと深めて」「具体的に」以外の、生徒が動ける助言の言葉を探している先生
- 生成AIやWord・Excel・PowerPointなどを、探究でどう使わせるか迷っている先生
- 探究主任として、校内で指導の目線やゴールを揃えたいと考えている先生
- 外部サービスやAIの力を借りるとき、教員が担う役割を整理したい先生・管理職の方
本セミナーで学べること
- 生徒のつまずきの背後にある「スキル」を見分ける視点
- 教えにくいスキルを「教えられる形」にする手立て(分解する・言葉にして示す・つまずきを見つけて返す、など)
- ツールを使わせる場面と使わせない場面の線引きの考え方
- 翌週から自校で試せる「ひとつの打ち手」
探究学習における「つまずき」の正体を理解し、生徒の探究力を伸ばすための具体的な視点や実践のヒントを得られるセミナーです。
探究指導の質をさらに高めたい先生方は、この機会にぜひご参加ください。
開催概要
プログラム(予定)
- 開会・趣旨説明・講師紹介
- 話題提供Ⅰ「探究スキルは教えられるか ―教えにくさを抱えたまま、学校で育てる」(法貴孝哲 先生)
- 話題提供Ⅱ「生徒はどこでつまずくのか ―フィードバックで探究スキルを育てる」(芦野恒輔 氏)
- 対談「探究スキルの“教えにくさ”を、学校はどう乗り越えるか」(申込時アンケートと当日のご質問を交えて)
- 各講師から「明日から試せるひとつ」
- ご案内・閉会
※内容・時間は変更になる場合があります。
登壇者のご紹介
法貴 孝哲 先生
清真学園高等学校・中学校教務部長、数学科。15年以上にわたり、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校にて数学の探究学習を牽引。東京書籍高校数学教科書編集委員、シリーズ『学びとビーイング』(1~4巻、りょうゆう出版)の編集委員を務める。日本教育新聞社・(株)ナガセ主催「夏の教育セミナー」をはじめ、数学、探究での講演も多数。
芦野 恒輔 氏
株式会社クアリア創業者・代表取締役。高校の「総合的な探究の時間」を支援するフィードバックシステム「Qareer」を開発・提供し、全国の高等学校における探究活動の実践を支援している。聖光学院中学校・高等学校理事補佐、ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンター主任研究員等を歴任。株式会社クアリアの取組は、『 16歳からのリーダーシップ』(一條和生・細田高広著、日本経済新聞出版)に事例として掲載。
アクチュアルXシリーズのご紹介
2026年10月に、あらたに探究向け副教材「アクチュアルXシリーズ」(発行元:株式会社大修館書店)が登場します。
導入・実践・進路選択――それぞれの段階をサポートする教材を用意
3年間の探究を、アクチュアルXシリーズが支えます。
高校生のAI利用率は今や80%を超えたと言われています。AIと向き合うことが避けられない中で
「考える力を失わずにAIをどう使うか」アクチュアルXシリーズはこの方針の元で制作されました。
■アクチュアルXシリーズの詳細は、こちらの公式サイトからご覧ください。

当件のお問い合わせは、紀伊國屋書店 学校教育営業部(school@kinokuniya.co.jp)もしくはお問い合わせフォームからお願いいたします。
(株式会社大修館書店)