提供元
CHOR, Inc. (日本販売総代理店:株式会社紀伊國屋書店)
CHOR, Inc.とは
CHOR Inc.は米国発の公的助成を受けた研究成果へのアクセス拡大を図るため2013年に設立された非営利団体です。CHOR, Inc.が提供するCHORUS (Clearinghouse for the Open Research of the United States) は官民イニシアチブで、Crossref (Open Funder Registry), ORCID, Scholixなど既存のインフラを活用し、Elsevier, Wiley, SpringerNature, Wolters Kluwer, AAAS/Science, NEJMなど約50の加盟商業出版社・専門学協会・大学出版局に加えて、加盟している資金提供機関からの各種メタデータをハーベストしオンライン上で提供するダッシュボードサービスです。
CHORUS
https://www.chorusaccess.org/
CHORUS 加盟出版社一覧
https://www.chorusaccess.org/about/our-members/
CHORUSの概要
CHORUSとResearch Ecosystem
CHORUSのサービスは研究エコシステムに役立つ5つの項目「捕捉(Identification)・発見(Discovery)・コンプライアンス(Compliance)・保存(Preservation)・アクセス(Access)」に対応しています。
このイラストの外周はそれぞれのステークホルダーを表します。資金提供機関(Funder)は助成事業の成果を把握したい、研究者(Researcher)はパブリックアクセス要件に準拠することによって研究資金を獲得したい、学術機関(Institution)は自機関の研究者が資金提供機関のコンプライアンスに準じているか確認したい、公衆(Public)はコンテンツにアクセスしたい、出版社(Publisher)は多くの閲覧を保つことで研究者(=著者)を支援し投稿してほしいと考えています。CHORUSのサービスはそれぞれのステークホルダーに対し、CHORUSダッシュボードを通じデータを提供し公開していくことでそれぞれの要求に応えています。
資金提供機関向けダッシュボードは公開中:
https://dashboard.chorusaccess.org/
CHORUS Institution Dashboard Service
「CHORUS Institution Dashboard Service」は、自機関に所属する研究者が資金提供を受けた研究成果論文の出版状況をモニタリングできる分析ツールです。サービスは年間購読形式で提供し、ご契約いただくと機関専用のダッシュボードと、ダッシュボードの基礎となる関連データを提供いたします。CHORUSでは随時データを更新しており、該当があれば論文データの追加は毎日行われます。
資金提供機関による助成を受けた研究論文はオープンアクセスとすることが義務付けられるようになりましたが、オープンアクセス化されているかどうか捕捉(Identify)するための基礎データを「CHORUS Institution Dashboard Service」は提供します。
図書館、機関リポジトリ担当、情報基盤部門などで現在重複して行っているかもしれないオープンアクセスに関するコンプライアンス業務を効率化、人件費などの経費を節減できるのではないかと期待されている商品です。
ダッシュボードのデータはオンライン上の閲覧のほか、エクスポートが可能です。さらに、著者情報(Author Affiliation Report)は毎月更新データをcsv形式で提供しています。希望機関にはAPI形式でのデータ送信も行います。
CHORUS Institution Dashboard Service
CHORUSが捕捉できるデータ
CHORUSのサービスは機関内の様々な部署の業務に活用できます。
ここでは実際にどういう情報が得られるかという点についてご紹介いたします。
- 成果論文がどこで出版されているか把握できる(提供するデータ:Content DOI)
- その研究に関わっていた著者の特定ができる(同:ORCID ID、著者名)
- 共同研究の動向が把握できる(大規模な国際共同研究を含む)(同:Author Affiliation Reportをcsv形式で月次配信)
- 資金提供機関の特定ができる(同:Funder もしくはGrant ID)
- いつ、どのジャーナルでその成果論文が出版されたのか把握できる(同:Journal Name, Publication Date)
- その成果論文はオープンアクセスになっているか、出版社との購読契約が必要かどうか把握できる(同:Open Access on Publisher Siteのフラグ)
- 著者最終稿が出版社プラットフォームでアクセスできるかどうかがわかる(同:License Typeで識別, AM=Author ManuscriptもしくはVOR=Version of Record/出版社版)
- その研究成果論文が出版社以外の外部ポータルサイトでアクセスできるのかどうかがわかる(同:PubMed Centralに搭載ある場合はAgency Portal URLとして表示)
- その研究成果への関連研究データセットの有無、またどこにその研究データが登載されているのか特定できる(同:DatasetとしてFigshare, MendeleyなどのURLを表示)
- その成果論文はダークアーカイブに保存されているかどうかわかる(同:CLOCKSS、Porticoに保存されている場合はそのURLを表示)
提供されるデータがどのようなステップを経て作成されるのか、以下のワークフローもぜひご覧ください。
CHORUS Workflow – Making Open Research Work
CHORUSの情報を利用することで、多大な労力を要するこれらの作業をシンプルに、素早く、且つ正確に行うことが可能になります。(CHORUSはフルテキストそのものは提供していません。)
CHORUSは多様なPIDをハーベストして提供
ご契約形態・価格
【大学・研究機関・病院・その他】
機関の出版論文数に応じた三段階のサイズ(Small/Medium/Large)を適用いたします。サイズは紀伊國屋書店を通じCHORUSが判定いたします。
【企業向け価格】
個別にお見積りいたします。
※ 設定料金+年間購読料金の総額が初年度のご契約料金となり、次年度以降は年間購読料金のみが課金されます。
認証方式
機関専用URLをご用意いたします。
トライアル
トライアルをご希望の場合は紀伊國屋書店へご相談ください。原則として実施は1回のみとなります。
CHORUSユースケースワークショップ
2024年5月にCHORUSの概要や、ご契約機関様がどのようにCHORUSのデータを活用されているかをご紹介するオンラインセミナーを行いました。
当日の資料や動画へのリンクもございますので、CHORUSダッシュボードについて知りたい方はぜひこちらのページもご覧ください。
【資料公開中】【2024年5月29日開催】CHORUSオンラインセミナー:CHORUS Dashboardユースケースワークショップ
CHORUSニュースレター日本版
最新情報につきましては、以下もご参照ください:
CHORUSニュースレター日本版 : Vol.2
CHORUSニュースレター日本版 : Vol.1
本件についてのお問い合わせ、お見積りは最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらからお願いいたします。
(雑誌部)