立川志の輔の新作落語「大河への道―伊能忠敬物語―」は、2011年の初演以来、“落語を超えた究極の話芸”と絶賛され再演を繰り返す超人気演目。
「地球の大きさを知りたい」と50歳で隠居してから江戸に学び、17年もの歳月をかけて、日本中、約4万キロを歩いて測量し「大日本沿海輿地全図」(別名「伊能図」)を作り上げた伊能忠敬の生涯と、「伊能図」の極めて精度が高いことに驚嘆した立川志の輔が、自ら新作落語として練り上げた壮大な物語です。
河出文庫『大河への道』は、この新作落語から書き下ろされた小説版。落語の世界観や物語はそのままに、登場人物の心の機微を丁寧に活写した作品です。
5月20日には、俳優・中井貴一が主演をつとめる映画「大河への道」(中西健二監督・森下佳子脚本)が全国公開されます。
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また、ビッグコミックオリジナル増刊号(小学館)では漫画「大河への道」も好評連載中です。
本書あらすじ
伊能忠敬の故郷、千葉県香取市の市役所に勤める池本は、観光振興策として「大河ドラマ推進プロジェクト」を任せられ、NHKに提出する伊能忠敬ドラマのあらすじを脚本家に依頼する。
難渋する脚本家はふと、伊能図が将軍に上呈されたときには、すでに忠敬が亡くなっていたという事実を知る。
伊能忠敬は死んだ後も生きていた……?
伊能図はいかにして完成したのか、そして、はたして忠敬の物語は出来上がるのか。
奇想天外にして涙なしには語れない、感動の歴史発見物語!
書誌情報
書名:大河への道
原作:立川志の輔
出版社:河出書房新社(河出文庫)
判型/頁:A6/224頁予定
発売:2022年3月
価格:(税込)748円(本体680円)
ISBN:978-4-309-41875-9
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(学術和書部)