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The Institution of Slavery

Slavery and Anti-Slavery: A Transnational Archive

関連ワード:Gale Slavery and Anti-Slavery 奴隷制度  更新日:2021.09.10

提供元

センゲージ・ラーニング社Gale

概要

奴隷制、奴隷貿易、奴隷解放に関する書籍、新聞、雑誌、手稿等の資料を収録するデータベース・シリーズSlavery and Anti-Slavery: A Transnational Archiveの1つです。

法律文書、政府文書、プランテーションの記録、個人の記録、新聞を通して、15世紀末から19世紀末までの400年間にわたり奴隷制がどのように維持されてきたのか、その歴史に迫ります。
The Institution of Slavery

収録コレクション

  • Edward Dixon Papers
    • 18世紀にバージニア州の商人Edward Dixonの帳簿、日誌、当座記入簿、貸借勘定、書簡など、大半がビジネスと財務に関する文書です。奴隷制度は周辺的な位置付ですが、奴隷が働いていた植民地時代のバージニアのタバコ経済について様々な情報を提供します。
  • Edmund Ruffin diaries, 1856-1865
    • プランテーション所有者、奴隷制推進派、バージニア州議会議員の見解が記された日記です。南北戦争前から戦争中にかけてのバージニア州のプランテーションでの生活や奴隷制度に対するプランテーション所有者の視点に触れることができます。
  • J.F.H. Claiborne Papers, 1818-1885
    • 弁護士、民主党よりの新聞編集者、代議員、農園主、歴史家John Francis Hamtramck Claiborneの書簡、プランテ-ション関連の記録、著述、日記など。Claiborneは南部11州の連邦脱退には反対していましたが、プランテーション経営者としては、奴隷制は道徳的に正しく、州には分離独立の権利があると主張しました。本コレクションには、奴隷売買を含むプランテーションビジネス関連の情報が含まれる他、歴史家の視点から奴隷制と奴隷貿易の内情を学術的に示します。
  • John J. Crittenden Papers, 1783-1913
    • 米国の検事総長、上院議員、ケンタッキー州知事を務めたJohn J. Crittenden関連コレクションです。書簡が主ですが、政治家としての経歴関連の法律文書、講演、公文書等も含まれます。Crittendenは、南北戦争前の南北間の敵対関係の激化を防ぐために、妥協案を提示しました。収録文書では、国政、州政、南部州の連邦脱退とあわせて奴隷制が重要な位置を占めています。
  • Blair family papers, 1755-1968
    • 主にFrancis Preston Blairと2人の息子、Frank P. BlairとMontgomery Blair関連文書で構成されます。Blair家は国政との関係が深く、ジャーナリストであったFrancisはアンドリュー・ジャクソン大統領やエイブラハム・リンカーン大統領補佐官を務めました。Frankは軍人で、ミズーリ州議会議員、連邦議会議員、連邦上院議員を務めました。弁護士のMontgomeryは内閣閣僚でした。本コレクションには書簡、講演、著述、法関連ファイル、財務書類、財産記録等が含まれ、南北戦争中のメリーランド州政治、奴隷解放や補償に関する市民の関心を記録します。Montgomeryが弁護士として関わったドレッド・スコット事件関連ファイルも含まれ、法的戦略、事件周辺の諸問題、スコットの奴隷解放に言及した書簡等も含まれます。ドレッド・スコット事件、自由州における奴隷の法的地位、さらには南北戦争前の数十年間における州および国の行政関連の情報を提供します。
  • British Library Collections II
    • 大英図書館は、新世界、特に北米と英西インド諸島の奴隷制度関連の情報を提供する数多くのコレクションを所蔵し、様々な植民地やトピックをカバーしています。多数のプランテーションの記録、反乱の記録、プランテーションの地図、旅行記などを通して、奴隷制度を研究することができます。
  • Caribbean Documents collection, 1699-1959
    • マイアミ大学所蔵、ジャマイカ、バルバドス、トバゴ、キューバなど、カリブ海の島々からの書簡他文書コレクション。数世紀におよぶカリブ海地域での奴隷制度の実態を物語ります。書簡には、農作物の不作や負債など、プランテーションでの生活が詳述され、中には1830年代の英国の奴隷制廃止を示唆するような内容もあります。また、奴隷民の登録簿も含まれますが、原本の保存状態から電子化ができなかったものもあります。他にも、1850年代のキューバとアメリカ南部の関係を示す、アメリカに逃れたキューバ人革命家の記録や、1760年代にアフリカの奴隷貿易に関わっていたバルバドスの帆船レイナード号関連の手書資料も含まれます。
  • Court Cases and other documents from the Mississippi Department of Archives and History
    • 奴隷制度に関する複数のコレクションを収録します。
      • Case Files, 1832-1870:準備書面、謄本、裁判費用一覧、証書、遺言など、ミシシッピ高等誤審控訴裁判所の訴訟文書が含まれます。”Franklin, a slave, v. Mississippi””Lavra, a slave, v. Mississippi”等のタイトルが含まれます。
      • County Court Cases, 1806-1930: 下級裁判所で審理された類似の訴訟記録。自由民関連の事件も数多く含まれています。
      • Petitions, 1817-1908: 奴隷民や自由民から州議会に提出された請願書で、奴隷制の補償を求めるもの、奴隷解放関連の請願、家族と一緒に暮らすために奴隷に戻ることを望む自由民からのもの等が含まれます。
      • Slave Legislation Records, 1819-1839; 1852: 奴隷問題関連文書。特に奴隷売買への課税、奴隷解放を求める所有者の要求、奴隷売買関連規制等。
    • 奴隷制度はプランテーション、地域、時代によって異なり、本コレクション収録法律文書から、奴隷制度とその法的側面を調査することができます。
  • Office of Registry of Colonial Slaves and Slave Compensation Commission: Records
    • 英国立公文書館所蔵、1815年から1834年にかけての英領の奴隷民の人口調査記録で、奴隷民の補償請求、反訴、奴隷売買通知などで構成されます。英国議会が奴隷制度を廃止した際にこの記録は解放奴隷の財産補償を決定する手段となりました。本記録は、カリブ海、モーリシャス、ケープ植民地、セイロン(スリランカ)など植民地毎に分類され、奴隷所有者と奴隷にされた人に関する情報のほか、多くの場合、場所、栽培された作物の種類など、人々やプランテーションに関する情報も含まれます。
  • Records related to Slavery from the Colonial Office, Commonwealth and Foreign and Commonwealth Offices, Empire Marketing Board, and related bodies
    • 英国国立公文書館所蔵、英植民地省コレクションです。英国と植民地の諸問題に関する新聞、公文書、書簡などが含まれ、北米植民地の奴隷制に関する豊富な資料を提供します。
      • 英領西インド諸島の自由を求める新聞広告やジャマイカ他植民地の逃亡奴隷など、奴隷状態からの解放を求める人々の情報が含まれます(CO 137/14とCO 260/48)。
      • 1816年、アフリカ生まれの奴隷ブーサが400人の奴隷を率いて反乱を起こし、その後の数十年間におよぶ他植民地でのきっかけとなったブーサの乱、他バルバドス関連文書(CO 28/85、CO 30/2の一部)。
      • 19世紀初頭に英陸海軍が労働者や兵士として奴隷化された人々を購入した記録(CO 318/31)や1820年代のアフリカ人の年季奉公に関する情報の記録(CO318/81と318/82)。
      • 17世紀に枢密院と貿易委員会に提出されたアメリカと西インド諸島植民地文書(CO 1/3とCO 1/22)。新世界における英国の統治・活動関連の文書には、植民地時代のアメリカにおけるアフリカ人に関する初期の記録や、奴隷労働に依存していた砂糖プランテーションの記述が含まれます。
  • Records related to Slavery from the Exchequer, and its related bodies
    • 1781年、奴隷船ゾングの船長Luke Collingwoodは、250人以上の病気の奴隷を海に落として死亡させました(ゾング号事件)。同事件を巡り、2つの裁判が行われ、保険会社は船主が奴隷を失った分を支払う必要はないという判決が下されました。英国立公文書館所蔵、同事件の記録した以下のコレクションを収録します。
      • E 112/1528: 財務裁判所訴状
      • E 127/47: 国王裁判所の禁止命令
  • Records related to Slavery from the Court of King’s Bench, Privy Council, and Treasury: Selected Records
    • 以下の文書を収録します。
      • KB 122/479、KB 125/168、KB 168/50: ゾング号事件とその後の裁判に関連する国王裁判所文書
      • PC 2/168: 奴隷資格証明関連の枢密院勅令(1805)
      • T 52/26: 南海会社にAsiento(許可)を任命した1714年の勅令を含む大蔵府王室御用達許可帳簿
  • Records of the Senate Select Committee that Investigated John Brown’s Raid at Harper’s Ferry, Virginia
    • 奴隷制廃止運動家John Brownは、1859年10月16日に同志と共に、ハーパーズ・フェリーの街を襲撃、味方の多くに死傷者が出る中、彼自身も負傷して捕縛され、バージニア州に対する反逆罪で処刑されました。彼の行動は長期にわたって広範囲に影響を及ぼし、南北戦争に至るまでの数年間、北部と南部の関係はさらに緊迫したものとなりました。本コレクションは、ハーパーズ・フェリーでの襲撃を取り巻く状況を調査した第36回議会の軍事問題委員会の記録を収録、この出来事について、首都からの政治的な視点が示されています。
  • Apellate Case File No. 3230, Dred Scott v. Sandford, 60 US 393 (19 Howard 393), Decided March 6, 1857 and Related Records
    • Dred Scott夫妻は、奴隷制度が禁止されていたイリノイ州とのウィスコンシン準州に居住していたことを理由に自由を求めて訴訟を起こしました。長期に及んだ法廷闘争の影響は広範囲に及び、1857年に米国最高裁判所はScott夫妻の訴えを否定しました(ドレッド・スコット対サンドフォード事件)。この判決は、Scott夫妻をはじめとするあらゆるアフリカ系アメリカ人の生活に影響を与え、南北戦争前の南北間の緊張関係をさらに深める結果となりました。本コレクションは、同訴訟で提出された書類の記録です。
  • Rice C. Ballard Papers
    • Rice Carter Ballardは、1820年代から1830年代にかけて、アイザック・大規模な奴隷貿易会社に所属し、アメリカ国内の奴隷貿易の代理人として活動、ミシシッピ川流域の複数のプランテーションの共同経営もしていました。コレクションの大部分はBallardあての書簡で、奴隷にされた人々、州知事、Henry Clay(政治家)など著名人からの書簡も含まれます。その他、奴隷となった人々の目録や医療記録などの文書、奴隷売買記録、プランテーションの運営状況を記した日誌などが含まれ、奴隷制度の様々な側面の調査を可能にします。
  • Slave Narratives from the Federal Writers’ Project
    • ニューディール政策期に発足した米公共事業促進局の連邦作家計画では、仕事のない作家を17州に派遣し、元奴隷の人々にインタビューを実施、集まった2,000件以上の証言をSlave Narrative Collectionとしてまとめました。
    • インタビューは、奴隷制度廃止後70年以上経過後に実施され、インタビューを受けた人々の大半が、記憶があいまいな幼少期の経験を語っています。インタビュー記録の際には、インタビュー対象者の言葉遣いを再現するよう指示されていましたが、しばしばステレオタイプ的な思い込みからブロークンイングリッシュを誇張しているケースが見られます。さらに、元奴隷の人々の多くは、奴隷制度を否定的に表現すると白人インタビュアーの機嫌を損ね、政府の資金援助を受けられなくなると考え、インタビュアーが白人かアフリカ系アメリカ人かにより対応を変えていました。そのため、本コレクション収録資料は自由民の奴隷時代の記憶を垣間見せ、奴隷にされた人々が奴隷制度について経験したことを当事者の視点から伝える豊かな情報を含む一方で、研究には慎重さが求められます。
  • Records of East Florida
    • 英語とスペイン語で書かれたコレクションで、スペイン統治後期のフロリダの社会・政治を記録します。1737年から1858年までの期間をカバーし、大部分は1783年から1821年にかけて、アダムズ=オニス条約による東フロリダの米国割譲時のものです。ヨーロッパや合衆国建国以前のアメリカの奴隷制度のルーツを研究する上で不可欠のコレクションです。
  • Benjamin Tappan Paper
    • 法学者、米国上院議員、奴隷制廃止論者Benjamin Tappan関連コレクションで、主に彼の書簡で構成されています。反奴隷主義運動に積極的であったTappanの書簡には奴隷制度と奴隷貿易の廃止が主張されています。本コレクションには、1840年に上院で行われた演説や、米国は独立したハイチを認めるべきだという彼の考えを示す文書が含まれ、反奴隷制運動や米国-ハイチ関係を知る上で有益です。
  • Caleb Cushing Papers
    • Caleb Cushingは、フランクリン・ピアース大統領政権下で上院、下院議員、司法長官を務めた政治家です。本コレクションに収録されている日記、日誌、書簡、法律文書、講演などから北部の奴隷制に対する見解を知ることができます。ワシントンD.Cの奴隷制廃止関連文書、奴隷制度廃止運動家John Brownと奴隷制関連の書簡などを収録します。ドレッド・スコット事件直前にCushingの司法長官の任期は終了していましたが、北部では、Roger B. Taney連邦最高裁判所長官の奴隷制支持判決を支持していたことは、判決後に行われた演説にも明確に表れており、奴隷制度やドレッド・スコット判決に対する北部の考え方を研究する上で興味深い資料です。
  • James Henry Hammond Papers
    • James Henry Hammondは、サウスカロライナ州知事、米国下院・上院議員を務めた政治家で、サウスカロライナ州に所有していたプランテーション経営者でもありました。南北戦争前の数十年間、奴隷制支持者として知られました。本コレクション収録文書には、奴隷制度、州内における連邦権力の無効主義、南部州の連邦脱退、州の権利などをとりあげた書簡、講演スピーチ、プランテーション関連文書等が含まれます。Hammondの書簡には、John C. Calhoun、Francis W. Pickensら著名人とのやりとりが含まれ、南北戦争前の奴隷制支持派の主張が記されています。プランテーション関連文書からは、プランテーション運営や奴隷制度に対する視点がみてとれます。
    • 南北戦争前のサウスカロライナ州や国政、奴隷制推進派のレトリック、奴隷制度、プランテーション運営に関する情報を提供します。

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